【3】ルメリ・ヒサル
クリミア半島を中心に存在した国家、クリミア・ハン国はオスマン帝国の従属国でした。ドラマでは、クリミア・ハン国のシャーヒン・ギライやメフメト・ギライが、イスタンブールのヨーロッパ側にあるルメリ・ヒサルをオスマン帝国内での拠点として生活している様子が描かれています。
ルメリ・ヒサルは、コンスタンティノープルを陥落させるためにメフメト2世がボスポラス海峡沿いに造らせた要塞です。要塞の中は迷路のような構造になっており、高い塔からはボスポラス海峡やアジア側の大陸を見渡すことができます。
【4】イェニ・モスク
ハレムの最高権力者であるヴァリデ・スルタン(母后)の地位を知らしめるため、サフィエ・スルタンは、旧市街のエミノニュにイェニ・モスク建設を計画しました。しかし息子のメフメト3世が崩御しヴァリデ・スルタンの地位を失うのと同時に、モスクの建設も一時中止に。
サフィエが建設を開始したモスクは、のちの母后、トゥルハン・スルタンによって完成しました。このモスクはオスマン帝国初のヴァリデ・スルタンによるモスクとして知られています。
【5】スルタンアフメット・モスク
サフィエ・スルタンの孫であり、ハンダン・スルタンの唯一の息子であるアフメト1世が即位するところからドラマは始まりますが、アフメト1世は対外的な戦争では目立った功績がなかったため、モスク建設をもってその権力を知らしめました。
彼の命により建設されたモスクは、ブルーモスクの愛称でも親しまれており、トプカプ宮殿の内装にも使用されたイズニック製のタイルを大量に使用した豪華な内装となっています。
モスクの設計を手掛けたのは、スレイマン大帝の時代に活躍した宮廷建築家ミマール・スィナンの弟子であり、大ドーム天井がいくつかの半ドームに支えられている構造は、スレイマン大帝のモスクにも類似しています。
【6】インジリ・キョシュク
サフィエやキョセム、ヒュマーシャーたちが内々に高官たちを呼び出していたインジリ・キョシュクはスィナン・パシャ・キョシュクというトプカプ宮殿に隣接する離宮でした。1590年に大宰相コジャ・スィナン・パシャがムラト3世に贈ったこの離宮は、19世紀の周辺の工事に伴って使われなくなり、現在は廃墟のようになっています。インジはトルコ語で真珠を意味します。
おわりに
ドラマに出てくる様々なスポットは、いまもイスタンブールに残されています。イスタンブールを訪れたら、オスマン帝国時代の歴史を辿りながら散策してみてくださいね!
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