元は美容師だった社長、何があったの?!
――丹羽さんは、介護の仕事を始める前は美容師だったのですね。
丹羽「そうです。専門学校を卒業して美容師として働いていました。ただ、当時はちょっととがっていて『自分の腕があれば、独立してもっと稼げる』と思い、当時の職場をやめたんです」
――美容師としても、独立されていたんですね。
丹羽「いえ、辞めたんですけど世の中は甘くなかったです。全く稼げなくてあっという間に貯金もなくなり、しばらく無職でフラフラしていました。さらに、友人に騙されてお金まで取られたんです…。基本的にポジティブな人間なんですけど、そのときは流石に人間不信になって、お金も仕事も気力もないしで『人生終わったな』と思いましたね」
人生のどん底から介護の世界へ
――そこからどうやって、介護業界にきたんですか。
丹羽「しばらくは、実家にこもって一歩も外に出ない生活を送っていました。その時に、介護士をしている僕の姉が『暇だったら、施設の人の髪を切ってあげてよ』と言ってきたんです。それで、利用者さんの髪をボランティアで切ったんですけど、久しぶりに言われた『ありがとう』がものすごくうれしくて、直感的にコレだと思ったんですよね。介護業界は人手不足だって言うし、自分みたいな人間でもがんばれば何か爪痕が残せるかもしれないと。そこから介護業界に飛び込みました。あとはもう無我夢中で、バイトを掛け持ちして介護士の資格をとるために学校に通ったりと、勉強する日々でした」