6月5日、東京・お台場ヴィーナスフォート内にオープンした日本初の常設イマーシブシアター『Venus of TOKYO(ヴィーナスオブトーキョー)』。イマーシブシアターというのは今までになかった「体験型」の公演。一体どのようなものなのか気になったので、実際に体験してきました!
NYを中心に大人気の「イマーシブシアター」が日本初上陸
NYを中心に世界的人気となっている、体験型の劇場「イマーシブシアター」。
イマーシブシアターは、ただ単に劇場で観劇するのではなく、観客が自らの意思で歩き、演者と同じ作品空間に同居しながら物語の一部として作品に参加するといった新しい形の舞台です。
今回、日本初の常設イマーシブシアターとして、お台場ヴィーナスフォート内に『Venus of TOKYO』がオープン。早速行ってきました!
ダンスカンパニー「DAZZLE(ダズル)」が主宰
『Venus of TOKYO』は、日本でのイマーシブシアター上演の先駆け的な存在であるダンスカンパニー「DAZZLE(ダズル)」の長谷川達也氏が主宰。
ストリートダンスとコンテポラリーダンスを融合した世界で唯一のスタイルを追求する、「ダズル」の魅力的なダンスを楽しむことができます。
まるで物語の中に入り込んだような不思議な感覚を体験!
『Venus of TOKYO』は、招待された者のみが入ることのできる秘密クラブ『VOID』で行われるオークションに、黄金の林檎がその手に握られていたいう伝説のある「ミロのヴィーナスの失われた左手」が出品されるという噂から始まるミステリー。
まず、観客には入場時にオークションの出品リストと、『VOID』内で使用できる通貨10,000VOID、そして指定のマスクが渡されます。
オークション開始のベルと同時に劇も始まり、仮面を着けたキャストたちが登場し、ダンスを披露。
出演者はすべて録音声になっており、演者も観客も声を発することがないので、コロナ禍でも安心して楽しむことができます。
そして各テーブルにやってくる案内人に連れられ、劇場内にある様々な部屋を周り、物語の内容を実際に歩いて追っていきます。
各部屋で登場人物のダンスを観劇しながら行動していると、まるで自分が物語に登場しているかのような不思議な気分に。
後半には、会場内を自由に歩き回ることができる時間となり、自分の気になる登場人物の後を付け、会話の内容を追うことで、オークションの裏側で起っている物語が分かるようになってくるという仕掛け。
付いていく人や場所によって様々なストーリーが繰り広げられているので、自分の行動によって結末が変わってくるというマルチエンディングとなっていました。
フォトスペースで記念撮影
公演中や劇場内の写真撮影は禁止とされていますが、劇場入口付近にはこちらのフォトスポットが用意されています。
ミロのヴィーナスの失われた左手の上に乗っかっているかのような、フォトジェニックな写真を撮影してみてくださいね。