韓国料理の特徴や知っておきたい食事マナーをご紹介!

サムギョプサルにタッカルビ、ビビンバに参鶏湯(サムゲタン)…と、日本でも大人気の韓国料理。日本と最も近い外国だけに、似通った食文化を持つ韓国ですが、やはり所変われば文化も変わる。日本とは異なる食事の習慣・マナーが韓国には存在します。

韓国グルメをさらに満喫するために、ぜひ知っておきたい韓国の基本的な食文化・食事作法をご紹介します。

韓国料理の特徴

主食は日本と同じ「米」

日本同様、韓国でも食文化の主役は米。ご飯を主食としながら、肉料理や魚料理、野菜を使った料理などが加わり、栄養バランスの取れた献立が特徴です。

韓国の食文化と食事マナー
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)
韓国の食文化と食事マナー
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)
韓国の食文化と食事マナー
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

韓国の米は日本同様粘り気があって炊いて食べるのに適しており、お粥にしたり炒めて食べたりと様々な米料理があります。

唐辛子や薬味野菜を多用 

唐辛子に含まれるカプサイシンは脂肪燃焼効果も 唐辛子に含まれるカプサイシンは脂肪燃焼効果も 韓国料理独特のピリっとした辛さと赤いカラーを演出するのが唐辛子。生のまま、あるいは粉状にして、料理はもちろん調味料としても多用される香辛料です。

韓国の食文化と食事マナー
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

また、韓国料理はニンニクやネギ、生姜など香味野菜がたくさん使われるのも特徴。特に、にんにくの消費量は多く、韓国料理がスタミナ料理と言われる理由の1つでもあります。

キムチ、マッコリ、調味料!発酵食品が豊富 

韓国料理は発酵食品が豊富で、韓国を代表する食べ物、キムチもその1つ。他にも調味料や、マッコリといったアルコール類まで多岐に渡ります。

韓国の食文化と食事マナー
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)
韓国の食文化と食事マナー
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

中でも韓国料理の味付けに欠かせないのが大豆発酵食品。 韓国でも基礎調味料として、カンジャン(醤油)やテンジャン(味噌)がよく使われます。見た目は日本のものと変わりませんが、実際に口にしてみると味や香りが微妙に異なります。

大豆を原料とした発酵食品は、他にも唐辛子粉を加えて作るコチュジャン(唐辛子味噌)や、納豆に似た見た目と匂いのチョングッチャン(清麹醤)があります。

韓国の食文化と食事マナー
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)
韓国の食文化と食事マナー
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)
韓国の食文化と食事マナー
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

韓医学に基づく「薬食同源」の考え方 

韓国の食文化と食事マナー
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

韓国には古代中国の医学を基に独自に発展した韓医学という伝統医学があります。「薬食同源(良い食べ物は良い薬となり良いからだを作る)」は、自然治癒力を高めることを目的とする韓医学の重要な考え方の1つ。現代の韓国料理にも、韓方を使った料理や薬膳料理として、その考え方が生きています。

おかずがたくさん!無料でおかわりOK 

韓国の食文化と食事マナー
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

韓国の食堂では料理を注文すると、キムチやナムルなどのおかず(パンチャン)がたくさん出てきます。これは、お客さんにはたくさんの食材でおもてなしを、という韓国ならではの食文化からきています。

おかわりも可能なので、おかわりするときは「パンチャン チョム ト ジュセヨ(おかずをもう少しください)」と言えばOKです

韓国料理の多様な種類

韓国の「ご当地グルメ」も地域ごとに特色あり

日本にもご当地料理があるように、韓国にも地方ごとの地形や気候などの特色が反映された郷土料理があります。

韓国の食文化と食事マナー
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)
韓国の食文化と食事マナー
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

数十種類の料理を味わう豪華な食事「韓定食」 

「定食」というと、日本では1人分の食事が提供されるイメージですが、「韓定食」はテーブルいっぱいに並べられる数種類の料理を2人以上で味わう豪華な料理。

大きく「宮廷韓定食」と「家庭式韓定食」に分けられ、「宮廷韓定食」は、朝鮮時代の王族が食べていた宮廷料理を現代風にアレンジし、地方の郷土料理などと複合させたメニューを味わえる韓国伝統の定食です。

「家庭式韓定食」は肉・魚料理などのメインとなるメニュー1品の他に、キムチやチヂミなどの素朴なおかずで構成されているのが特徴です。

韓国の食文化と食事マナー
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)
韓国の食文化と食事マナー
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

お正月や歳時、お祝い事では何を食べる? 

韓国にも名節や歳時、お祝い事で食べられる料理があります。

一年の始まりを祝う韓国の名節「旧正月(ソルラル)」では「トックッ」と呼ばれる、うるち米を使った韓国の餅(トッ)と野菜を煮たスープを食べます。

韓国の食文化と食事マナー
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

旧正月と並ぶ代表的な名節「秋夕(チュソク)」では、うるち米の粉を水で練ったものに、すりゴマと砂糖を混ぜたものなどの餡を包んで、松葉を敷いた蒸し器で作る「ソンピョン」というお餅を食べます。

学生から会社員、中高年まで様々な人が立ち寄る「屋台」 

人気観光エリアをはじめ、駅の出入り口や会社・学校の周辺など、韓国の街角には軽食やおやつを販売する「ノジョム」と呼ばれる屋台がよく出ています。

韓国の食文化と食事マナー
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

韓国の屋台はリーズナブルで気軽に利用できるため、学生から会社員、中高年まで様々な人が立ち寄り、庶民の食文化に根付いています。

基本的な韓国の食事マナー

金属の箸とスプーンを使用!置く時は縦に揃えて 

韓国の食文化と食事マナー
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

韓国では食事の際、ステンレス製の箸(チョッカラ)とスプーン(スッカラ)を使用します。並べ方にも特徴があり、膳の右側に縦に揃えて置きます。このとき、箸は右側に、スプーンは左側に来るのが正しい並べ方です。

ご飯と汁物はスプーンで、おかずは箸で食べる

スプーンはご飯や汁物、水キムチなどを食べるときに、箸は汁気のないおかず類を食べるときに使います。スプーンと箸は、どちらか一方を使い、使わない方は食卓に置くのがマナー。食事中に箸を休めるとき、箸を器の上にのせる「渡し箸」はNGです。

食事中はできるだけ音を出さずに食べよう

韓国の食文化と食事マナー
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

食事中にクチャクチャと食べる音をさせるのは韓国でもマナー違反。麺類も他の料理と同じく、できるだけ音を立てずに食べるのが好ましいとされています。韓国も麺料理が豊富ですが、食べる時は音は控えめに。

目上の人が箸をつけてから食べ始める

韓国の食文化と食事マナー
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

儒教の精神に基づき、日常生活で年長者を敬う習慣のある韓国。食事においても、目上の人より先に箸をつけるのはマナー違反になるので注意しましょう。

目上の人と一緒の食事の席でタバコを吸ったり、大っぴらに飲酒したりするのもNGです。

日本ではNG!韓国ではOK!の食事マナー

器は手に持たず食卓に置いたまま食べる 

膳が遠くて置いたまま食べるには不便な場合など、状況によっては器を手にすることもあります 膳が遠くて置いたまま食べるには不便な場合など、状況によっては器を手にすることもあります 茶碗やお椀を手に持って食べる日本に対し、重くて熱を通しやすいステンレス製の食器が使われる韓国では、器は食卓に置いたまま、スプーンで食べる習慣があります。特に年配の人々には「食器は手に持って食べない」という意識が強く残っているようです。

韓国の食文化と食事マナー
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

シェアする時は基本は直箸!取り皿は無いことが多い 

韓国の食文化と食事マナー
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

鍋料理や大皿料理を取り分ける時、日本では取り箸を使うのがマナーですが、韓国では直箸で取り分けたり、各自が直接箸やスプーンでとってそのまま口に運ぶことが日本ほど避けられていません。親しい人同士であれば、ホールケーキも切り分けず、そのまま大勢でつついて食べることもあります。

男性はあぐら、女性は片膝を立てるのが韓国式 

韓国ドラマでよく目にする、女性が片膝を立てて食事をするシーン。あれはチマチョゴリ(韓服、ハンボッ)を着たときの座り方から来ていると言われ、特に問題ありません。

スープにご飯を入れて食べてもOK 

韓国の食文化と食事マナー
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

日本では汁かけご飯は「ねこまんま」と言われマナー上よくないとされますが、韓国では問題なし。クッパ(スープご飯)は人気の韓国料理です。

提供・韓国旅行コネスト

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