怒りや不満を共有できる漫画を描きたい

――再び“だめんず”をテーマにした漫画を描く予定は?

倉田:ないですね。すっかり恋愛市場から離れちゃって、さすがにもう当事者のモチベーションで描けないですから。

“だめんず”作者の倉田真由美さん「50代はもう一度漫画を描かなきゃ、って」
(画像=『女子SPA!』より引用)

――結婚や出産をされると、家族モノや子育てモノを描き始める漫画家さんも多いですもんね。

倉田:多いですよね。でも、私はかわいいものを漫画に描く気がないので、子育てモノは描けないんですよ。漫画を描くなら、腹が立つことやイライラすることを読者のみなさんと共有したい。かわいいものを見てほしいとは思わないんです。

“だめんず”作者の倉田真由美さん「50代はもう一度漫画を描かなきゃ、って」
(画像=『女子SPA!』より引用)

――「見せたい」じゃなくて「共有したい」が、漫画を描く原点にあるんですね。

倉田:そうなのかも。Twitterもそうで、たとえば「カフェで出てきたラテアートがかわいかった!」みたいなことは、わざわざ見せたいとまったく思わない。怒りや不満を感じることばかりツイートしてます。子育てモノ漫画も、娘が素直な子でとくに問題がなかったから描く気が起きなかったわけで、もし娘が手に負えない暴れん坊だったら描いていたかもしれませんね。日々のイライラを共有するために。

――なるほど。『だめんず・うぉ~か~』からも、だめんずへの倉田さんの怒りや不満がたびたび伝わってきますもんね。そして、読者はそこに共感して、なんだかスッキリする。今後も、怒りや不満がスッキリするような作品を期待しています!

“だめんず”作者の倉田真由美さん「50代はもう一度漫画を描かなきゃ、って」
(画像=『女子SPA!』より引用)

【インタビュー前編を読む】⇒ダメ男&ハマる女は今も変わらない。漫画「だめんず・うぉ~か~」倉田真由美さんに聞く

【漫画を読む】⇒<漫画だめんず・うぉ~か~名作選>一覧

<文/持丸千乃 撮影/山川修一> 倉田真由美 【倉田真由美】 漫画家、1971年福岡県生まれ。一橋大学卒業後、バイトしながら漫画を書き、「だめんず・うぉ~か~」(2000-2013年)でブレイク。その後、様々な媒体で執筆する。2児の母。昨年、弁護士・三輪記子さんと共にYoutube「みわたまチャンネル」をスタート、Twitter(@kuratamagohan)ではたまに漫画も発表

提供・女子SPA!



【こちらの記事も読まれています】
無印良品「メガネ拭き」が買い。パンプスの汚れも落とせちゃう
手書きの「パスワード管理ノート」が人気。 便利&可愛いアイテム3選
3COINS「マスク インナーパッド」で息苦しくない、リップもつかない!
カルディのイチオシ調味料5選。「焼肉ザパンチ」「もへじ」が最強
ダイソー“簡単泡立て器”が神、ふわっふわのオムレツが作れちゃった