先行き不透明な将来に不安を抱えている方も多いことでしょう。
家にいる時間が長くなった今だからこそ、資格取得のために勉強を始めませんか?
今回は女性に人気の資格を受験者数の多い順に10個ご紹介します。
資格を持っておけば転職に役立てられたり、給料が上がったりなどのメリットがたくさんあります。
ぜひ時間のある今のうちに資格を取得して、将来困らないようにしましょう!
1、人気の資格ランキングBEST10 (受験者数順)
1位:TOEIC Listening & Reading Test (2,205,000人)
・どのような試験なのか
英語の「聞く」「読む」力を測る試験です。
合格・不合格は無く、スコアによってレベルが判断されます。
リスニング(約45分間・100問)とリーディング(75分間・100問)の合計約2時間で200問に答えるマークシート方式の試験です。
・どういう業界で役立つか
業界や業種問わず役立ちます。
海外企業と取引をする際や、外国人労働者の受け入れをする際など、グローバル化により英語が必要な場面はこれからどんどん増えていきます。
今のうちから勉強しておくことで、いざというときに役立つはずです。
・会社で評価される基準
英語を使う仕事でなければ600点以上、英語を使う仕事であれば750~800点以上が履歴書で評価される目安となっています。
・学習時間(一例)
目指すスコアや現在のレベルによって勉強時間も異なります。
オックスフォード大学出版局の講師向けの指南書によると、上記の表が学習時間の目安を表しています。
例えば、現状スコアが550点だったとすると
550点→650点:約225時間
550点→750点:約450時間
550点→850点:約725時間
必要というように読み取れます。
目指すスコアに合わせて、計画的に勉強していきましょう。
2位:宅地建物取引士 (204,247人)
・どのような試験なのか
不動産取引に関する法律や税制などの知識を問われる国家試験です。
不動産業を行うためには、宅地建物取引士(宅建士)の資格を持った人が必要となります。
2時間で50問の四肢択一式の筆記試験です。
・どういう業界で役立つか
不動産業界、建設会社、銀行、保険会社などで役立ちます。
資格を保有しておくだけで資格手当がついて、毎月の給料がアップする会社もあります。
・難易度
★★★☆☆
・合格基準
約70%以上の正答率で合格となります。
・合格率
15~17%で、国家資格の中では平均的な合格率です。
・学習時間
平均すると500時間以上勉強した方が多い印象です。
しかし不動産の基礎知識がある場合は100時間程度で合格する方もいます。
初めて受験する方は最低でも300時間を目安に勉強してみましょう。
通信講座では半年コースが主流です。10月が試験日なので、始めるなら春頃がおすすめ!
3位:日商簿記 (141,551人)
・どのような試験なのか
会社の決算書を作る際の必要な知識が簿記で、その知識を問う試験です。
1~3級まであり、3級は商業簿記を120分で、2級は商業簿記・工業簿記を120分で、1級は商業簿記・会計学を90分、工業簿記・原価計算を90分で解く必要があります。
・どういう業界で役立つか
企業の経理部や財務部、会計事務所職員は特に簿記の知識を役立てられます。
財務諸表が読めるようになるため、自社や取引先の会社の経営状況を理解できるようになります。
さらにコスト管理能力が身につくので、すべての業界・業界で役立つと言えるでしょう。
・難易度
3級:★★☆☆☆
2級:★★★☆☆
1級:★★★★☆
・合格基準
どの級も70%以上の正答率で合格です。
・合格率
3級が約40~55%、2級が約10~20%、1級が約5~10%となっています。
・学習時間
3級で約100時間、2級で約300時間、1級で約600時間が目安となっています。
まだ一度も簿記を勉強したことがない方は、まず3級合格を目指しましょう。
4位:ファイナンシャルプランナー (152,936人)
・どのような試験なのか
ファイナンシャルプランナーとは、人生の夢を叶えるための資金計画を一緒に立てて、経済的な側面から実現に導く専門家です。
家計に関わる金融、税制、不動産、住宅ローン、保険、教育資金、年金制度などの幅広い知識が必要となり、それらを測るための試験です。
1~3級まであり、3級はマークシート形式の学科試験60問と実技試験20問、2級はマークシート形式の学科試験が60問と記述式の実技試験が40問、1級は記述式の実技試験が20問あります。
・どういう業界で役立つか
保険会社や金融機関等で特に役立ちます。
また一般企業で労務や福利厚生に関した業務をする場合にも役立つでしょう。
・難易度
3級:★★☆☆☆
2級:★★★☆☆
1級:★★★★☆
・合格基準
3級と2級は学科試験が36/60点以上、実技試験が60/100点以上で合格、1級は60/100点以上で合格です。
・合格率
3級が70%程度、2級が25~30%程度、1級が10%程度となっています。
・学習時間
3級は約80~150時間、2級は約150~300時間、1級は約300~600時間が目安と言われています。
通信講座では、2~6ヶ月の講座が一般的です。
試験自体が年3回あるため、自分の勉強開始時期と勉強ペースを考慮してスケジューリングしてみてください。
5位:基本情報技術者 (121,556人)
・どのような試験なのか
ITエンジニアになるための基本的な知識や技能を習得できているか測る試験です。
システムの設計・開発・運用やソフトウェアの設計・開発ができるようになります。
午前と午後150分ずつ試験があり、午前は四肢択一式で80問、午後は多肢選択式で5問解答する必要があります。
・どういう業界で役立つか
プログラマーやエンジニア、WEBデザイナーなどIT業界で役立ちます。
・難易度
★★☆☆☆
・合格基準
午前、午後ともに正答率60%以上で合格です。
・合格率
約22~27%となっています。
・学習時間
ITに詳しくない人は約150時間、ITに関する知識があり普段から実務をしている人は約50時間程度が目安となっています。
6位:登録販売者 (52,959人)
・どのような試験なのか
医薬品の販売において薬の適切な使い方や副作用・効能の説明ができるようになるための試験です。
改正薬事法により新設された公的資格で、第二類医薬品と第三類医薬品であれば処方できます。
問題はすべてマークシート方式で、「主な医薬品とその作用」のみ40問出題で制限時間は80分、それ以外の項目は20問ずつで制限時間は40分です。
・どういう業界で役立つか
ドラッグストアやコンビニエンスストア、家電量販店などの小売店で役立ちます。
・難易度
★★★☆☆
・合格基準
全体の7割以上の得点、かつ各試験項目の出題数に対して3.5割以上(都道府県によっては4割以上)の正答で合格です。
・合格率
約40~50%と他の資格試験に比べると高めです。
・学習時間
約400時間と言われています。
がっつり勉強に打ち込める方であれば3ヶ月でも合格可能です。
勉強時間を長く取れない方は毎日2時間を半年程度続けましょう。
7位:行政書士 (41,681人)
・どのような試験なのか
官公署に提出する書類を作成することを業とするのが行政書士です。
その行政書士になるために必要な資格の試験です。
「行政書士の業務に関し必要な法令等」は択一式及び記述式、「行政書士の業務に関連する一般知識等」は択一式となっています。
試験内容は主に2つに分かれており、法令等科目は多肢選択式の問題が43問、記述式が3問で、一般知識等科目が五肢択一式が14問の計60問で300点満点です。
・どういう業界で役立つか
会社の法務部で役立ちます。
・難易度
★★★★☆
・合格基準
法令等科目が122点以上、一般知識等科目が24点以上で、試験全体の得点が180点以上です。
・合格率
9~10%となっています。
・学習時間
約600~1000時間は必要と言われています。
予備校や通信教育を使用するのであれば、講義に200~300時間、復習に400~500時間を要します。
独学者であれば800~1000時間が目安となっています。
できる限り早く効率的に学習を進めたいのであれば、予備校や通信教育をおすすめします。
8位:秘書検定 (40,148人)
・どのような試験なのか
社会人としての一般常識についての試験です。理論と実技の試験に分けられ、理論では「必要とされる資質」「職務知識」「一般知識」、実技では「マナー・接遇」「技能」が出題されます。
3級、2級、準1級、1級があり、準1級~3級はマークシート方式の選択問題と記述問題で、1級はすべて記述問題です。
・どういう業界で役立つか
社会人としての一般常識なので、業界に囚われること無く様々な業界で役立ちます。
・難易度
3級:★☆☆☆☆
2級:★☆☆☆☆
準1級:★★☆☆☆
1級:★★★☆☆
・合格基準
理論と実技でそれぞれ60%以上の正答で合格となります。
・合格率
3級であれば約70%、2級であれば約60%、準1級であれば約40%、1級であれば約30%となっています。
・学習時間
3級や2級であれば約30~50時間、準1級は約90時間、1級は約120時間が目安と言われています。
3級と2級は、出題科目と問題数が同じなので難易度もあまり違いはありません。
しかし、準1級・1級となると面接試験もあるため、入念な対策が必要となっています。
独学での面接対策は、実践練習もしにくいため、通信講座を活用していくと良いでしょう。
9位:社会保険労務士 (34,845人)
・どのような試験なのか
労働や保険、年金に関する法律についての知識を問われる国家試験です。
「人材」に関する専門家が社会保険労務士と言われています。
申請書や帳簿書類の作成や申請書等の提出代行、事務代理などの幅広い業務ができるようになります。
択一式が計7科目で10問ずつあり、選択式が8科目で1問ずつ出題される試験です。
・どういう業界で役立つか
企業の人事部や総務部で役立ちます。
また開業も可能です。
・難易度
★★★★★
・合格基準
選択式試験総得点40点中28点以上、かつ各科目5点中3点以上で、択一式試験総得点70点中49点以上、かつ各科目10点中4点以上必要です。
・合格率
約3~7%となっています。
・学習時間
約1,000時間は要すると言われています。
1年間の学習時間を確保しておけば、余裕を持って学習計画を立てられます。
8月の第4週が試験日なので、できれば前年の9月までには勉強を始めましょう。
10位:中小企業診断士 (13,622人)
・どのような試験なのか
中小企業診断士は、経営のプロフェッショナルと言われています。
企業の経営の診断及び経営に関する助言をするための知識を問われる試験です。
第1次試験では「経済学・経済政策」「財務・会計」「企業経営理論」「運営管理(オペレーション・マネジメント)」「経営法務」「経営情報システム」「中小企業経営・中小企業政策」の7科目が四肢択一式のマークシートで出題されます。
第2次試験では、中小企業の診断及び助言に関する実務の事例の 4科目15~200文字程度の記述式と、記述式からランダムで出題される口述式の問題があります。
・どういう業界で役立つか
企業によっては管理職になるための優遇条件として指定されていることも。
コンサルタント会社や税理士事務所、中小企業診断士事務所などでも活用できるでしょう。
・難易度
★★★★★
・合格基準
第1次試験では総点数の60%以上で、かつ1科目でも満点の40%未満のないことが条件です。
・合格率
第1次試験では15~25%前後、第2次試験では約15~20%となっています。
・学習時間
一般的に約1,000時間が必要と言われています。
その理由として、第1次試験の範囲が広い点が挙げられます。
7科目の学習時間はそれぞれ50~150時間程度が目安なので、他の資格に比べると取得が難しいハイレベルの資格だと言えます。
また、第2次試験では実務に関する内容が問われるため、実務経験のない方は理解するのに時間がかかるでしょう。