2021年の世界住みたい街ランキング第3位にも輝いた南オーストラリア州の州都「アデレード」。そんなアデレードに訪れたら市民の胃袋を支えるアデレードの台所「セントラル・マーケット」で、食べ歩きやお土産物探しを楽しみましょう。
南オーストラリア州の州都「Adelaide(アデレード)」
オーストラリア第5の都市で、南オーストラリア州の州都「Adelaide(アデレード)」。雑誌「エコノミスト」が選ぶ「世界で最も住みやすい都市」ランキングでも常に上位をキープし、2021年には第3位に選ばれた街です。
日本から直行便が出ていないので残念ながら日本ではまだマイナーな存在ですが、碁盤の目状に通りが交差するシティと、その周りを取り囲むように広がる緑豊かな公園が織りなす、都市と自然が共存する美しい街です。
CBD(中央ビジネス区域)と呼ばれるシティ中心は2.6km×1.6km圏内に凝縮しているので、徒歩でも移動できるほどコンパクト。グリッド状に交差する通りと、その間に張り巡らされる小さな路地、その中に点在するウォールアートやカフェ、バーを散策するのも面白いです。
アデレードの台所「Central Market(セントラル・マーケット)」
そんなアデレードCBDの中央にある公園「Victoria Square(ヴィクトリア・スクエア)」の程近くにある屋内市場が「Central Market(セントラル・マーケット)」です。1869年に創業し同所の継続営業としてはオーストラリア最古という、150年以上の歴史を持つマーケットです。
また生鮮食品を扱う屋内市場としては、南半球で最大の面積を誇ります。「マーケット巡り」はその国や街の文化をさらにディープに掘り下げることができるので、アデレードの街やオーストラリアという国を食を通して楽しんでみましょう。
スパイス香るアルジェリア料理で朝食「Le Souk(ル・スーク)」
午前中にマーケットに訪れるなら、是非朝食をいただきましょう。セントラル・マーケットには多国籍・他民族な国オーストラリアならではの、さまざまな文化が入り混ざったストール(露店)が並んでいます。
マーケット内の人気店の1つであるアルジェリア料理の「Le Souk(ル・スーク)」。お店に入るとまずアルジェリア出身のオーナーAzouさんから「デーツ(ナツメヤシ)」のおもてなしを受けます。因みにデーツはアルジェリアでは最大級のホスピタリティの証だそう。
店頭ではスパイシーで香ばしい香りを漂わせながら、豪快に人気メニューの「アルジェリア風パエリア」が調理されています。独特のスパイスの香りに食欲が刺激され、見ているだけでお腹が空いてきます。他にもタジン鍋を使ったクスクス料理や、トマトソースに卵を落としたChakchouka(チャクチューカ)が人気メニューだそう。
料理にも使われているオリジナルスパイスも購入可能です。1番のおすすめCoriande Salt(コリアンダー・ソルト)は筆者も購入しましたが、オリーブオイルと一緒にパンに付けたり、サラダや野菜炒めにこれを振りかけただけで風味豊かで複雑な味わいになるので、本当にオススメです。
チーズ好きにはたまらない「Say Cheese」(セイ・チーズ)」
マーケットのほぼ中央に位置するのは、チーズ専門店の「Say Cheese(セイ・チーズ)」。地元である南オーストラリア産のチーズを中心に、世界各国から取り寄せた選りすぐりのチーズを200種類以上取り揃えています。同じレーンにも「Smelly Cheese(スメイリー・チーズ)」をはじめとするチーズ屋さん並んでいるので、チーズ好きにはたまらないエリアです。
冷蔵ケースにはハードやセミハード、フレッシュやウォッシュタイプ、その場で擦りおろすフレッシュなバルメザンチーズなど、様々なチーズがズラリ。種類がありすぎて何を選んでいいのかわからない時は、店員さんに聞いて試食をさせてもらいましょう。小さいポーションから購入可能なので、色々試せるのも嬉しいです。
またマーケット内にはオリーブとワインの専門店「The Olive Tree(オリーブ・ツリー)」をはじめ、ワインに合いそうなおつまみを販売しているお店もたくさんあります。夕方5時頃までオープンしているので、アデレード観光の後に訪れ、ホテルでの晩酌用に南オーストラリア産ワインとチーズ、オリーブや生ハム、フルーツやバゲットなどを購入してもいいですね。