心が洗われるような、泣ける韓国映画をセレクト!
おうち時間が増え、韓国ドラマや韓国映画を観る時間が増えたという方も多いのでは?
今回は、歴代観客動員数TOP10の韓国映画の中から、とにかく泣ける映画3本をご紹介。3作品とも観客動員数1,200万人超えで、出演する俳優たちも豪華です。ティッシュ片手にご鑑賞ください。
国際市場で会いましょう(국제시장、クッチェシジャン)
時代に翻弄され自分を犠牲にし続けた、ある「普通の」男性の話
朝鮮戦争後の混乱の中、父と妹と生き別れになってしまったドクス(ファン・ジョンミン)。
父と最後に交わした「国際市場で会おう」という言葉を胸に、残された母と弟、妹とともに釜山(プサン)・国際市場にある叔母の店「コップニネ(꽃분이네、コップンの家)」を買い取り、大黒柱として家族を支えます。しかし生活はいつも苦しく、ドクスはドイツの炭鉱へ出稼ぎに行ったり、戦争中のベトナムでは技術者として働きます。
厳しい時代に家族のために過酷な労働にも耐えて生きるドクスの姿を通じて、韓国の高度成長期を支えた韓国中の「普通の」父親たちの生き様を知ることができます。
【涙ポイント1】「自分」ではなく家族のために生涯を捧げるドクスの姿
ドクスは船長になるという夢を持っていて、念願だった海洋大学に合格したものの弟や妹のために進学を断念します。幼くして生き別れた父の代わりに、自分を犠牲にし家族を守るためだけに生きるドクスの姿に心を打たれます。
監督が自分の父親をイメージして作った映画ですが、朝鮮戦争後の韓国に実際に「ドクス」のような父親がたくさん存在していたことを考えると胸が苦しくなります。
【涙ポイント2】朝鮮戦争後の離散家族問題
映画の終盤、離散家族(朝鮮戦争で離れ離れになった家族)を探すTV番組に出演するドクス。
これは、実際に韓国で1983年6月から11月に放送された番組を再現したもので、当時の様子を伺い知ることができます。数十年間会えなかった家族を必死に探す人々の様子や、再会できて喜ぶ人々の姿に涙が止まりません。
【ここにも注目!】本作でスクリーンデビューした東方神起・ユンホ
本作は、東方神起のユンホが出演することでも話題になりました。ユンホは実在の全羅道(チョルラド)出身歌手ナム・ジン役を演じています。 ベトナムのジャングルでドクスを助けるという重要な役割で、出演時間は短いですが存在感はばっちり。全羅道の方言を使える歌手を探していて、光州(クァンジュ)出身のユンホがキャスティングされました。 ジャンル:ヒューマンドラマ 出演者:ファン・ジョンミン、キム・ユンジン、オ・ダルス、チョン・ジニョン他 監督:ユン・ジェギュン 公開日:2014年12月17日 @2014 CJ E&M Pictures, All Rights Reserved.
7番房の奇跡(7번방의 선물、チルボンバンエ ソンムル)
お互いを一番に思い合う、父娘の感動ストーリー
知的障害のあるイ・ヨング(リュ・スンリョン)は、スーパーの駐車場係として働きながら幼い娘イェスン(カル・ソウォン)と親子二人で仲睦まじく平和に暮らしていました。
ある日ヨングは、ひょんなことから誤解を受け、警視庁長官の娘の殺人容疑で逮捕されてしまいます。証拠不十分でありながらも、長官の圧力もあり未成年者誘拐と強姦罪という濡れ衣を着せられ刑務所に入れられます。
ヨングが収監された「7番房」には、大罪を犯した5人の囚人がいました。5人は、ヨングの純粋さや優しさに触れるうちヨング親子を応援するように。果たしてヨングの運命は…?
【涙ポイント1】ヨングとイェスンの深い親子愛
純粋で優しいヨングとしっかり者のイェスンが、お互いを思いやり支え合う様子が胸を打ちます。
二人の幸せな時間はあっという間に過ぎ、ヨングが収監されイェスンを恋しがる様子は見ているだけで苦しくなります。娘を守るために犯してもいない罪を認めてしまう場面もあり、あまりの愛情の深さに涙が止まりません。
【涙ポイント2】ヨングを助けようとする人々の優しさと無情な社会
7番房の囚人達や職員はヨングの優しさを知り、徐々にヨングの無実を信じるようになります。
不利であることを知りつつも、無罪となるようにあの手この手を尽くす姿を見ると、 一緒になってヨングを応援したくなります。
その一方で、障害があることや権力者の圧力のせいで社会の風当たりは強く…やるせない気持ちになります。
【ここにも注目!】 可愛くて演技力抜群!子役のカル・ソウォン
イェスン役のカル・ソウォンの涙の演技は圧巻。本作への出演で、歴代最年少で韓国有数の映画賞である大鐘賞(テジョンサン)の「主演女優賞」と「新人女優賞」にノミネートされ一躍有名になりました。あまりの可愛さにメロメロになってしまうかも!
成長したイェスンを演じるのは日本でも人気のパク・シネ。ヨングを信じ、まっすぐに成長した姿がまた涙を誘います。
王になった男(광해, 왕이 된 남자)
おちゃらけものの影武者が民衆を思う本物の王に成長
朝鮮王朝第15代の王である光海君(クァンヘグン)は、暴君として恐れられていました。謀反を企てる者も多く、影武者として王と瓜二つの道化師ハソン(イ・ビョンホン)が宮廷に連れてこられます。
ある日体調を崩した光海君に代わり、作法や王宮の知識を叩き込まれたハソンが15日間だけ王座につくことに。困窮していた国民を思いやるような政治をします。王妃(ハン・ヒョジュ)をはじめとした王宮の人々は、以前と違って優しさのある王に次第に心を動かされていきます。
光海君の在位中の様子を記した書物に15日間の空白の期間があり、その間を想像して作られたことで話題になりました。 た。
【涙ポイント1】偽物の王でありながらみんなに慕われるハソン
ハソンは、優しい心遣いやユーモアあふれる行動で王妃や宮中の人々から次第に慕われていきます。人々との心の通った交流に、心が温かくなります。
偽物の王であることを感づいた家臣や女官が、殺されそうになるハソンを身を挺して守ろうとする場面では涙がこぼれます。
【涙ポイント2】道化師だったハソンが本物の「よい王」になる姿
政治など何も分からない、道化師だったハソンは、影武者となって初めて民衆が困窮している現状を目の当たりにし心を痛めます。
宮中の人々は反対するものの、ただまっすぐに民を救うために悩み、成長していく姿に感動します。観ているうちに、ハソンが本当の王だったらいいのに…という気持ちになってしまいます。
【ここにも注目!】一人二役で全く別人を演じたイ・ビョンホンの演技力
本作が時代劇初挑戦となったイ・ビョンホンが、神経質で暗い影を持った光海君とちゃらんぽらんな道化師ハソンを1人2役で演じます。
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性格も身分も全く違う2人を完璧に演じ分けていて、特にハソンのおちゃらけた姿は魅力たっぷりで目が離せません!ユーモアあふれるセリフに思わず吹き出してしまうかも。