実用性と可愛さに開発者のこだわりが
「肩甲骨周りは自分では手が届きにくく、揉みほぐしたり湿布を貼ったりしにくいですよね。そんな背中全体まで広がった、しつこい肩コリをケアができるようにってコンセプトで販売しています。開発の際には、服を着た時に目立たず、かつ可愛いデザインを重視しました。『下着に付けるので、気分が上がる可愛いものにしたい』という意向が女性社員から挙がったのですが……開発担当者に男性が多くて、見えないところに可愛いものを身に着ける感覚が伝わらなかったんです。なので商品の形を作るのが本当に大変でした」
初期の試作品で出されたのは、マジックテープで止めるだけのシンプルなもの。女性が求める「可愛い」からは程遠い見た目だ。
機能的でデザイン性のある商品ができるまで、何度も改良を重ねた。
「下着のストラップからズレなくさせるためには、頑丈に作る必要がありました。けどそうすると厚くなってしまって、洋服を着ていると盛り上がって目立ってしまい……更衣室などで着替える時に、周りに見えて恥ずかしい思いもしてしまいます。ズレないことを重視しつつ使えるもの。そのスペックを追うのが難しかったです」
女性ならでは視点で作られた商品。筆者も実際に使ってみたところ、違和感やズレ落ちる心配を感じることなく、快適に使用できた。
磁石のカラーが目立ちにくい「ピップエレキバン for mama」であれば、男性も含めて、目立たず使いたい人におすすめだという。
「使っていると知られるのが恥ずかしい」から脱却
若い世代でも使いやすいようにと、ピップエレキバン全体のイメージや認知を広げようと活動しているピップ株式会社。近年では眼鏡ブランドのJINSと共同開発し、眼鏡バンド型の磁気治療器などもリリースしている。
「磁気治療器の間口を広げるという意味でも、他社様とのコラボ企画は他にも準備を進めています。『おじいちゃん、おばあちゃん向けの商品』から、新しいイメージになっていこうとしている途中です。通常のピップエレキバンだと、小粒で目立たず匂いがしないので、隠せる場所に貼れるのが良さだと思っています。日常的にこっそり使えるので(笑)。そういった部分をもっと伝えていけるようにしたいですね。効果はすべて同じ医療機器なので、女性向けパッケージであっても男性にも使っていただきたいです」
時代に合わせて進化途中のピップエレキバンシリーズ。これから先、老若男女問わず愛される商品になっていくだろう。
<取材・文/倉本菜生> 倉本菜生 福岡県出身。フリーライター。龍谷大学大学院在籍中。キャバ嬢・ホステスとして11年勤務。コスプレやポールダンスなど、サブカル・アングラ文化にも精通。Twitter:@0ElectricSheep0
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