メキシコシティから北へ50kmのところに、世界遺産テオティワカン遺跡はあります。メソアメリカ最大の都市だったテオティワカンの最大の見所は、2つの大きなピラミッド。この世界遺産を朝日が綺麗な時間帯に気球に乗って上空から見るツアーを今回はご紹介します。
世界遺産 テオティワカンとは?
テオティワカン(Teotihuacan)は、紀元前2世紀ごろに作られたメキシコ最大の宗教都市国家です。このティオティワカンで一番の見所は大きな2つのピラミッド。
テオティワカン族と呼ばれる人々が作ったと言われていますが、彼らの詳細についてはいまだに謎が多いままです。また、このピラミッドの他にも小さなピラミッドや神殿の跡があり、メキシコの悠久の歴史を感じ取ることができる場所になっています。
テオティワカンを空から見てみよう〜気球ツアー
今回ご紹介するのは、気球に乗ってテオティワカン遺跡を上空から見るツアーです。輝かしい朝日の中で、テオティワカンを見られるVOLAR EN GLOBO社のツアーをご紹介します。
受付〜朝はとっても早い!
季節など、諸条件によっても違うと思いますが、VOLAR EN GLOBO社の受付場所への場所は日の出の前。筆者が参加したのは12月下旬でしたが、6時前の集合でした。まずはプレハブ小屋に案内され、名前を伝えます。
乗る気球を係りの人が割り当ててくれるので、それまではサービスで置かれているパンや温かいコーヒー紅茶をいただいて待機します。ちょっとしたパンですが、大体の人は朝食を食べずに集合場所に来る、ということなので、こういう気遣いが嬉しいですね。また、他の参加者の中には自分で持参したサンドイッチなどを食べている人もいました。
気球を割り当てられる
係員の人に名前を呼ばれると、「あなたの気球は〇〇ね」と気球の名前を伝えられます。気球の名前を必ず覚えておきましょう。その後、自分の気球まで車で送り届けてくれるドライバーさんが気球の名前を叫んでくれますので、返事をして、車に乗り込みましょう。
気球とご対面!〜乗るまで
気球のもとまで送り届けられたら、気球が膨らむまで待機。まだ日が出ていない中で気球が膨らんでいく様子を見るのもとても幻想的です。
大きな扇風機から出てくる風を、気球の中に手で方向を調整しながら入れていきます。
ある程度気球に空気が入ったところで点火。空気を温めて風船部分を浮かせていきます。自分たちの気球だけではなく周りの気球の火が入っていくのも見え、この様子も幻想的です。
いよいよ、「乗船」
気球が完全に垂直に立ったら乗船のタイミングです。人が乗るバスケットにところどころ開いている「穴」に足を引っ掛けて乗り込むので、女性はスカートではない方がいいでしょう。
気球の操縦士からいくつかの注意事項(カメラ撮影はOKだけど、自撮り棒を気球に当てないように、など)や緊急時にどうするかというのをゆっくりとした英語で説明してくれます。そしていざ出発。フワッと浮いていく感覚がたまりません。
地上では、気球を膨らましてくれていたスタッフがメッセージカードを掲げて見送ってくれていました。写真を見てお気づきかもしれませんが、出発の頃にちょうど日の出を迎え、あたりもとても明るくなっています。
景色はまるで絵画の世界、幻想的そのもの
他の気球も同じような時間に離陸するので、あたり一面気球だらけ。どこを見てもファンタジーな絵画の中にいるような錯覚に陥ります。
操縦士の方はうまい具合にテオティワカンの全景を見せてくれたり、近づいてくれたりします。