鹿児島市には、旧薩摩藩主である島津家にゆかりのある建物を活用したスターバックスがあります。過去と現在が融合する店内はまるで歴史博物館のよう。有形文化財ならではの魅力が詰まった、鹿児島仙巌園店の見どころをご紹介します。
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スターバックス鹿児島仙巌園店とは
地域の文化を世界に発信することを目的に、日本全国に25店舗展開する「スターバックス リージョナル ランドマーク ストア」。スターバックス鹿児島仙巌園店はそのひとつであり、さらにその中でも、神戸北野異人館店、弘前公園前店に続く3店舗目として登録有形文化財の中に出店しているお店です。
過去と現代が融合した建物
スターバックス鹿児島仙巌園店の店舗は、島津家の金鉱山事務所として建造された「旧芹ケ野島津家金山鉱業事業所」の建物をリノベーションしたもの。
2階建ての洋風木造建築の店内は、1階にバーカウンターと客席、2階も広々とした客席があります。店内のいたる所に、薩摩の歴史を感じられる工夫がなされているのが特徴です。
スターバックス鹿児島仙巌園店1階の見どころ
家紋の入った瓦
店舗に入る前から、さっそく見逃せないポイントがあります。入り口の上の瓦には○に十のマークが入っています。こちらは島津家の家紋。扉の向こうにはどんな歴史が広がっているのか期待が膨らみます。
薩摩切子の装飾を施したバーカウンター
カウンター下に施された模様は、鹿児島の伝統工芸である薩摩切子に由来したもの。木で掘られているので、店内に温かみを放ってくれています。
この薩摩切子のカッティングがスターバックスのシンボルであるセイレーンの鱗の輝きに似ていることから、この模様は店内のあちこちに取り入れられています。
写真で紹介する薩摩とコーヒーの歴史
コーヒー色の額縁に飾られたモノクロ写真。一見インテリアのようですが、薩摩とコーヒーの歴史を紹介している写真なのです。島津斉彬は写真好きであったと言われているため、それにちなんでこのように写真を飾っている部屋があります。
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