毎年5月の第3日曜日は韓国の「成年の日(成人の日)」。韓国語では「ソンニョネ ナル(성년의 날)」といいます。

成年の日は、成人としての自負心と責任を与える意味を持つ、1973年に制定された記念日です。

韓国の成年の日(ソンニョネ ナル)
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

日本の「成人の日」のように祝日にはならず、各地で大々的な式典が開かれることもありませんが、韓国ならではの方法で、親しい友達や恋人、あるいは家族と一緒に、成人としての新たなスタートをお祝いします。

韓国の成人はいつから?

韓国の民法により定められている成人年齢は、満19歳です。以前は満20歳を成人としていましたが、2011年3月に法律が改正され、2013年7月から成人年齢を現在の満19歳へと引き下げられました。

オトナの条件!広がる権利、生まれる義務

成人するということは、保護者に守られてきた未成年の立場を卒業し、自立した一人の大人として出発すること。それまでにはなかった「開放感」と「自由」を手にする一方で、社会的な責任もついてまわるようになります。韓国では、主に以下のような権利と義務が生じます。 ※韓国では、法律によって成人と規定される年齢とタイミングが異なります。

韓国の成年の日(ソンニョネ ナル)
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)
韓国の成年の日(ソンニョネ ナル)
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

満18歳以上(選挙法、道路交通法など)

2019年12月の公式選挙法改正により、投票権を持つ年齢が満19歳から満18歳に引き下げられ、2020年4月の国会議員選挙から適用されました。

韓国の成年の日(ソンニョネ ナル)
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)
韓国の成年の日(ソンニョネ ナル)
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)
韓国の成年の日(ソンニョネ ナル)
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

運転免許は満18歳から取得することができます(第1種大型、第1種特殊の一部免許は満19歳から取得可能

満19歳以上(青少年保護法、兵役法など)

青少年保護法上では、数え年で19歳(19歳になる年の1月1日)からが成人です。お酒やタバコを購入することができるなどの権利が生まれます。

民法で定められている携帯電話の購入契約、不動産契約などの経済活動は、満19歳になった誕生日以降、法定代理人の同意なく契約を締結することができるようになります。保護者の同意なく婚姻を届け出ることも満19歳から可能です。

徴兵制のある韓国では、成年の韓国人男性には兵役が課せられます。満18歳で徴兵検査対象者となり、19歳になる年に兵役判定の検査を受け、検査結果により20歳から軍入隊の義務が発生します。

韓国の成年の日(ソンニョネ ナル)
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

韓国の伝統成人式「成年礼」

高麗時代以前に歴史を持つ成人の儀式

韓国の成年の日(ソンニョネ ナル)
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

伝統的な慣習にのっとった韓国の成人式「ソンニョルレ(成年礼)」。起源は、今から約1,100年前の高麗時代に当時の世子(世継ぎ)である伷(ユ)氏の元服の儀といわれます。

20世紀半ばまでは韓国各地で行われていましたが、近年はめっきり減少しました。

日本のように大々的な成人式の風習はありませんが、自治体や学校などが主体となり、古宮や市庁で「成年の日」を祝うイベントを開催することもあります。また、スヌン(大学修学能力試験)を終えた12月に成年礼を行う場合もあるようです。

「成年礼」では何をする?

韓国の成年の日(ソンニョネ ナル)
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)
韓国の成年の日(ソンニョネ ナル)
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)
韓国の成年の日(ソンニョネ ナル)
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)
韓国の成年の日(ソンニョネ ナル)
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

成年礼では、朝鮮時代の成年服にあたる伝統衣装をまとい、成年の象徴である帽子と髪飾りをつける儀式を行います。男性のこの儀式を「クァルレ(관례、冠礼)」、女性は「ケレ(계례、筓(簪)礼)」といいます。

韓国の成年の日(ソンニョネ ナル)
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)
韓国の成年の日(ソンニョネ ナル)
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

冠礼とは男性が「カッ(갓)」という冠をかぶること。女性の筓礼では、髪の毛を結い上げて「チョッ(족、まげに近い髪型のこと)」を作りかんざしをさします。どちらも公式的に成人したことを示します。

冠礼と筓礼に続き、酒と茶の飲み方を教わる「チョレ(초례、醮礼)」、目上の人々に対して深々とお辞儀をする「サンギョンレ(상견례、相見礼)」を行えば、成年礼は完了です。

韓国の成人年齢にあたる満19歳、数え歳で20歳になる若者たち。成年礼を行ったからといって「今日からオトナって言われても…。」という気持ちかもしれません。

「成年の日」はどう過ごす?

「成人式」が一般的ではない韓国では、友達や恋人など親しい人と一緒に過ごすケースが大半です。旅行をしたり、親に感謝の気持ちを伝えたりと過ごし方はさまざま。

振袖にスーツ、羽織袴が定番の日本の「成人の日」とは随分異なりますが、いずれも大人への第一歩として、いつまでも心に残りそうです。

お祝いに贈るプレゼントは?

韓国の「成年の日」の定番プレゼントに「バラ」と「香水」があります。

バラには真剣な愛をはぐくめる年齢になったという意味が、香水にはよい香りを漂わせる香水のようによい人として記憶してもらえるようになってほしいという意味があるそう。

また、洋服や靴、時計、化粧品、キャンドルなど実用性のあるプレゼントも好まれるようです。

韓国の成年の日(ソンニョネ ナル)
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)
韓国の成年の日(ソンニョネ ナル)
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

特徴的なのは、カップルの場合。男性は、大人へのスタートを切った彼女に「バラ」と「香水」に、責任のある愛という意味を持つ「キス」を加えた、3つのプレゼントを用意するといいます。中にはペアリングを贈る男性もいるよう。

韓国の「成年の日」は、成人したことを祝う日でありながら、愛を確かめ合うロマンティックな1日でもあるようです。

韓国の成年の日(ソンニョネ ナル)
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)
韓国の成年の日(ソンニョネ ナル)
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

今でこそ、イベント性の強い記念日となった「成年の日」。しかし、今も昔も大人への仲間入りを果たす特別な日であることに変わりはないようです。

韓国の成年の日(ソンニョネ ナル)
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

提供・韓国旅行コネスト

【こちらの記事も読まれています】
韓国の飲酒文化
韓国のパン文化
日本から韓国への送金
韓国での仕事の探し方&履歴書の書き方
スターと兵役 2020