お部屋の印象をガラっと変える床のDIYは、少し難しそうなイメージがあります。でも、クッションフロアなら簡単・手軽にお部屋をランクアップできます。クッションフロアの貼り替えに必要な道具と、簡単にできるコツをご紹介しますので、是非チャレンジしてみてください!
DIYでクッションフロアを貼る前に
①クッションフロアが貼れるかチェックする
クッションフロアは貼れる場所と貼れない場所があります。問題なく貼り替えできるのが、コンクリート、合板・ベニヤ板、フローリング、クッションフロアです。床をDIYで貼り替える時には、まず貼り替えできる場所かどうかを確認しましょう。
畳に貼りたい場合、カビが発生してしまう可能性もあるため、畳を剥がして貼るのがおすすめです。畳を剥がさずにクッションフロアに貼り替えるのであれば、防カビシートなどを下に敷いてから作業する貼り方など、カビ対策を取った方が安全と思われます。
ちょっとしたコツで簡単に貼れるクッションフロアですが、カーペットの上に貼ることはできません。カーペットは剥がしてクッションフロアを貼りましょう。
②直貼りと重ね貼りの違いについて
クッションフロアを貼る方法として、直貼りと重ね貼りがあります。直貼りとは、むき出しの床材にクッションフロアを貼っていくことで、重ね貼りは、フローリング等の上から貼っていくことです。直貼りにする場合は、元のフローリングやクッションフロア等を剥がしていく作業から始めるため、かなり手間がかかります。
クッションフロアやフローリングへの重ね貼りの場合も「そり」や「へこみ」、「めくれ」等が生じている場合は、処理をするか直貼りにしないと綺麗に仕上がりません。とくに元の床材に問題がなければ、コツさえ掴めば簡単にできる重ね貼りがDIYではおすすめです。
DIYでクッションフロアを貼る前の準備とは
①クッションフロアの貼り替え方法を決める
DIYでのクッションフロアの貼り方として、重ね貼り・直貼りともに、ボンドを使う貼り方と、両面テープを使う貼り方の2種類があります。どちらもコツさえ掴めば女性でも簡単に行えます。ボンドで貼り替え作業を行う場合のメリットとしては、貼った直後であれば置き直しや微調整ができることです。
また、たっぷりと量が入っていますので、リビング等の広めの場所や、複数箇所貼り替えたい時なら低コストで作業ができます。デメリットとしては、周りを汚してしまう心配があることと、ボンドを塗ってからしばらく放置する時間が必要なので、時間がかかるということです。
両面テープで貼り替え作業を行う場合のメリットとしては、トイレや洗面所等の狭い場所であれば低コストで作業ができることと、周りを汚す心配がないことです。デメリットとしては、貼り直しや微調整ができないことですが、貼り直しのできる両面テープも売っているので、そちらを使用すれば安心です。
②貼る方向を決める
クッションフロアには柄の向きがあります。フローリング柄を選ばれる場合などは、木目をどの向きしたいかなど考える必要があります。廊下や続いている部屋が木目調の場合は、木目の向きを合わせると、違和感なくスッキリした印象に仕上がります。
③クッションフロアはどれぐらい必要?
クッションフロアのロールの幅は、ほとんどが1820mmになっています。貼り替える場所の辺の長さを測り、何幅いるか、何メートルの長さがいるかを計算します。また、両端に切りしろ10cmが必要になりますので注意してください。必要な量を自動計算してくれるページもありますので、そちらを活用するのおすすめです。
フローリング調や、タイル調などの柄入りタイプは、「リピート」と言われる一定間隔で柄が入った状態になっています。柄入りクッションフロアを貼る際には、柄のズレが出ないようにするために、リピート幅分の長さも必要になりますのでご注意ください。
④部屋を掃除する
重ね貼りのコツは、床を綺麗にしておくことです。まず、物があるとクッションフロアの貼り替え作業はできません。部屋に置いてあるものを全て運び出しましょう。
その後、掃除機やほうき等で大きめのゴミを取ってから、拭き掃除を行います。フローリングの溝の汚れまで綺麗に掃除しておきましょう。簡単・綺麗に仕上げるためにも、掃除はしっかり行うことが重要です。
ボンド編|DIYでのクッションフロアの貼り方
必要なもの
クシはボンドを塗り広げるために使います。カッターは文房具のものではなく、DIY用に工具のものを買うのをおすすめします。地ベラやジョイントローラーなども、他の物でも代用できそうに見えますが、専用に揃えておいた方が簡単に作業ができます。
地ベラとカッターを使う端部処理ですが、コーナーカッターがあれば初心者でもより簡単に作業ができます。カッターを使うことにあまり慣れていないようであれば、用意しておくと便利です。
材料
クッションフロア
ボンド
使用道具
クシ
カット定規またはスチール製の定規
カッター
地ベラ
ジョイントローラー
撫でハケ
継ぎ目処理剤
養生テープ
メジャー
ペン
手順①仮置き&隅カット
敷き方は、決めた模様の向きにクッションフロアを広げ、部屋の長さ+切りしろを両側分10cmずつ足してカットし、壁に沿わせて置いていきます。2枚目も同様にカットしたら、1枚目と少し重ねて並べます。目地がちょうど重なるよう2枚目の位置を調整し、養生テープで仮留めします。
端まで来たら、端からの長さを測って、クッションフロアの幅をカットし(切りしろ10cmを残してカットすることを忘れないようにしてください)、固定しておきます。次にクッションフロアの端材10cm程度を使って、コーナー部分をカットします。
置いたクッションフロアをめくり、丸めた養生テープか両面テープを貼り付けた端材をコーナー部分に置き、クッションフロアを戻します。再びクッションフロアをめくり端材の角に向け2箇所からカットしていきます。カットを終えたら戻し、残りのコーナー部分も同じようにしておきます。
手順②ボンドを塗る
仮置きした順番とは逆の順番でクッションフロアを半分ずつめくって、ボンドを塗っていきます。重ね貼りする元の床にボンドを出し、クシを使って、床以外の場所にボンドが付かないように注意しながら、隅までしっかりと塗り広げます。もし、壁や巾木にボンドが付いてしまった場合はすぐに拭き取ってください。
ボンドを塗り終えたら、クッションフロアを置いた時に「オープンタイム」(ずれないようにするため、ボンドの表面が少し乾くまで待つ時間)を取ります。ボンドによってこのオープンタイムは異なりますので、購入したボンドを確認してください。
手順③クッションフロアを貼る
オープンタイム終了後、めくった順番とは逆に戻していき、ずれがないか確認をします。ずれがある場合は調整してください。確認ができたら、撫でハケを使い、丁寧に空気を抜きつつしっかりと圧着させていきます。
手順④余分な場所をカットする
地ベラとカッターを使って余分な部分をカットしていきます。コーナーカッターがあれば簡単にカットできるので便利です。カット後はしっかりとローラーで圧着していきます。
手順⑤継ぎ目の処理をする
重なったクッションフロアの目地部分より5mmほど横をカットしていきます。2枚同時にカットするので、ゆっくりとしっかり力を入れて行ってください。カットし終わったらまず、上になっているクッションフロアのカット部分を取り除き、次に、下のカット部分を取り除きます。
継ぎ目の部分をローラーでしっかりと圧着させてから、継ぎ目処理剤を入れ乾燥させます。乾燥するまでその部分には触れないように注意してください。
ボンドでの重ね貼りのコツ
しっかり貼り付けたいと思うあまりに、ボンドを床に多く塗りすぎてしまうのはNGです。クッションフロアからはみ出してしまうことがないよう、気を付けてください。また、オープンタイムを守ることも綺麗にしあげるコツです。