開幕まで1ヶ月を切った東京五輪。観客の有無や海外選手団に対する感染水際対策など、様々な課題を抱えた状況に国民の不安は募る一方です。

東京五輪の開会式で「翼をください」を歌う説。「エヴァ?」とネットざわつく
(画像=『女子SPA!』より引用)

会場から音が漏れていた、とのツイートが

 そんななか、日刊ゲンダイニュース記者によるツイートが一部で話題を呼んでいます。開会式のリハーサルが行われている国立競技場から、合唱でおなじみの「翼をください」が聞こえてきた気がする…というのです。「この大空に 翼を広げ 飛んで行きたいよ」というサビの、あの曲です。

長野五輪で歌われた、東京五輪でもありえるかも

 他方、「翼をください」が過去のスポーツイベントで歌われてきた歴史もあります。サッカーワールドカップフランス大会(1997年)のアジア予選で応援歌として歌われたのに始まり、翌年の長野五輪でも歌手・山本潤子さんがこの歌を披露しました。山本潤子さんは、1971年に「翼をください」を大ヒットさせたフォークグループ「赤い鳥」のヴォーカルです。

 東日本大震災からの復興イベントでも多く歌われてきたのもあり、もしも本当に「翼をください」が“復興五輪”を掲げる東京五輪でも歌われるのだとすれば、様々な文脈から最も収まりのいい曲としてファーストチョイスになったのだろうと思われます。  あくまでも、もし万が一本当に「翼をください」が歌われてしまうのだとしたら、という前提ではありますが。

しかし、腐ってもオリンピック。一応、全世界に配信される国際的イベントであると考えると、「翼をください」はあまりにも内向きなチョイスと言えないでしょうか。  確かに、オリンピックと日本の歴史的、文化的、社会的状況を結び合わせる最適解だったとしても、しょせんは日本語という障壁に守られていなければ理解されない演出だからです。ネット上でも「合唱コンクールか!?」といったツッコミの声が散見されました。