ライター&コラムニストとして活動しているharakoです。この連載では、「女性の働き方」のヒントになるような内容をお送りしています。第39回目は、一瞬の恥について考えます。
大人になると出てくる恥ずかしさ
入社したばかり、転職したばかりの時には「何もかもが初めて」で不安もいっぱい。周りの先輩に、右も左も分からないところから丁寧に教えてもらった経験が、誰しもあるのではないでしょうか。しかし、“ある程度”仕事の経験値ができた頃、良くも悪くも失敗した時の恥ずかしさが大きくなるのも事実。
「こんなこと知らないと思われたら、恥ずかしい」「常識ないって思われちゃうかも?」と、変なプライドが邪魔をして素直に人に質問ができないと、その場は良くても後から自己成長の足を引っ張ることがあります。そこで今回は、素直に「分かりません」と言うことに関して、私なりの解釈を考えてみました。
一瞬の“折れ”が、一生の“肥やし”になる
人と話をしていて、自分がまったく知らない話題や単語が出てきたら、どのように切り抜けますか?その話題がそこまで膨らまなければ、メモだけしておいて、後からこっそり調べても良いですが、その場では会話の意図がよく分からなかったのが本音。
もしそんな時は、正直に「すみません、勉強不足で…」と分からなかった部分を聞いてみることがオススメです。もちろん中には、「なんでも人に聞く前に、自分で調べなさい」と言う方もいることでしょう。しかし、もしそこで自分が分からないことを隠したまま、ウンウンと頷いてあたかも知っているかのような“フリ”をするくらいなら、私は素直に分かりませんと伝える方が相手のためでもあると思います。
逆の立場になって考えてみると分かりますが、自分が一生懸命相手に話をしていて、相手はウンウンと理解してくれていると思ったら、本当は適当に流されていただけだったと知ったら悲しいですよね。それなら「今の話って…」と多少切り込みながら聞くことで、新しい発見が生まれるかもしれませんし、相手も真剣に自分の話を聞こうとしてくれるその姿勢に、もっとコミュニケーションが深くなるかもしれません。