ふと気になったインスタ投稿
「夫の親友であるKさんの奥さんのインスタが目についたんです。Kさんは夫の学生時代の友人なんですが、結婚式に子供連れで来てくれたことをきっかけに家族ぐるみで仲良くさせてもらっていました。そんなKさんの奥さんのストーリーには『旦那、こんな時期に友だちと麻雀とかありえない』という愚痴の内容の投稿があって」
それを見て「Kさんの奥さんも大変だな……」と、どこか他人事だった奈々未さんですが、そこで思い出したことがありました。
「そういえば、うちの夫とKさんは学生の頃に麻雀仲間で、独身のときはよく2人で雀荘に行って徹夜で麻雀をしていたという話を思い出したんです。まさか……? と思ってすぐに夫にLINEでビデオ通話をかけてみました。普段なら絶対に電話に出るはずの時間帯なのに、その日に限って出なくて……これは怪しいと思いましたね」
コロナ禍に「自宅で麻雀パーティー」
そして翌日、夫から折返しの電話がありました。カマをかけて夫を問い詰めたところ、とんでもないことを白状したのです。
「夫はKさんの他にも学生時代の友人を5人集めて家で麻雀パーティーをしていたというんです。もう、信じられなくて……。あまりの意識の低さに開いた口がふさがりませんでしたね……。それまで夫に対して声を荒げたりすることはなかったのですが、そのときは『テメェ、父親になる自覚あんのかよ‼‼』と電話口で怒鳴ってしまいましたよ」
普段、温厚で滅多に怒ることのない奈々未さんのドスの効いた声を聞いて、さすがの夫も反省した様子だったそう。しかし、1回されたことはなかなか忘れられないもの。妊娠中となればなおさら……。
「口には出さないけれど多分、一生許すことはないと思いますね」と奈々未さんはつぶやくのでした。
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<取材・文/結城 イラスト/やましたともこ> 結城 男女観察ライター。鋭い視点で世の男女を観察し、 夫婦問題からイタい火遊びまで、幅広いエピソードを華麗に紡いでいく。Twitter:@yuki55writer