いま話題の現代アーティスト・小松美羽さん。その活躍は、出雲大社や大英博物館など国内外問わず、世界まで。これまでどのような思考を持って、活動を続けているのか? いくつかの質問を投げかけてみました。記事の最後には、小松さんが次回開催される個展の招待券も。ぜひ最後までチェックしてください。

出雲大社には、絵画「新・風土記」を。大英博物館には有田焼の狛犬「天地の守護獣」を。ワールドトレードセンターではライブペイントを。国内外問わず、話題を集めている今注目の現代アーティスト・小松美羽さん。

2018年9月2日(日)からは、長野県軽井沢町の「軽井沢ニューアートミュージアム」で、個展の開催が決定しています。私たちからは想像もできないような独創的な世界観で「守護獣」を表現する、小松さんですが、その才能はいつから開花されたのでしょう? 小松さんのルーツを探るべく、いくつかの質問を投げかけてみました。

「筆を折ってはいけないと決意した」現代アーティスト・小松美羽インタビュー
(画像=『Cinq』より引用)

【小松 美羽】
幼少期より自然豊かな環境で様々な生き物と触れ合い、その死を間近で見届けてきた経験から独特の死生観を構築、死の美しさの表現を目指す。

2003年に女子美術大学入学。線の美しさに惹かれ銅版画の制作を行う。

20歳の頃に制作した銅版画「四十九日」はその技術と作風が高く評価を受け、プロ活動への足がかりとなる。
近年は銅版画の他に、アクリル画や有田焼など制作の幅を広げ、死とそれを取り巻く神々、神獣、もののけを力強く表現。

2016年には長野県・軽井沢G7交通大臣会合アンバサダーを勤め上げるなど国内でも活躍。

11月にはニューヨークにて作品を発表し、作品はワールドトレードセンターにも収蔵される。
2017年6月に紀尾井カンファレンスにて開催された、小松美羽展「神獣〜エリア 21〜」では来場者3万人を動員。

同年12月の台北で行われた個展のオープニングでは1000人以上が並び3時間待ちを記録。2018年1月、北京の「Tian Gala 2017」にて Young Artist of the Year を受賞。

出典: miwakomatsu-newart.strikingly.com

画家・アーティストとして活躍する小松さん。自分の才能に気づいたのはいつ?

才能というより、自分がこの世に生を受けた役割を知ったことが今に繋がっています。24歳の時にはじめて絵を買ってくださる方と出会え、その瞬間から絶対に筆を折ってはいけないと決意しました。才能はギフトであり、自分で作り上げるものではないという認識です。人と関わり、そこから知ることが出来る役割、その確信の積み重ねだと思います。

小松さんにとっての転機(ターニングポイント)とは?

常に、すべてに未来過去今のエッセンスがあります。

私は、3年周期、覚醒(1年目)→進化(2年目)→達成(3年目)というループで生きています。

今年は達成の年でもあり、次の覚醒のための年でもあります。

常に前進すること、毎日が大切で、毎年、いつだってターニングポイントです。

インスピレーションは一体どこから受けていますか?

自然はもちろんですが、瞑想の世界から受けるインスピレーションが大きいです。

作品を通じて、人に伝えるために意識していることはありますか?

2.「筆を折ってはいけないと決意した」現代アーティスト・小松美羽インタビュー
作品名:【鍾乳洞に響く神獣達の地鳴りと、満月の日】
(画像=『Cinq』より引用)

わたしの作品に出てくる神獣たちには、必ず目が大きいという特徴があります。

それは、人と非物理的な目に見えない存在とを繋げるという意味があります。

また、彼らの目が大きいことで、その場を守護し、また、人々を見捨てないでほしいという願いを込めています。

神獣たちは昔から災害に例えられてきました。

そういった存在と人が共存することで、本当の生きることへの持続が可能になると信じ、描いています。