夏の太陽の下、着たいファッションと言えばホワイト!ベーシックな白シャツやカットソーは、パリジェンヌの定番アイテムでもあります。また、今年はオールホワイトコーディネートなど、トレンドにもなっている白い服。「白さをキープして大切に着たい」そう思っていてもシミが付いてしまったり、いつの間にか黄ばんでしまったり…なんて経験はありませんか?

今回は、白い服の正しいお手入れ方法を紹介したいと思います。

夏の空の下、まばゆいホワイトが着たい!白い洋服の洗濯術
(画像=『PARIS mag』より引用)

白い洋服のお手入れポイントと洗剤の選び方を教えてくれたのは、ライオン株式会社のお洗濯マイスター山縣義文さんです。

「白さをキープするお洗濯のポイントは、取扱い絵表示の確認と、汚れを見極めて適切な洗剤をチョイスして前処理などの処理をすること。そして、汚れたまま放置せずにすぐに洗うことです」と山縣さん。

今回は、実際にLION製品を使って、お洗濯のポイントを教えていただきました。

洋服の内側に付いている取扱い絵表示を確認

基本のお洗濯の手順をおさらいしてみましょう。まず、一番はじめにすることは、洋服の内側に付いている取扱い絵表示のチェックです。

夏の空の下、まばゆいホワイトが着たい!白い洋服の洗濯術
(画像=『PARIS mag』より引用)

ここで、洗濯機で洗えるのか手洗いなのか、水洗いができないのかなどを確認します。洗濯機の絵表示があれば基本的には普段着として、「手洗イ」表示の表記がある場合はおしゃれ着としてお手入れします。

シンプルなTシャツだから普段着、シルクだから「手洗イ」など素材やデザインによって分類されるわけではないので、どの服も取扱い絵表示を見てチェックすることが大切です。

白をキープするお洗濯は汚れ別の前処理が重要!

次は洗剤を選びます。普段着なら一般衣料用の液体洗剤(トップ、NANOXなど)を、おしゃれ着ならおしゃれ着用洗剤(アクロン)を選びましょう。まずは普段着洗いのポイントを紹介します。

白い洋服でもっとも大切なことは、汚れてしまった部分の前処理です。汚れの種類によって前処理の方法も異なります。

【脇の下や襟の黄ばみを取るには?】

夏の空の下、まばゆいホワイトが着たい!白い洋服の洗濯術
(画像=『PARIS mag』より引用)

脇の下や襟から背中が黄ばんでくるのは、体から出る皮脂汚れが蓄積されているのが原因。普段着洗いできる素材の場合は、黄ばんだ部分に液体の酸素系漂白剤(写真左)を直接塗布して洗濯するか、洗面器に洗剤(写真上、もしくは右)と漂白剤(写真左)を指示量入れてつけ置きします。

つけ置きをする場合は、長時間つけると逆に繊維を傷めてしまうので、どんなに長くても2時間以上は放置しないようにしましょう。その後、洗濯機で通常コースで洗います。

【襟や袖の汚れを取るには?】

夏の空の下、まばゆいホワイトが着たい!白い洋服の洗濯術
(画像=『PARIS mag』より引用)

襟、袖口など特に汚れが目立つ白シャツは、気になる箇所に部分洗い剤の「トップ プレケア エリそで用」を使うと◎。直接塗り、放置せずにすぐに洗濯機へ入れて通常の液体洗剤で洗濯します。

夏の空の下、まばゆいホワイトが着たい!白い洋服の洗濯術
(画像=『PARIS mag』より引用)

プレケア剤を塗る時は、ごしごしこすると衣類を傷めるので、液をのばしながら軽く塗りましょう。

【ボトムスの汚れを取るには?】

夏の空の下、まばゆいホワイトが着たい!白い洋服の洗濯術
(画像=『PARIS mag』より引用)

白いパンツは、ポケットに手を入れる際に蓄積される手垢やベルトの色落ちなど様々な汚れがつきます。こちらも「トップ プレケア エリそで用」を、ベルトの色落ちなどのシミには「トップ プレケア シミ用」を使います。プレケア剤をつけた後はすぐに洗濯するようにしましょう。

それぞれの汚れに効く洗浄成分が含まれており、洗剤の塗り口も汚れに合わせて形状が違うので、汚れの種類によってプレケア剤を使い分けることが、汚れを効果的に落とすポイントです。

おしゃれ着の場合、基本的には前処理も洗濯もおしゃれ着用洗剤を使います。普段着とのお洗濯方法と同じように、前処理として汚れが気になる箇所に直接塗り、その後手洗いか、洗濯機で洗えばOK。洗濯機の設定は「手洗い」か「ドライコース」にしましょう。

うっかりこぼしてしまった!外出先でのシミ対応

「外出先で白いお洋服にシミをつけてしまった!」という場合でも的確な応急処置をしておけばほとんどの場合、汚れは落とせるそうです。シミは水や洗剤で落ちやすい水溶性とベンジンやアルコールなどの有機溶剤で落ちやすい油溶性の2種類に分けられます。

【醤油、ワインなどの水溶性のシミを取るには?】

醤油、ワイン、コーヒー、カレー、ミートソースなどは水や洗剤で落ちやすい水溶性のシミです。

まずは固形物を取り除き、濡らしたハンカチやティッシュなどをシミにつけて汚れを移し取る様にします。後ろに当て布をしてシミの上から叩くのは、かえって汚れを繊維の中に押し込んでしまうのでNGだそうです。

帰宅後はシミ用の部分洗い剤や液体の酸素系漂白剤を直接塗布して前処理後に洗濯を。落ちにくいイメージのある赤ワインなどのシミも、適切な洗剤選びと前処理で完全に落とすことも可能なんだそうです。

【口紅やチョコレートなどの親油性のシミを取るには?】

口紅やファンデーション、チョコレートなどは、水で落ちにくい油溶性のシミ。この場合は固形物を取り除くだけでOK。水でごしごし落とそうとすると余計にシミが広がったり、落としにくくなるので要注意です。

これは水や洗剤で落ちやすいのかどうかかわからない場合は、固形分を取り除くだけに留め、帰宅後すぐに洗濯するようにしましょう。

また、飲食店などで出されるおしぼりは塩素系の漂白成分で処理されていることがあるので、これでこすってしまうと衣類の色落ちの原因になるのでおしぼりは使わないように。帰宅後は衣類の素材と汚れに合わせ、先ほどの洗剤をチョイスし、直接塗布し、洗濯機で洗いましょう。

目立つシミはもちろん、見落としがちな皮脂や汗などの汚れもあります。汚れは時間が経つと変質してしまい落とすのが難しくなりますので、時間を置かず前処理をして、適切な洗剤を選びしっかり落とすようにしましょう。

今シーズンの汚れは今シーズンの内にしっかり落としてからしまえば、翌シーズンも真っ白なまま気持ちよく着ることができます。取扱い絵表示の確認、洗剤の見極め、汚れに合わせた前処理の3つの重要なポイントを押さえて、お気に入りの白い服を取り入れたファッションを楽しみましょう!


提供・PARIS mag(シンプルで上質なライフスタイルを提案するWEBマガジン)

【こちらの記事も読まれています】
今気になるのは“固め”プリン。都内で楽しめるプリン6選
フランスの国民食!クスクスを使ったタブレのレシピ
おうち時間に作りたい!家庭で作るフレンチレシピ集
パリのブロカントショップ『Brocante Petite LULU』に聞く、アンティークの楽しみ
2020年最新!パリグルメ通がおすすめするパリのお土産4選