米国流のお金持ちになる秘訣は、「貯蓄の最大の敵は自分自身」であることを自覚し、浪費を控えると同時に、「お金を増やすために賢く使う」という点にあるようだ。

「使ってしまう前に貯蓄」「浪費の誘惑回避」「若い頃から貯蓄を習慣化させる」など、日本の貯蓄マニュアルとの共通点もあるが、「貯めるだけではなく増やす」というところに、米国気質を感じる。

「富が富を呼ぶ法則」を作動させるには?

裕福な家庭に生まれるという幸運に恵まれていなくても、莫大な財産を築きあげた大富豪は世界中にたくさんいる。

これらの大富豪は単にツイていただけではなく、お金の増やし方を熟知している。著名な投資家だけではなく、資産を増やす達人は皆、毎日最新の情報に目を通し、自らの知識を深めることに余念がない。

どこもかしこも低利率という近年、預金口座に眠らせているだけではけっしてお金は育たない。「育てて増やす」という意識が、さらなる高みへと引きあげてくれるはずだ。

10の秘訣を伝授してくれた米金融情報サイト「DailyWorth」の専属ファイナンシャル・アドバイザー、ジョセリン・ブラック・ホーディス氏は、長年にわたり超富裕層と接してきた経験から、「衝動買い」「世間知らず」「(お金を失うということに対する)貪欲さや恐れ」といった負の感情が、多くの人にとって富を阻む大きな壁となっているという。

単刀直入にいえば、無駄使いをやめて、お金について学び、賢く増やす手段を見つけて投資するということだ。

この3点をしっかりとおさえて初めて、「富が富を呼ぶ」という法則が作用しはじめるのではないだろうか。