就職情報サイト「楽天みん就」が2020年卒に実施したアンケートで、就職希望企業総合ランキング1位に輝いた味の素株式会社。男女を問わず高く評価された理由について、有価証券報告書から読み解いていきましょう。

有価証券報告書とは?

日本証券業協会によれば、有価証券報告書は「会社の概況から事業や設備の状況、財務状況まで多岐にわたる情報が盛り込まれている報告書」とあります。平均年間給与や従業員数、グループ会社の財務状況などが細かく記載されています。

子会社を保有する企業では、連結決算と単体決算に分けて表示されています。単体は、その企業のみの損失や利益などの数字、連結は子会社や関連会社も含めた数字です。子会社の経営状況は親会社に影響するため、世界的には連結決算の数字が重要視されています。

味の素の平均給与は約945万円

味の素の平均給与は約945万円と平均よりかなり上です。また、平均年齢は43.1歳、平均勤続年数が19.6年で、定着率もよいことがわかります。(2018年3月31日現在 提出会社単体の数字)同年の売上高は国際会計基準1兆1,502万円、前年度比約590億円の上昇です。その背景には味の素のグローバル化があります。

味の素は、2020年のグローバル食品企業トップ10入りを目標とし、企業ロゴの刷新や海外への事業展開などで自社のグローバル化を推進しています。