名古屋の河村たかし市長の金メダルかじりのニュースを見て、過去に逆らえない男性から受けたトラウマ体験がフラッシュバックしてしまった方も結構いるのではないでしょうか?
今回は、そんな女性のエピソードをご紹介しましょう。
祖父「そんなデカイとお嫁にいけなくなるぞ」
「小学生の頃、毎年夏休みに母方の祖父母の家に一週間程泊まりに行くのがお決まりだったんですが、実は私、おじいちゃんの事が苦手だったんですよね」と話す A香さん(36歳・主婦)。
育ち盛りのA香さんが遊びに行く度に「A香はまた背が伸びたな、そんなデカイとモテなくなってお嫁にいけなくなるぞ」と祖父から笑いながら言われては傷ついていたのだとか。
「本人は冗談のつもりでしょうが、私はそう言われるのが嫌で、背を低く見せようと猫背で過ごすようになってしまって…年頃になってから治すのに苦労しましたよ」
そしてA香さんには、祖父が苦手になる決定的な出来事があったそうで…。
小学2年生時のソフトクリーム事件
「夏休みのある日、母とおばあちゃんがデパートで買い物をしている間に、当時小学2年生だった私とおじいちゃんは、屋上にある小規模な遊園地で2人を待っている事になったんですよ」
ベンチに座る祖父を横目に、母からもらったお小遣いを握りしめて売店に走るA香さん。
「悩みに悩み、ソフトクリームを買いました。そのあまりに可愛らしい見た目にときめきつつ、ワクワクしながら口をつけようとしたら…いつのまにか私の横に居たおじいちゃんにサッと横取りされたんです」
そして「せっかくだからよばれるかな」とニヤつきながら、ソフトクリームの根元からてっぺんまでベローッと舌で舐め上げる祖父の姿に、背筋が凍るような衝撃を覚えたA香さん。
ソフトクリーム事件「せっかく楽しみにしていたソフトクリームなのに…私の気持ちなんて全く無視で、無惨(むざん)に汚されてしまったと、無力感で呆然(ぼうぜん)としてしまいました」
すると、悪びれずに「ほいっ」と一口食べたソフトクリームを返してきた祖父。
母が抗議しても聞く耳を持たない祖父
「そんな気持ち悪いの食べたくないので『もういらない』と言ったら、おじいちゃん、気分を害したみたいで『付き合って一緒に食べてやったのに、いらねぇわ』とゴミ箱にソフトを投げ入れたんですよ。
さっきまであんなに可愛らしいソフトクリームだったのに、ドロドロのゴミになってしまって涙があふれましたね」
帰ってその事を母に話すと、祖父に抗議してくれましたが…。
「『あーはいはい、ソフトクリームなら10個でも20個でも買ってやるから』と聞く耳を持ちませんでしたね。きっと何が悪かったか全く分かっていないんでしょう」
そうして、A香さんが成長するにつれ祖父母の家に行く事を拒(こば)み、夏休みに泊まりに行く習慣は徐々になくなりホッとしたそう。
「あのソフト事件は、トラウマとして今でも胸に刻まれていますね…でもまだこの話には続きがあるんですよね」