厚生労働省が発表したデータによると、2018年度の国民年金保険料の納付率は68.1%。およそ3割が未納というのが現状です。さまざまな理由はあれど、国民年金の未納・滞納は、日々の生活や老後に大きな影響を与えます。今回は、国民年金を支払わなかった結果が招く悲惨な老後生活の実態をご紹介します。
督促状を無視したら……延滞金の支払い増加&預金口座差し押さえで貯金ゼロに
「サラリーマンから転職し、個人事業主になってから国民年金に切り替わったのは知っていたんですが、なかなか安定せず、今の生活が大切だからと年金は後回しにしていたんです。催促状や督促状も届いてたんですが、なんとかなるだろうと確認もせず無視し続けていました。ある日、お金を引き出そうとしたら、預金残額が0円に……一瞬全身が凍りつきましたよ。差し押さえられた口座は、全額支払うまで解除できないと言われ、結局、未納分全額に加え延滞金まで支払うことに。老後に残しておいた資金もほとんどなくなり、途方に暮れています……」
余裕資金は月5000円。他界した夫の未納の事実が判明
「10年前に夫が亡くなりました。私は持病が悪化して働くことができず、年金だけを頼りにしていました。しかし、夫の支払っていた国民年金は未納期間が長く、想定していた年金の半分しかもらえないという事実が分かったんです。少ない年金収入と貯金を切り崩しながら、毎日できるだけお金を使わないよう、ギリギリの生活を送っています。」