見た目だけでなく香りも楽しめるバラは、古くから世界中で親しまれてきました。多種多様な品種があり、自宅で育てて花を楽しんでいる人も多いのではないでしょうか。今回は、奈良と大阪で、バラの花が楽しめるスポットを5つ紹介します。お寺や公園で、美しい花と甘い香りを楽しんでください。
バラの花の季節は?
バラの花が咲く時期は、品種によって異なります。一季咲きのものは春に、二季咲きのものは春と秋に咲きます。
四季咲き性(年間を通して花を咲かせること)が強いものは、春から秋、場合によっては冬まで花を咲かせることがあるようです。公園、植物園のバラ園では、春と秋の2回楽しめるところが多いでしょう。
本州の比較的温暖な地域と九州などでの開花時期は、春が5月から6月、秋が10月から11月ごろとなるようです。
【1】奈良市 霊山寺(りょうせんじ)のバラ庭園
奈良市の西部にある霊山寺(りょうせんじ)には、1,200坪の広さの近代庭園があり、春と秋のバラの季節には多くの人が訪れます。
植えられているバラは200種類、2,000株と多く、見ごたえは十分。洋風の庭園に、様々な種類のバラが咲き乱れ、甘い香りを漂わせています。
春と秋のバラの最盛期には、カフェもオープンします。ティーテラス「プリエール」では、バラ庭園を眺めながら、ローズティー、ローズコーヒーやケーキ、バラのアイスクリームなどが味わえます。バラの花を眺めながらのティータイムは、とても優雅な気分にさせてくれるでしょう。
お寺は広く、国宝の本堂や、重要文化財の三重塔もあります。また、薬師湯殿という入浴施設もあり、こちらでは薬草風呂に入ることができます。バラの季節でも比較的空いていますので、散策でかいた汗を流すのに良いでしょう。
- 見頃:5月上旬から6月中旬、10月中旬から11月上旬
【2】大和郡山市 松尾寺のお花畑で観賞するバラ
大和郡山市の松尾山にある松尾寺は、日本最古の厄除け霊場と言われており、多くの参拝客が訪れるお寺です。境内の奥の方にはお花畑と呼ばれる庭園があり、バラの花が楽しめます。
竹林や山に囲まれた、少し和風の雰囲気が漂うバラ園です。さほど広くないスペースに多くのバラが植えられており、静かな環境でじっくりと花を鑑賞できます。バラ以外の季節の花も楽しめます。
三重塔や、重要文化財の本堂など、境内には見どころも多いです。山中にあり、少し長い階段を登る必要がありますが、美しいバラや自然に囲まれた境内に癒されるでしょう。
- 見頃:お花畑は毎年5月15日から6月5日に一般公開されます。