主婦採用・活躍を積極的に行っている「しゅふ応援企業」を紹介!
第1回目は、”主婦の働きが会社を変えた”という株式会社シンプルメーカー様の採用ストーリーをご紹介します。
● STORY
・経験、スキルがある主婦を採用。日数・時間に制限はあるものの「このまま一緒に働きたい」
・自社採用で良い環境を提示=主婦・ママが大活躍!従業員の8割以上が女性に
・「従業員の幸せを第一に」だから、”子育てに理解がある会社しか取引しない“ルール
・子育てや介護でキャリアをあきらめない社会へ
株式会社シンプルメーカー様は、システム設計・運用支援・サポート事業を行う会社です。
そのため従業員は、システムエンジニア、アプリエンジニア、AIエンジニアなど専門的な経験・スキルが必要なIT人材ばかり。
IT業界は競合が多く優秀な人材は引く手あまた!採用ではスキルや経験が重視されるため間口が広い業界でもあります。
ただし、週5日×フルタイム勤務が必須だったり、納期がタイトだったり、残業が多かったり……主婦が子育てや介護をしながら働きにくい業界ともいわれる一面も。
その中でも株式会社シンプルメーカー様は、主婦採用に特化した求人サイト『しゅふJOB』から約20名もの従業員を採用されています(!)しかも、主婦に絞って採用活動をされていたのだとか。
そこで、代表取締役社長・市川様にインタビュー!
どうして主婦採用を積極的に行っているのか?など、背景や採用活動のお話を伺うなかで「女性の社会進出への想い」と「従業員ファーストのためのある工夫」が垣間見えてきました。
主婦の積極採用、その背景は?
ーIT業界といえば、男性エンジニアが多いイメージがあります。どうして主婦に絞って採用活動をされていたのでしょうか?
人員が足りないときに利用した派遣会社で、主婦を受け入れたことがきっかけです。
日数や時間に制限はあるものの、経験やスキルは申し分ありませんでした。
しかし、このまま一緒に働きたいと思っても派遣社員では待遇の改善ができません。
自社採用でさらに良い環境を提示したくなりました。そこから、採用ターゲットを主婦(夫)に絞ったんです。
求人サイト『しゅふJOB』で採用した方は、仕事への意識が決定的に違っていました。
大手やIT特化求人メディアを利用していたときは、もちろん男性からの応募も含めてたくさんの方に応募していただきましたが、仕事の方向性がなかなか合わず、ミスマッチが続いたんです。
でも『しゅふJOB』から採用した主婦の方々は、真面目で責任感のある方がほとんどでした。
一方で、多くの方と面接をする中で、様々な状況を加味して不採用にした方もいらっしゃいます。
応募者の「働きたい」という想いが切実で、選考中に胸を痛めることもありますし、女性というだけでキャリアにハンディキャップがあることも痛感しています。
•「会社に迷惑をかけているので辞めたい」働く主婦の不安
ー子育て中の主婦が多いとなると、誰かに業務が偏ったりフォローしきれなかったり、ということが出てくるのではないでしょうか?
印象的な出来事としては、弊社の従業員が「会社に迷惑をかけているので辞めたい」と言ったことがありましたね。
あなたは仕事が十分にできている、迷惑なんてかけていないと伝えても、「自分が急に休んでしまうリスクを周りに受け入れてもらえるか不安だ」と。
その時は「あなたのように仕事と家庭の両立で悩む人が、社会にはたくさんいる。そして、そんな主婦(夫)を一人でも救うために、この会社で主婦(夫)だけで会社が上手くまわるのかを試しているんだ。だから力を貸してほしい。」と伝えました。
彼女は自信を取り戻してまた活躍してくれていますが、この出来事は今でも忘れられません。
弊社の待遇はどの雇用形態でも一律なため、個人の希望を聞いて雇用形態を変更することもあります。
例えば、保育園に提出する就業証明書には「正社員」と記載があった方が有利ですよね。
そういった理由から、勤務時間は変えないまま、正社員として採用することもあったりします。
最初は雇用形態が人それぞれなので、特にフルタイムで働く社員に負荷がかかると心配したこともありました。
しかし、チームで働き、従業員同士がお互いを思いやっているので、業務は問題なく遂行できています。
「従業員ファースト」を叶える3つの工夫
子育てをしながら働く従業員を採用・雇用する上で株式会社シンプルメーカー様が行っている工夫をうかがいました。
•1.子育てを最優先できる環境をつくる
→求人には「うちの会社はみんな子育てしているから安心だよ」という想いをこめて。
現状や取り組みを正直に記載し、主婦(夫)のみなさんに安心して働ける会社だと思ってもらいたいんです。
そのため、求人には「うちの会社はみんな子育てしているから安心だよ」という想いをこめて作成しています。
こういった取り組みをするのは、応募者の中には優秀だけど自分に自信のない方が一定数いるから。
産休・育休のブランクで誰にも褒めてもらえず、できて当たり前と思われがちな家事・育児を続けた結果、自信をなくしやすくなるのかもしれません。
本気で女性の雇用に取り組んでいることを、採用や育成を通して伝え続ける必要があることを感じています。
•
2.完全在宅でもフォロー体制は万全に
→1on1面談や社内メンター制度で「チームを感じるテレワーク」に
弊社は完全在宅なので、テレワークでも孤独感を感じないように「1on1面談」や、「社内メンター制度」を実施しています。
•3.子育てに理解のある企業としか取引しない
→納期や残業も相談しながら。取引先も理解のあるパートナー企業に
弊社では「子育てに理解のある企業としか取引しない」というルールがあります。
弊社の特徴や条件を提示し、受け入れが難しい場合は案件をお断りしているんです。
一見、受け入れ側としては難しいように見えますが、現在お取引している企業の業種は幅広く社会への理解は少しづつ進んでいる気がしますね。
「経験やスキルがあるからこそ、就業条件を調整してでも一緒に働きたい」という気持ちが伝わってきます。
目指す未来は「主婦がキャリアをあきらめない社会を創る」
ー今後のビジョンを教えてください。
将来的には事業拡大して、さらに100人ほど採用したいですね。
ただ、これを実現するには「主婦がキャリアをあきらめない社会を創る」ことに賛同したクライアントがさらに増える必要があります。
ただ主婦を採用すればいいわけではなく、自社が主婦に寄り添う会社だということを証明しなければなりません。何よりも、想いと工夫が大切だと思います。
今回お話を伺ったのは…
株式会社シンプルメーカー・代表取締役社長 市川 喬之様
全国の優秀な主婦従業員を中心に、リモート情シス/リモートSE/リモート編集部サービスを提供。また、働く女性の活動を発信する『はたママ』というサイトも運営されています。
提供・しゅふJOBナビ
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