いつも通りに生活しているだけなのに、ふと怖い目に遭ってしまう時ってありますよね。タイミングが悪かったのか、はたまたボタンの掛け違いか…。

 今回は、そんな経験をした女性2人にお話を聞いてみました。

ジョギングを始めて良い事だらけだったが

 前田菜奈さん(仮名・32歳・イラストレーター)は、ここ最近ジョギングに目覚めました。

「ただでさえ自宅でずっと仕事をしているのに、コロナ禍で遊びにも行けず、動かないせいかずっと不眠症気味だったんです」

 そんな時、友人に勧められてジョギングを始めました。

「いざやってみたら気持ちはスッキリするし、よく眠れるようになるしでいい事ずくめで。ま、ほぼ歩いているぐらいの速度のスロージョギングなんですけどね」

夜ジョギングの恐怖。変質者に追いかけられて…
(画像=『女子SPA!』より引用)

仕事をひと段落させて、ジョギングをし、シャワーを浴びて寝るのがお気に入りになった菜奈さん。

「コロナ禍なのでマスクをして走っているのですが、とにかく暑いし苦しくて。なので、だんだんと深夜の誰もいない時間に走るようになりました」

 人が居そうな大通りは避け、マスクをしないで走っていたそう。

「でも、誰かを見かけたらすぐにポケットからマスクを出して装着するようにしていましたよ。でも深夜だとほとんど誰にも会わないで済んでいたんですけどね」

 そんなある日、いつも通り深夜3時半頃にジョギングをしていたら…。

変質者が近づいてきた

「向かい側から人影が見えたので、あわててマスクをしていたら、走ってくる足音が近づいてきたので目を上げると…下半身裸のおじさんがどんどんこっちに向かってきていて」

 怖過ぎて声が出なかった菜奈さん。

「とにかく逃げなくちゃと必死で走りました。助けを求めたいけど誰もいないし、大通りまでは距離があるし、どうしよう、どうしようとパニック状態で」

夜ジョギングの恐怖。変質者に追いかけられて…
(画像=『女子SPA!』より引用)

ジョギング中追いかけられた なんとかその変質者を巻こうと、曲がり角の家の駐車場に勝手に侵入し、車の影に身を潜めました。

「すると角を曲がった変質者が、私が見当たらないものだからピタッと足を止め、キョロキョロしだして、も~怖くて怖くて。必死でゼーハーしている息の音が漏れないように口を押さえていましたね」

コンビニから出ると…

 まるでホラー映画のワンシーンのようなシチュエーションに心臓のバクバクが止まらない菜奈さん。

「すると変質者が、横の路地に走って行くのが見えて、今だ!と思い、大通りまで一気に走ってコンビニに駆け込みました。店員さんやお客さんも居て、それだけでホッとしました」

 スマホは持ってきていませんが、ポケットに千円札をを入れていた菜奈さんは…。

「コンビニでスポーツドリンクを買おうとしたら、手が震えていて。私よっぽどビビッていたんだなと思いましたね」

夜ジョギングの恐怖。変質者に追いかけられて…
(画像=『女子SPA!』より引用)

しばらくコンビニの前のガードレールに座りスポーツドリンクを飲んでいると、空が明るくなってきたそう。

「よし、もう大丈夫だと思い、私の住むマンションに向かって走りだしたんですよ」

 するとまた気配を感じた菜奈さん。振り返ってみると、またあの変質者が100メートル程先から走ってきたそう。