そろそろ働こうかしら!と主婦が再就職しようと考えたとき、多くの方が書くことになる「履歴書」。パートでも提出を求められることがほとんどです。
「思えば、前に書いたのは、新卒の時だったかも…?」
「子育てで離職していた期間の書き方はどうしたらいい?」
「イマドキ、手書きはしないの?パソコン作成がいいって聞いたけどホント?」
など、久しぶりの履歴書を前に湧きあがってくる(であろう)様々なギモンにお答えします!
なお、この記事は、お仕事に応募をしてからパートを開始するまでの過程をサポートするための記事のひとつです。
6つのSTEPに分けているので、併せてぜひ読んでみてください。
パート面接で用意すべき「履歴書一式」
まずは履歴書を手に入れましょう!コンビニや文具店で買える、紙の履歴書。実は、社会人用(JIS規格)と、学生用の2種類存在することをご存知でしょうか。
学生向けの履歴書は、学校名や在籍している学部、所属サークルなどが書けるようになっています。
主婦のパート探しに必要なものは、社会人用。社会人が利用するのは、通常JIS規格の履歴書です。
せっかく買ったのに形式が違った!ということのないように、気を付けてみてください。
•履歴書の形式
前述したように、JIS規格のフォーマットを使用しましょう。
履歴書のテンプレートは、インターネットから検索・ダウンロードすることもできます。
このページの下にも、履歴書のテンプレートがダウンロードできるURLを記載しています!
書き方も記載しているので、ぜひご活用くださいね。
履歴書は手書き?パソコン入力?
手書きにすべき?パソコンで作ったほうがいい?というところは、多くの人が気にするポイントです。
結論、「どちらでも大丈夫」です。
丁寧に作られていれば人柄が感じられますし、志望動機などで働く意欲や真剣さが伝えられれば、気にしなくて大丈夫。
大切なのは、内容です。
志望動機や自己PR欄に何を書くか、を重視しましょう。
そうはいっても、手書き・パソコン作成でそれぞれの与える印象や、メリット・デメリットも違うもの。
どちらにしようか迷う方は、こちらを参考になさってみてください。
•手書き・PC作成のメリット
▼手書き
・筆跡で人柄がうかがえる。読みやすく丁寧に書かれた文字は几帳面さを感じる面接官も多いようです。
また、仕事で帳簿をつけたり、コメントを書いたり、文字を書く業務がある場合、手書きの文字が読みやすいことはメリットになります。
▼パソコン作成
・文字の書き損じなどで紙を消費することが無いので、作成費用が印刷費のみ
・オフィスワークの仕事の場合、PCが使える事のアピールに繋がることもある。特に、ワープロ世代や、仕事から離れていた期間が長い場合、パソコンの基本操作はできるのだな、と思ってもらえることも。
・書体に癖が出ないので、誰でも読みやすい。
•手書き・PC作成のデメリット
▼手書き
・書き損じをした場合、用紙を何枚も購入する必要がある場合も。
・癖がある字の場合、読みにくいから、と内容を読んでもらえない可能性もあります。
▼パソコン作成
・使いまわしなのでは?と思われることがある。
どの会社・仕事にも言えそうな内容であったり、ネットで検索して出てくる志望動機のコピーをしたのでは?と思われてしまうリスクがあります。
その会社や仕事に関わる具体的なエピソードが入力できれば、使いまわし感が減ります。
・PCが使えないのだなと思われることもある。
特に、フォントがバラバラになってしまっていたり、規定の行数におさまらず枠を超えて入力があるなど、体裁が整えられていない時にそう思われることがあるようです。
また、ミスタイプなどが残ってしまってる場合、書類を作成した後に確認をしないタイプなのかな?と思われてしまう可能性も。作成後、必ず見直すようにしましょう。
パソコンで作成する場合、データ作成をした後は印刷が必要です。
家にプリンターが無いから手書きしかない…と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、コンビニで印刷ができるプリントサービスもあるので、活用してみてください。
1枚10円~と家計に負担がかからないのも魅力です。
自宅にプリンターを購入したり、修理・インクの買い替えなどをすると考えると、使用頻度が低ければコンビニプリントのほうが安価に作成できるかもしれません。
セブン-イレブンの簡単プリント(ネットプリント)や、ローソンのマルチプリントなど、お近くのコンビニでも扱っているかどうか調べてみてくださいね。
•履歴書に貼る写真
写真屋で撮影したり、証明写真ボックスを使用して用意すると、安心です。
写真屋で撮影するメリットは、明るい印象になるように明るさを加工してもらえます。
ただ、最近は証明写真ボックスでも「美肌モード」など顔色が明るく見えるようなタイプを選べたり、背景色が選べる場合もあります。
機種にもよるので、撮影前に確認してみてくださいね。
証明写真の取り方は下記にもまとめているので、ぜひ参考になさってみてください。
自分で撮った写真を利用する場合、写真用印画紙に印刷するように気を付けましょう。コピー用紙はNGです。
また、服装は、ジャケット、ブラウス・シャツを着用して撮影すると、きちんとした印象の写真に仕上がります。
NG例としては、家族で撮った写真の切り抜きや、日常風景を撮影した写真の切り抜きを使用すること。
きちんとした人だと思ってもらえるよう、手間を惜しまず準備をしておきましょう。
•封筒は必要?クリアファイルが便利です!
手持ちする場合、封筒に入れて持参をするイメージがあるのではないでしょうか。最近ではあまり封筒を使用しません。
手持ちの場合は、紙を折り曲げずに、すぐ取り出して渡せるクリアファイルに入れることをおすすめします。
クリアファイルも、キャラクターなどが書いてあるものは控えましょう。人前で取り出しても恥ずかしくない、無地のものや、透明なファイルが無難です。
郵送の場合は封筒が必要になりますが、履歴書が三つ折りで入れば形式は問われません。
シンプルな白・茶封筒を選ぶといいですよ。表に「履歴書在中」と、はっきり書くことを忘れずに。
これで書類一式の準備はOK!
社員・契約社員などの転職には、上記に加え、「職務経歴書」をプラスすることが多くあります。
主婦のパート探しでは、職務経歴書の提出を求められないことがほとんどです。
基本的に「写真つきの履歴書」だけ準備すればOKと考えてよいでしょう。
ただ、オフィスワークや、経験を活かして働く仕事の場合、職務経歴書の提出が必須となる場合もあります。
履歴書の書き方でよくある「困った」!
それではパートの履歴書の書き方で、よく詰まってしまいがちな箇所をご紹介します!
面接準備にもつながるので、よろしければ参考になさってみてください。
•ブランク期間をなんて書く?
仕事から離れていた期間(=ブランク期間)をどう書いていいか、迷いますよね。
職歴欄は年表ではないので、空いた期間があってOKです。実際にお給料をもらって働いていた職歴を記入しましょう。
たまに「主婦業」、「家事手伝い」と書く人がいますが、あえて書かなくても大丈夫です。
ただし、主婦業の経験が自己アピールに繋げられる場合は別。
「調理補助」や「家事代行」のお仕事の場合は書いたほうがいい場合もあります。
•子どもがいることは書くべき?
聞かれた時に答えるべきことなので、あえて書く必要はありません。
面接の時に、直接伝えるか、面接官に聞かれた際に伝えましょう。
聞かれやすい質問として、「子どもが熱を出した時の預け先があるか」「急な呼び出しがあった時に、サポートしてくれる人はいるか」などがあります。
事前に回答を考えておくとよいでしょう。
また、子どもの送り迎えなどに関わる、「残業はできるか?」「土日出勤は可能か?」についても回答の仕方を準備しておきましょう。
配偶者の有・無については履歴書の形式に従います。
急なサポートが必要になった場合や、残業、土日出勤について、家族と話し合って決めておくと、いざ働き始めてからスムーズです。
パートに応募する人の中には、働くことを家族に相談せずに仕事を探し、いざ仕事が決まってから家族の反対で辞退することになってしまった…という事もあります。
面接でも聞かれやすい内容なので、お仕事探しをしようと思ったら、できるだけ早いタイミングで家族と話をしておくことも忘れないようにしましょう。
•内職や在宅業務は職歴になる?
在宅でやっていた仕事については、基本的には書かないことが多いです。
ただ、応募する仕事に関わる内容であったり、面接に有利になると思われる場合は書きましょう。
自己紹介欄などに「○○の在宅業務経験有り」と書きます。
どんな業務を担当していたか、具体的にイメージができるような言葉で書くことをおすすめします。
例えば、「小学低学年のテスト答案の丸つけを月に100枚」や、「Excelを使用したデータ入力を1日150件」「既定のフォーマットに名刺情報を入力」などです。
面接の時には「その仕事をするとき、どのような事を気を付けて仕事に取り組んでいたか」「自分なりの工夫」などを添えて話せると、なお良いでしょう。
逆に、内職や在宅業務の職歴がネガティブにとらえられるパターンもあります。
例えば、「体調面に何か不安があったんじゃないか」「家族に手助けが必要な人がいるのではないか(急な欠勤が多いのではないか)」などと気にされてしまうことも。
どうしてその働き方を選んだのか、回答できるようにしておくと安心です。
•勉強していた資格試験について、書くべき?
取得した資格のうち、仕事に活用したいものがある場合は、しっかり記載しましょう。
また、資格取得を目指して勉強中の場合は、資格の欄に「○○資格取得のため勉強中」と書きます。
ブランク期間中も、復職に向けて勉強していた=復職に前向き・努力ができる、というアピールに繋がることもあります。
応募した仕事と全く関係がない場合、この資格が取得できたら転職をするのか?と面接官から聞かれることもあるでしょう。
•志望動機は何を書く?
パートの志望動機によくある理由は、下記などがあります。
・勤務先が近かった
・日数・時間など希望に合っていた
・絶対に扶養枠内で働きたいので条件が合っていた
・職場の雰囲気が良さそうだった
・給料が良かった
・持っている資格が活かせるから
・主婦が多く働いているので安心
ただし、このような理由”だけ”で応募してしまうと、「この会社(職場)でなくても良いのでは?」と思われてしまうことも。
面接官が志望動機を聞く背景には「この人と長く一緒に働けるだろうか?」という本音が隠れています。
長く一緒に働けるかどうかを探る質問としては「なぜ、うちでなければいけなかったの?」という部分を聞いているわけです。
実際、内定を出して採用活動を終了したけれど「似たような条件で他の仕事で決まったので…」と辞退されてしまう、という声も聞こえてきます。
どうしてこの会社・職場がいいと思ったのか、具体的な理由を書くようにしましょう。
そのため、「子育てがひと段落して時間ができたから」という私情は理由として△です。
“以前、客として店舗を利用した際、店の雰囲気や接客がよく、店員同士も関係性が良さそうだと思い、働いてみたいと思い応募しました”など、応募の動機付けになったエピソードなどがあるとよいでしょう。
それに加えて「家から近いので」「日数・時間の希望があっていた」など、条件面も合っていたことを伝えるとよいでしょう。
また、読みやすさを意識しましょう。
小さな枠の中に、小さな文字でビッシリと、熱意を込めて書く人もいますが、簡潔に・相手が読みやすいことを心がけてみてください。
面接は、短い時間です。
それを読む時間よりも、直接話すことで、人となりを直接見てもらいましょう。
家事や子育てに忙しい主婦が働く上で「就業条件」は重要なポイントですが、あくまで応募する側の事情。
利己的な理由は心にとどめて、アピールに時間を使うようにしましょう。
下記にも志望動機の書き方をまとめています。
•履歴書の日付、記入日を書く?提出日を書く?
書類を提出する日を書きましょう。
郵送する場合は、投函する日づけを書くようにします。
主婦ならではの「履歴書あるある」をいくつかご紹介しました。
履歴書の定型に沿って書くのが一番です。できる限り項目は埋め、意欲を伝えられるようにしましょう。
採用担当者もびっくりする履歴書のNGとは?
採用担当者から見た、履歴書の2大NGをご紹介します。ぜひ反面教師にしてください…!
•写真のNG!常識・マナーを見られている
実は、採用担当者が案外重視しているのは、写真。
写真が重視されるといっても、美男美女が有利、ということではありません。
大切なのは「社会人としての一般常識・マナーがあるか」ということ。
例えば、
・明らかに旅先で取ったスナップ写真を切り取って貼っていた
・プリントシール(プリクラなど)が貼ってあって驚いた
・写真の印象がとても暗く、正直、陰湿な印象を受けた
など、手抜き、非常識を感じる話が案外多いようです。
また、時間がなかったなどと言って写真を貼らずに出してくる人もいますが、これには激怒している社長や人事も少なくありません。
写真の不備は「写真も用意して来ないなんて…これでいいかと思ったということか。仕事は遊びではない!これでは信頼して仕事を任せられない。馬鹿にしているのか!」と、相手に不信感を覚えさせてしまう可能性大。
働きたい気持ちをアピールするためにも、まず第一印象でガッカリさせてしまわないよう、履歴書用の写真はしっかり用意しましょう。
•使い回しのNG!几帳面さ、誠実さを見られている
履歴書は手書き前提…とされていた時代は過去の話。
手書きの文字は個性が出やすかったり、間違えられないため丁寧に書くので、誠実さが伝わってくる良さがありますよね。
ただ、手書きが必須か、というと、応募フォームがある最近では手書きでなければいけないと言うことはありません。
逆に、PCスキルが求められる職場では「PCがこのレベルで使えるんだな」とアピールポイントとしてプラスに思われることもあります。
ただし、PCで作った履歴書は使い回し感が出やすいので、注意が必要です。
実際、面接で話をしていたら履歴書の住所が引っ越し前のものだったことがわかり、その場で不採用の判断をした…なんて話も。
職歴や家族構成など、確かに変わらない個人情報もあります。
それでも、志望動機や自己PRなどは、応募先の風土や仕事内容によって書き換えるのは、基本中の基本!
採用担当者は、何人もの人と面接をしているスペシャリストです。
うまく隠したつもりでも、何かしら絶対に分かりますので、きちんと毎回用意するよう心がけましょう。
きちんと用意したのに
「日付を更新し忘れた…」
「いざ面接直前に見直したら、誤字脱字がいくつかあった」
なんて残念なことにならないように、完成したら印刷して、端から端まで確認するようにするといいですよ。
上記以外にも、
・履歴書の文字が小さすぎて、読む気になれなかった
・履歴書の各欄に、一言しか書かれておらず、やる気が感じられなかった
という採用担当者の声もあります。
履歴書は、応募先へのラブレターのようなもの。
なぜ働きたいのか、どうしてこの仕事を選んだのか、どう働きたいと思っているのか…など
上手に書く必要はありませんが、読み手のことを意識して丁寧に作成するよう心がけましょう。
まとめ
少し社会から離れていると「これくらい大丈夫だろう」「これくらい大目に見てくれるだろう」と、知らぬうちに緊張感が緩くなっている場合があります。
正社員の転職ではないし…と思わず、パートといえども、履歴書の書き方は少し緊張感をもって、考えてみましょう。
また、履歴書は、なんでも正直に書けばいいというものではありません。
あくまでも「自己アピールに役立つことを、簡潔に伝える」ことを念頭に置きましょう。
書き終わったら、家族や友人など、プロフィールを見られても問題ない第三者の意見を聞くと、より安心です。
大事な面接、最初の第一歩となる「履歴書の書き方」で失敗しないようにしたいですね。
提供・しゅふJOBナビ
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