防音カーテンには室内から漏れる音や声を小さくする効果があり、子供の声やピアノの音が気になる家庭では取り入れてみたいアイテムです。防音カーテンはどれほどの効果があるのか、選び方や子育て世帯におすすめの防音カーテンをご紹介します。
育ち盛りの子供がいる家庭には防音カーテンがおすすめ
赤ちゃんの泣き声や、ピアノなどの楽器を演奏している音など、家の中の音が外に漏れて、ご近所さんに迷惑ではないかと心配しているご家庭も多いのではないでしょうか。そんなご家庭におすすめしたいのが防音カーテンです。今回は、設置するだけで簡単に音を遮ってくれる防音カーテンについて、機能性やシチュエーション別のおすすめ商品をご紹介します。
防音カーテンの仕組み
防音カーテンを設置するだけで本当に音を遮ることが出来るのかと、半信半疑な人も多いと思います。まずは、防音カーテンがどのように音を遮るのか、その仕組みからご説明します。
防音カーテンは本当に効果があるの?
防音カーテンは、特に中高音域に関して防音効果を発揮します。中高音域とは、赤ちゃんの泣き声や楽器演奏音などのことで、それらの音漏れは軽減できます。また、ペットの鳴き声にも効果的なので、外の犬や猫の鳴き声で、眠っている赤ちゃんが起きてしまう心配も減るでしょう。そのため、防音カーテンは子育て世帯にはとても有効なアイテムだといえます。ただし、取り付け方を誤ると防音効果は得られませんし、きちんと設置しても、完全に聞こえなくなるわけではありません。また、感じ方には個人差がありますのでご注意くださいね。
織り方や生地で防音
分厚い金属は音を遮断する効果が高いと言われています(音が跳ね返ってくるイメージです)。また、マットの上にお皿を落としたとき割れる音が軽減されるように、生地の厚い布は音を吸収する効果があります。そのふたつの機能を兼ね備えている防音カーテンは、幾層にも織り込んだ生地に、金属をコーティングするなど特殊加工を施すことで、防音・吸音効果を高めています。
防音カーテンのメリット
では次に、防音カーテンの特長を見ていきましょう。音を遮る以外にも期待できる効果があるんですよ。
減音効果
先程述べた通り、中高音域に関して外への音漏れが減音します。例えば、赤ちゃんの泣き声、子供のはしゃぐ声、ピアノやバイオリンなどの楽器音に対してその効果を高く発揮します。その減音効果は50~80%と言われています。
断熱・節電効果
防音カーテンは厚い生地で作られており、外の光が室内に入り込むのを防ぐため、断熱効果もあります。これにより夏は保冷、冬は保温効果が見込めるので、冷暖房の効きが良くなり、節電にもつながります。
防音カーテンのデメリット
高性能な防音カーテンですが、デメリットもあります。良し悪しをしっかり理解した上で購入をご検討くださいね。
値段が高い
防音カーテンは通常のカーテンよりも値段が高いです。しかし、防音壁や窓を二重サッシにするなどのリフォーム工事を行うことに比べれば、はるかに手軽で低価格ですよ。
デザインが限られる
家具屋さんやホームセンターで手に入りやすい通常のカーテンとは異なり、防音カーテンはどこにでも置いてある、というわけではありません。また、ネット通販でも、通常のカーテンに比べると圧倒的に種類が少ないです。
防げない音もある
室外の低音域の騒音には、あまり効果が得られないことが判明しています。低音域というのは、自動車や鉄道、工事現場のゴゴゴと響くような音など、物質を振動させることで伝わる音のことです。同様に、室内のドラム練習音なども外への音漏れはあまり防げません。
防音カーテンの選び方
これまで記述した点を踏まえて、実際に防音カーテンを選ぶ際に気を付けるべきポイントをまとめてみました。
重厚感あるもの
防音カーテンは、生地がより厚い方が吸音効果を発揮します。また、特殊加工を施された金属量が多いほど防音性は高まります。したがって、より防音性を高めたいなら、とにかく重たいものを選びましょう。
窓をしっかり覆うもの
防音効果を高めるためには、隙間を作らず、窓をしっかり覆うことが大切です。必ず窓枠より大きくて長いものを選びましょう。また、カーテン特有のひだは隙間ができ、音漏れの原因となりますので、ひだの無いものが望ましいです。
目的に合ったもの
何の音を防ぎたいのか、防音以外に欲しい機能は何かをよく考え、それに合った防音カーテンを選ぶようにしましょう。