風水で雨の日を「いい天気」と呼ぶのには、どういった意味があるのでしょうか? 雨の多い季節、あえて雨の日に窓を開けて運気の流れをガラッと変える「風水開運術」をお教えします。
雨の多い梅雨の季節、天気の話がよく話題に上ります。ところで「良い天気」とは多くの場合、晴れた日のことをいいますが、風水では雨を吉兆とすることが多く、「良い天気」とはむしろ雨の日と捉えています。
今日は、雨の日に運気の流れをガラッと変える方法をお教えします。
■晴れが続くと地面はカラカラに
では、なぜ雨の日をいい天気と呼ぶのか。まずは、その理由からお話しします。
晴れの日の太陽光は、私たちに生きる力を与え自然と活動的になり元気になります。その意味では、確かに晴れの日は良い天気といえます。しかし、もし晴れの日がずっと続いたらどうでしょうか? 地面はカラカラに渇き、植物は枯れ、砂漠になってしまいます。砂漠では生命が育まれません。
そのため風水では、晴れが続くことを「陽」のエネルギーが過剰になるといって敬遠するのです。私たちが生き続けるには太陽光とともに「水」が必要なのです。
■雨が降ると潤う
一方、雨の日には傘などの雨具が必要になりますし、晴れの日に比べて外が暗く、気分も落ち込みがちになるため、私たちは雨の日を「悪い天気」だと感じます。
しかし雨は、草木を育み成長を促し、私たちに飲み水、洗う水を供給してくれます。雨が降って潤うからこそ、私たちは生命を維持できるのです。
雨は空から降り注ぐ天からの贈りもの。
そして大地を潤し、作物を育み豊かさをもたらします。このことからも、昔の人にとって雨はお金のように大切な存在だったことが想像できます。
とはいえ、大雨が何日も降り続いたら、洪水となり、私たちは被害を受けますから、雨の降りすぎも困ります。晴れが続いても雨が降り過ぎても困る、天気はバランスよく巡るようになっているのです。
■豪雨の時に窓を全開にする?
まさにこれからのシーズンは、雨との付き合いが増えるばかりです。なかでも注目は豪雨。
梅雨の後半になると梅雨前線上で高気圧と低気圧が押し合い、雷を伴なった激しい雨が降ります。また近年、局地的にそして短時間に大雨が降る「ゲリラ豪雨」も夏以降増える傾向にあります。
私は一般的にはネガティブなイメージのある豪雨のときに、あえて窓を全開にします。天の強い力による「浄化」がもたらされるから、というのがその理由です。
■豪雨の3つの浄化作用
豪雨には3つの浄化作用があります。
○水による浄化作用
短時間に大量の雨水が天から降り注ぎ、水が地面を勢い良く流れ、地面が力強く洗い流されるので浄化されます。
○光による浄化作用
気象庁ホームページにある質問コーナーによると、一回の雷の電放電で消費されるエネルギーは約400kWhで、家庭用電力量の2カ月分になるそうです。それほど強力な電気が空から放電されるので、「気」が一瞬で電気的にリセットされる「浄化」となります。
○音による浄化作用
お寺の鐘のように、雷のゴロゴロ音もまた「気」を力強くリセットする「浄化」をもたらします。
■雨の日、とくに豪雨を活用しよう
このように一度に3種類の浄化作用があるので、豪雨のときに窓を開けると一瞬で物事の流れが変わります。思いもよらない変化が訪れます。
仕事、人間関係、健康状態さえも、その流れが一気に変わります。滞っていた物事が動き出し、ぎくしゃくした人間関係は改善に向かい、病は快方に向かいます。こんなことを聞くと、窓を開けてみたくなりませんか?
ちなみに甲子園での野球の試合やウィンブルドンのテニスの試合で、豪雨で中断することがしばしばありますが、豪雨後はたいがい試合の流れがガラッと変わり、逆転ドラマが生まれます。これもわかりやすい変化のひとつです。
これで雨の日は「流れを変えるチャンスだ!」と思っていただけたと思います。
最近、仕事や人間関係、そして健康状態などで悩んでいる方は、ぜひ雨の日、特に豪雨を活用してみましょう。
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