パート求人でも最近よく見かける、録画面接(ビデオ面接、動画面接と呼ばれることも。)。
応募書類からは察することのできない人となりを判断することができるため、導入する企業が増えているようです。
今回は、録画面接の対策、準備の仕方、撮影時のコツや注意点をギュッとまとめました。ぜひ参考にしていただければ幸いです!
録画面接とは?
録画面接(ビデオ面接、動画面接とも呼ばれる)は、録画した動画で採用選考を受ける新しい形式の面接方法です。
オンライン面接(web面接、テレビ電話面接とも呼ばれる)との違いも確認しておきましょう。
オンライン面接との大きな違いは、自分で動画を撮影して面接材料として送ることです。
オンライン面接はライブ方式で電話のようにリアルタイムで面接をしますが、
録画面接は、企業が設定した質問への回答や、自己PRの動画を撮影して企業に送ります。
履歴書や職務経歴書のように、応募者が準備したものを採用担当者に送る選考です。
録画面接はここがおすすめ◎
録画面接はどのようなメリットがあるのでしょうか?
•面接日・時間の調整が不要!好きな時間に動画が撮れる
従来の対面面接のように、採用担当者と面接の日時を調整する必要がありません。自分の都合がいい時間に動画撮影をすればいいので、早朝でも深夜でも取り組めます。
また、何度も撮影することができるので、面接で緊張しやすくあがってしまう、噛んでしまう…という方は準備をしながら取り組めるので安心感があるようです。
•画面に映る範囲だけ服装を整えればOK!靴やカバンを気にしなくて済む
従来の対面面接となると、面接に行くだけでも髪型、服装、メイク、カバン、靴など全身準備が必要になります。
スーツやジャケットに合う靴を買い忘れた!!なんて事態も起こりかねませんでした。
録画面接では、画面に映る範囲の身だしなみが整っていればOKなので、ボトムスはもちろん、靴やカバンを気にする必要もありません。
志望動機や自己PRなど面接の内容の準備にだけ集中することができます。
•外出不要!面接場所までの移動時間・交通費なし
自宅などで動画を撮影する面接方法なので、外出する必要がありません。
面接は外出の時間や交通費もかかりますし、今の時勢では人混みも気になりますよね。
採用される前の面接の時点で外出を控えることができることは安心です。
•書類の文字だけではない、表情・身振り手振りのアピールが可能
履歴書、職務経歴書など応募書類では文章での選考になりますが、動画選考では表情を意識したり、身振り手振りを含んで映像で送ることができます。
新型コロナウイルス感染症の影響もあり、対面ではマスクを外せない状況が続いています。
対面面接では顔の半分がマスクに覆われてしまうため、採用担当者も求職者も表情を見せることができていません。
その点、録画面接であればマスクをつけずに撮影ができるため、相手に表情を伝えやすくなります。
自分のアピールしたいポイントを余すことなく伝えることができるため、「自分の言いたいことを十分に伝えられなかった…」という後悔も少なくなるのではないでしょうか。
動画面接はここがめんどくさい…✕
•撮影も進行も自分でやらなきゃいけない
録画面接では、自分で動画を撮影するとはいえ、
「動画では志望動機、自己PR、勤務希望条件についてお話しください」「自己PR1分、志望動機1分で録画をして提出してください」など、内容については指示があることがほとんどです。
それでも、制限時間内に話したいことを話し終えるように準備をしたり、時間を見ながら調整するのは会話にはない大変さがあります。事前準備と練習がなにより大切です。
•撮りなおしができない場合も
特に指定のフォームがなく自分のスマホやパソコンで録画をする場合、何度も撮りなおしができます。
ただし、企業によっては指定のフォーム上で3回まで録画ができる仕組みだったり、撮り直しができないような設定になっている場合もあります。
そのため、事前準備がとても大切になります。
動画撮影中にスマホの電源が切れてしまわないよう、充電を100%にしてから臨みましょう。心配であればケーブルをつないだまま動画録画をすることもできます。
また、電話の着信やアプリの通知が鳴らないように設定しておくこともおすすめします。
撮影の準備をしよう!3つのポイント
•目線はカメラに向けて
まずはカメラの高さが顔の真正面になるように調整しましょう。
また、机の上にパソコンやスマホを置いて撮影をする方も多いのですが、カメラの位置が低いと上から見下ろされている構図になってしまいます。
パソコン台やスマホのスタンドなどがあれば使用しましょう。
カメラに高さが出ればいいので、分厚い辞書や本をパソコンの下に入れても調整できますよ。
頭のてっぺんが画面の上端から数cm離れていて、両肩が映るくらいの位置にします。もし頭から肩が入らない?!と思ったら少し後ろに下がってみてください。
あまり顔が大きく映りすぎても驚かれてしまいますし、肩が少し入るくらい離れて撮影すると顔も小さくスッキリして見えます。
また、撮影中は画面ではなくカメラレンズを見ることを意識しましょう。
パソコンやスマホで撮影をすると、画面に自分の顔が映るのでついつい自分の顔を見てしまいがちです。
それだとカメラのレンズをを見ているよりも視線が下がって伏し目がちに見えてしまいます。
目線が下に下がっていると、自信がなさそうに見えてしまうことも…できるだけカメラを正面から見て話すようにしましょう!
もしカンペを用意して臨みたい場合、手元に置くと何か見ているな…と思われてしまうので、カメラのすぐ横にカンペを準備しておくと安心です。
•背景は壁がベスト
自宅で動画撮影をする際、背景に気を付けてみてください。
背景に生活感が出すぎてしまうと、選考に影響が出てくる可能性もあります。
もし外出先など自宅以外で撮影する場合、カフェなどの人の出入りが多い場所は避けましょう。
おすすめの背景は壁の前です。
また、窓の前で撮影をすると逆光になって顔が暗く見えてしまうのであまりおすすめできません。
もしやむを得ず窓の前で撮影をするときには、ライトを斜め上や正面から顔に向けてあてると明るく映ります。
顔の下に白いハンカチや紙を置いて、顔に光が当たるように調整していくだけでちょっとした美肌効果もありますよ。
•撮影場所は静かなところで
また、周囲の音にも気を配ってみてください。
窓を開けておくと、通行人の話し声や、車のクラクションなど様々な音が聞こえてきます。
話し声と周囲の音が重なってしまって志望動機や自己PRが聞き取りづらい…となってしまうと、残念な結果になりがちです。
できるだけ静かな環境で撮影をするようにしましょう。
自宅で撮影する場合は、家族にも静かにしてもらうよう協力を得ることも大切です。
面接の事前準備、3つのポイント
•スマホ動画撮影で練習!
自分のスマホで録画をして練習してみましょう!事前に自己PRや志望動機を考えておき、スマホのカメラで自分撮りをしてみます。
伝えたいことが言葉にできているか、表情は明るく見えるか、声のトーンは少し高めに話せているか、制限時間内に納まっているか…
自分の動画を見ながら、何度か撮りなおしてみましょう。
自己PRや志望動機は、文章だとわかりやすかったのに、言葉にすると長くて聞き取りずらい、ということもあります。
せっかく動画を撮ったのに伝えたいことが伝わらなかったら残念ですよね。
最も伝えたいことを最初に伝え、簡潔に補足(根拠や理由)を付け加えるといいですよ。たとえば、
「私の強みは段取り上手なところです。子育てをする中で短時間で効率よく作業をすることを常に考えていたので、優先順位をつけて効率よく仕事に臨みたいと思います。」
などです。
また、時間があれば家族や友人に録画をした動画を見てもらい、第三者の目線でアドバイスをもらうといいですよ。
お手本は「youtuber」!
カメラを見て、明るくハキハキ、わかりやすく喋っていますよね。ぜひ参考に見てみてください。
•声のトーンはちょっと高めに
電話対応でも「1トーン高めに話しましょう」と言われますが、録画面接でも同じです!
いつもよりも少し高く明るい声で話してみましょう。また、丁寧な話し方で、ハッキリした声で話します。
第一声は特に印象を左右するので、動画の初めには「応募者の〇〇です。どうぞよろしくお願いいたします」とあいさつを入れると丁寧な印象に繋がります。
回答の終わりには「以上です、ありがとうございました。」といった言葉で締めましょう。
カメラの向こうに面接官がいると思いながら、挨拶も欠かさずに行うと好印象です。
目の前に人がいない状態なので、どうしても声のトーンが単調になりがちです。
カメラが回っている間は(私はユーチューバー…!)と思うくらいオーバーに話すくらいで丁度よくなります。
•服装は胸から上の見え方を意識して
動画に映るのは胸から上の部分になるので、画面に映る範囲の服装、身だしなみを意識しましょう。
録画面接とはいえ大事な面接動画なのですから、服装はきちんとした格好をおすすめします。
どんな業界・職種でも、基本的にはスーツやジャケットを羽織る服装が無難です。
企業によっては、普段着で撮影をするように指示をされることもあります。勤務希望先の雰囲気に合わせて服装を選びましょう。
飲食店のパート募集では、服装自由としているところが多くなります。
その場合でもパーカーとTシャツなどではなく、襟のついたブラウスや、アンサンブルなど、きちんとしていて清潔感のある服装がおすすめです。
対面面接同様に、髪が長い場合はスッキリ見えるようにまとめておくことをおすすめします。
最後に
今回は、パート募集でも増えてきた録画面接についてご紹介しました。
録画面接は撮影準備などに手間はかかりますが、交通費がかからなかったり、カバンや靴を気にしなくて済んだり、自宅などのリラックスした環境でアピールをすることができるメリットがあります。
スマホでの動画撮影やパソコンのカメラを使った撮影は最初は苦手意識がある方も多いかもしれませんが、投稿制限がなければ何度も自分で撮影をして練習ができるので、緊張しやすい人にもおすすめの面接方法です。
録画面接の勝利のカギは、とにかく準備をしっかり!すること。
採用担当者にどんな風に見られたいか?を意識して、笑顔で撮影に臨んでみてください!
提供・しゅふJOBナビ
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