秋のパリは、いろいろ新しいことがいっぱい。走り回っていたら、あっという間に秋も終わろうとしています。
うちの息子も3歳半になり、9月から幼稚園に入園しました。フランスでは、幼稚園を『école maternelle(エコール・マテルネル)と言います。幼稚園とはいえ、周りのフランス人たちは、なんだかまるで小学校の入学のような騒ぎなのです。「もう学校に行くのね。準備はどう?」といった感じで、聞かれるたびに、何をそんなに準備しないといけないのだろう…と思っていました。
フランスの事務作業はとにかくややこしい
それが、入園が近づくたびに、日に日にわかってきました。
1番近くの幼稚園に登録できて、安心していたのも束の間、あれやあれやと事務登録作業がスタート。給食はパリ市管轄の支払い機関に登録、放課後の学童保育や4時のおやつ(フランスではおやつは4時なのです)の登録は別の機関に…と、本当にやることがたくさん。フランスの書類関係はややこしいと有名ですが、学校登録もやっぱりいろいろめんどうな手続きがいっぱいありました。
ようやく事務処理を乗り越えて、準備はこれからが本番です。
フランスの幼稚園バッグは「カルターブル」
学校といえば、かばん!フランスでは、日本のランドセルや幼稚園バッグのような決まった形のかばんはありませんが、多くの人が「カルターブル」というバッグを使います。
ノートなどの四角い物が入るように書類ケースの方な形です。大人はアタッシュケースのような感じですが、幼稚園児用は小型でリュックのように背負えるようになっています。
これはクリエーター手作りの「カルターブル」。グレーでシックですが、ボタンと裏地のドット柄がカラフルでかわいらしい。
入園祝いに、おばあちゃんからプレゼントされたのはこれ。マグネット式開閉で使いやすそうですが、少し大きく、3歳半の子どもの背中からははみ出してしまいます。一緒にもらった鉛筆削りや筆箱もまだまだ必要ないかな…。
結局、今のところはぬいぐるみや洋服を詰め込みやすい、チャックで大きく開閉できるリュックを使うことになりました。
幼稚園に行くとき欠かせない「ドゥドゥ」
まだ、幼稚園の年少さんですから、あまり持っていく物はありません。着替えを一式持たせるくらいで、文房具なども特になし。幼稚園にあるものを使います。
でも、学校から必ず言われる持ち物が、「doudou(ドゥドゥ)」。
寝るときに一緒に過ごすぬいぐるみや布などのことです。日本ではあまり聞かない習慣ですが、フランスでは「ドゥドゥがない子どもはいない」と言っても良いくらい絶対必要なアイテムです。これがあれば、どこにいっても安心して眠れる心のよりどころといった感じのようで、親離れが難しい子どもにはとても役立つ存在。
フランスはかなり小さい頃から幼稚園やシッターさんに預けられる子どもが多いので、こういう習慣があるのかもしれません。
うちの子どもは、いろいろ世代代わりしながら、今はリサが「ドゥドゥ」になっています。作者であるアンさんとゲオルグさんに頂いたこのぬいぐるみ。幼稚園でなくさないことを祈るばかりです。
名前付けは50個くらい!?
次に待っていたのは、名前付け。パンツから靴下まで、全部に名前をつけるのも結構大変!なんせ、全部のアイテムを5〜10枚用意して、それ全部に名前を付けるというお仕事。名前が長いから書くのも一苦労です。そこでお名前シールを注文しました。最初に作ったお名前シールは、アイロン接着タイプか縫い付けだったので、お針子仕事も結構の量に。
名前入りシールタイプが大活躍!
そんなときに、ママ友に紹介してもらったのが、こちらのシールタイプ。洗濯表示タグやブランドのタグ部分など、伸びない布に直接貼るだけの優れもの(写真右の四角いタイプのもの)。生地の色から文字色、フォントやワンポイントの絵まで、自分でカスタマイズできます。
うちの子は、水色の地色に蛍光色で名前を入れ、ペンギンをワンポイントに。3歳児でも一目で自分のものだとわかるらしく、大喜びでした。
「セ・モン・エチケット(c-mon etiquette=私のお名前タグ)」というネットサービスで注文し2〜3日ほどで郵便で届きました。入学セットというものもあり、靴下などの布地に直接アイロンで貼る長細いタイプや、靴の中に貼れるタイプや鉛筆などに貼れる形のものなど、さまざま。日本にもこういったものはあるのでしょうか?
さてまだまだ続く、入園準備。続きは第2弾で。
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