コンビニで出会った、他猫に馴染めない大福さん
それから時は経ち、5年前の新年早々、さちこさんたちは近所のコンビニで大福さん(年齢不詳・男の子)と出会いました。
そのコンビニはバックヤードで猫を保護しており、さちこさんも何度か猫を愛でに訪れたことがあるお店。冷え込み、今にも雪が降りそうなその日、旦那さんが駐車場の隅で段ボール箱を発見しました。近寄ってみると中から猫が出てきて、鳴きながら一直線に駆け寄ってきました。
店員さんいわく、その子は数日前に駐車場に捨てられており、お店で保護したものの、他猫と衝突してしまうので、やむを得ず離れたところに段ボール箱を設置したとのことでした。
状況を知ったさちこさんは、「うちの家族に迎えよう」と即決。できるだけの準備をし、その日のうちに家に連れて帰りました。
「でも、この時、大福さんは去勢前だったので、あずきさんに対して荒ぶってしまったり、きなこさんが想像以上にビビってしまったりして、若干大変でした……」
けれど、それから1か月後、無事に去勢手術を済ませると、大福さんが荒ぶることはなくなり、3匹は適度な距離を取りつつ過ごせるようになっていきました。
あずきさんが虹の橋へ…2匹を連れて旅行へ
そんな距離感が変わったのは、あずきさんが虹の橋へ行ってしまってから。あずきさんが旅立った後、さちこさんたちは2匹になった愛猫と共にキャンピングカーで、初の猫連れ連泊を挙行。
すると、不思議なことに2匹の距離はグっと縮まり、お互いをかけがえのない存在だと思うようになってくれました。今ではお尻くっつけて寝たり、取っ組み合いのスパーリング後にも仲良く並んでご飯を待ったりと微笑ましい光景がたくさん見られます。
「きなこさんは好奇心旺盛な反面、音や物体にビビりな一面があります。対して、大福さんは家に迎えたその日からリビングのソファーでくつろぐ大物でした。やきもち焼きなところがあり、きなこさんの名前を呼ぶと『俺もかわいがれ』とアピールしてきます」
亡き愛猫の思い出を抱えつつ、性格の違う2匹の愛猫たちと過ごしながら音楽を愛でる日々。そんな毎日に、さちこさんはこの上ない喜びを感じています。
「猫が幸せならわたしたちも幸せ。実は2年前、そんな気持ちを歌にしちゃいました」
そう言って披露してくれたのが、『オレの名は~きなこのつぶやき~』というオリジナルソング。
夫婦の音楽とともに人生を奏でる猫たち
愛猫への想いを乗せたこの曲は、猫にとっての「幸せ」を考えるきっかけも授けてくれます。
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食べる、寝る、遊ぶ。そのすべてが満たされた生活を送れるようになった、きなこさんと大福さん。2匹は今日も伸びやかな歌声と優しいメロディーを聴きながら、自分たちらしい人生を奏でています。
<取材・文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
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