靴はお手入れすると美しく、長持ちします。せっかく買ったお気に入りの一足、おしゃれのお供として、長く一緒にいたいですよね。元麻布で靴磨きやクリーニング、靴の修理などを手がける「スピカ」で代表を務める手嶋慎太郎さんが、自宅でできる靴のメンテナンス法を全10回でご紹介します。
お気に入りの靴を長く履くためには、靴のお手入れは欠かせません。定期的にお手入れをすれば、毎日きれいな靴が履けるだけでなく、靴の寿命も格段に伸ばすことができます。
靴磨きの工程は、(1)汚れや古いクリームを落とし、(2)革に栄養を与えて、(3)ツヤを出す、の3ステップ。履く頻度にもよりますが、月に一度を目安にケアするのがいいでしょう。
靴は、愛情を持ってメンテナンスすることで、あなただけのかけがえのない一足に育っていきます。
ちなみに僕は靴好きが高じて会社を辞めて、10年前に靴修理店「スピカ」を立ち上げました。靴に対する愛情は誰にも負けません!
今回から10回に渡って自宅でできる靴のメンテナンス方法をお伝えしてきますので、靴を愛する皆さんと一緒に、大切な靴と長く付き合っていく方法を学んでいきましょう。
靴のお手入れで用意するもの
・シューキーパー orブーツキーパー
・馬毛ブラシ(大)
・クリーナー
・やわらかい布の切れ端(いらなくなったTシャツなど)
・豚毛ブラシ(小)
・靴クリーム(靴の色に合ったもの)
・ストッキングを丸めたもの
準備1 シューレースを取る
シューレースをつけたままだと、汚れを落とすときやクリームを塗る際に紐が邪魔になるため、お手入れの前に外しておきましょう。
準備2 シューキーパーを入れる(ブーツの場合は、ブーツキーパーを入れる)
靴を磨く際は、シューキーパーを入れて行うのがオススメです(シューキーパーが無い場合は、新聞紙を詰めて代用しても問題ありません)。靴についた履きジワを伸ばしてあげることで、汚れやホコリを落としやすくするだけでなく、クリームを全体にムラなく塗ることができます。
STEP1 汚れを落とす
(1)馬毛ブラシ(大)で靴の表面やヒールなどに付いたほこりやゴミを落とします。アッパーと靴底の境目や縫い目に詰まった汚れは、かき出すようにブラッシングします。
(2)布を指に巻き付けます。利き手の人差し指と中指の上に布を乗せ、反対の手で下に引っ張りながらねじります。
(3)ねじった布の余った部分を利き手の親指で固定し、布がピンと張るようにします。
(4)クリーナーのボトルをよく振ってから、布に少量つけます。
(5)目立たない部分(土踏まず付近など)を軽くこすってみて、色落ちやシミにならないかテストします。
(6)問題がないことを確認したら、革の表面を優しくなでるように汚れを拭き取っていきます。シワの部分は、シワに沿って指を動かし、奥に詰まった汚れや古いクリームをしっかりと取り除きます。
(7)ヒールの部分も同様に汚れを拭き取ります。
(8)インソールの表面に付いた汚れも同様に拭き取れば、気になるニオイも抑えることができます。
STEP2 靴クリームで革に栄養を与え、補色をする
(1)豚毛ブラシ(小)に少量の靴クリームをつけます。靴にぴったりの色がなければ、靴の色よりも薄い色のクリームを選ぶのがいいでしょう。
(2)靴クリームのフタを使って、豚毛ブラシ(小)と靴クリームをなじませると、ブラシ全体にクリームが行きわたりムラなくクリームを塗ることができます。
(3)目立たない部分(土踏まず付近など)につけてみて、シミにならないかテストします。
(4)問題がないことを確認したら、ムラにならないように靴全体にクリームを塗っていきます。シワの部分は、シワに沿ってブラシを動かして奥までクリームを浸透させます。
(5)ヒールやコバ(アッパー=甲革よりも外側に出ている縫い合わせの部分)も同様にクリームを塗ります(アッパーとコバの色が違う場合は、コバに色が入らないようマスキングテープで保護してからクリームを塗ります)。
STEP3 ブラッシングで靴にツヤを与える
(1)馬毛ブラシ(大)を使って、クリームが靴全体に馴染むようにブラッシングしていきます。
(2)ヒールやコバの部分も忘れずにブラッシングして、塗りムラが残らないようにします。
(3)最後にストッキングで靴の表面を磨き、ツヤを出して完成です。
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