「更年期」と言えば、女性がなるものというイメージではないでしょうか? しかし、実は更年期は男性でもなるもの。渡辺正行やヒロミ、東国原英夫などの著名人も、自身が男性更年期だったのではと告白しています。
男性更年期とは
閉経前後で女性ホルモンの分泌がグッと減る女性とは異なり、男性は加齢とともに男性ホルモンの分泌は徐々に減少。これがストレスなどをきっかけに急激に減少すると、不眠やイライラなど女性と同じように更年期障害の症状が出現します。
「男性は自分が更年期だと気づきにくいです」と話すのは、自身も男性更年期を経験した泌尿器科医の市岡健太郎氏。専門医である市岡氏ですら「最初はただの疲れだと思っていました……」となれば、男性は「更年期だ」と自覚することはなかなか難しそうです。
温厚な人だったのにイライラすることが増えた
そんな男性更年期障害を現在49歳の夫が発症しているのでは……と疑惑を感じているのは主婦の坂本真美さん(仮名・45歳)。
「まず、温厚な人だったのにイライラすることが増えました。運転中に他の車に文句を言ったり、空腹に耐えられず不機嫌になったり。買い物中に『まだ? 腹減ったんだけど』なんてイライラされると、ゆっくり選べずこっちもイライラします。それに、活気もなくなった。以前は外食好きだったのに、最近は誘っても『家でいいわ』と。こっちもテンション下がります」
また、肉体面でも変化が。
面倒でつまんない奴と思ってたけど……
「寝つきが悪く寝不足だそうで、昼食後は即昼寝。以前は必ず片づけを手伝ってくれていたのに……」
「以前は気にしていた加齢臭のケアも怠りがちで、本当に枯れてきている感じですね」 坂本さんはそんな夫の変化を“老化”と思っていたが、徐々に「男性更年期」を疑い始めたとか。
「『面倒でつまんない奴になってきて、家庭がうまくいかなくなるわ』と不愉快でしたが、もし更年期のせいなのだとしたら少しかわいそう。悪化を食い止められるなら、手助けしたいですね」