イギリスのファッションブランド「ステラ・マッカートニー」が、動物と人間との共存をテーマに2021年オータムキャンペーンを展開。
擬人化された動物たちが主役の漫画『BEASTARS(ビースターズ)』を彷彿(ほうふつ)とさせるシュールながらもカッコいいビジュアルの中に込められた、高いメッセージ性が注目を浴びています。
動物の着ぐるみムービーに込めた熱い思いとは?
「Our Time Has Come(そのときは来た)」と名付けられたキャンペーン動画に登場するのは、動物の着ぐるみを着用したモデルたち。
ブランドの新ビジョン「McCartney A to Z Manifesto(マッカートニーA to Zマニフェスト)」のうちJ is for Joy(喜び)を表現した新作アイテムを身にまとった動物たちが、ロンドンの名所を闊歩(かっぽ)。
風船を片手にモデル歩きで公園を散策するクマ、自転車に乗る犬、新作バッグを奪い合う鳥など。ロンドンの街を理不尽に追い出された動物たちが、自分たちの居場所をもう一度見つけようと動き出す姿をユーモアたっぷりに描くことで、シリアスなメッセージをさりげなく幅広い層に伝えることに成功しています。
レザーや毛皮などを使わないエシカルなブランド
『ヴォーグ Vogue』によると、撮影はルイ・ヴィトンやミュウミュウなどのキャンペーンビジュアルの他、レディー・ガガやマドンナの撮影も手掛けてきたファッションフォトグラファーデュオ、マート・アラス&マーカス・ピゴットが担当。
風刺の効いたナレーションは、ブランドの創始者でデザイナーのステラ・マッカートニーとは長年の友人でもあるイギリスのコメディアン、デヴィッド・ウィリアムズが務めたそう。
創業当初から動物を犠牲にしないファッションを提案し続けている「ステラ・マッカートニー」は、レザーや毛皮などを使わないエシカルなブランドとして知られています。
2009年の発売以来、100万個以上売れているブランドのアイコンバッグ「ファラベラバッグ」は、ペットポドルから再生されたリサイクルポリエステル素材を利用した初のラグジュアリートートバッグ。
新コレクションは全体の80%にエコフレンドリーな素材を使用した、ブランド史上最もサステナブルな仕上がりとなっています。