パリでは長く続いたロックダウンが解除となりました。段階的に外出制限も緩和され、初夏の太陽の光と共に街は元気を取り戻しています。さて、ロックダウンが解除されたとなるとパリの人々は一気にバカンスモードに。会社やカフェでもバカンスの話で持ちきり。フランスでは2週間ほどのお休みは簡単に取れるので、皆、その間はきっぱり仕事から離れて、リフレッシュ。今回は少し早めにそんなバカンス気分を味わってもらえたらと思います。

ノルマンディー地方の海辺の街、エトルタ

今回、バーチャルツアーするのは、「Étreta (エトルタ) 」という街。ノルマンディー地方というフランスの北側に位置し、印象派の画家たちに愛された街のひとつです。

ノルマンディー地方の海辺の街エトルタでバカンス気分
(画像=木で組まれた建物はアルザス地方でもよくみられる「Colombages(コロンバージュ)」という様式、『PARIS mag』より引用)

街に着くとすぐ古い街並みが。中心街から磯の香りをたどり数分歩くとすぐそこに、真っ青のビーチが現れます。

ノルマンディー地方の海辺の街エトルタでバカンス気分
(画像=『PARIS mag』より引用)

ビーチでは皆こぞって日光浴に夢中。フランスではこんがり黄金色に変わった日焼け肌が最高の旅の思い出なのです。

ノルマンディー地方の海辺の街エトルタでバカンス気分
(画像=『PARIS mag』より引用)

そんな皆を横目に、街中のパティスリーで見つけた名物の「Tarte normande」を海辺で堪能します。

タルト生地に砂糖とバターでソテーしたリンゴと生クリーム、たまご、砂糖で作ったクリームを入れてオーブンでこんがり焼くお菓子。フランス人の友人曰く、ノルマンディー地方に限らずこのリンゴのタルトはフランス人にとって母の味。家庭によってレシピが異なるそう。

ちなみに友人のレシピではりんごはあまり熟していない、少しすっぱい青みがかったりんごを使うのがポイント。リンゴのほんのりとした酸味と甘いクリームのマリアージュが絶妙だそうです。

壮大な絶景を見てリフレッシュ

ノルマンディー地方の海辺の街エトルタでバカンス気分
(画像=『PARIS mag』より引用)

さて、ビーチの景色を堪能した後は、絶景ポイントを目指します。

小高い丘を登っていくとこの景色。頂上の脇には、猫が歩くことしかできないような細い道もあり、そこからの眺めも格別です。

ノルマンディー地方の海辺の街エトルタでバカンス気分
(画像=『PARIS mag』より引用)

壮大な景色!かなりの高さです。

ノルマンディー地方の海辺の街エトルタでバカンス気分
(画像=『PARIS mag』より引用)

数ヶ月もロックダウンでパリの街で過ごしていたこともあり、この自然が生み出した絶景を目の前にした時、若干めまいが…!それほど美しく、本当に感動しました。

ノルマンディー地方の海辺の街エトルタでバカンス気分
(画像=『PARIS mag』より引用)

散策の途中には、かわいい牛たちにも遭遇。エトルタの牛は「世界一幸せな牛たち」とも言われているのだそう。ストレスフリーの生活から生まれた美味しい牛乳を我々に届けてくれています。

ノルマンディー地方の海辺の街エトルタでバカンス気分
(画像=『PARIS mag』より引用)

夕食はやはり海鮮を。今回は生牡蠣やロブスター海老などを特製のソースでいただきました。そして、ノルマンディー名産のシードルで乾杯。丘を歩いて疲れた体が癒されていきます。

ノルマンディー地方の海辺の街エトルタでバカンス気分
(画像=『PARIS mag』より引用)

食事を楽しんでいる間に、日没に。夕暮れ時のエトルタは表情を変えます。

ノルマンディー地方の海辺の街エトルタでバカンス気分
(画像=『PARIS mag』より引用)

昼の青と白からゴールドとネイビーブルーの世界へ一変。真っ白だった石灰岩の岸壁が、夕日の光を浴びて黄金へと変化します。

ノルマンディー地方の海辺の街エトルタでバカンス気分
(画像=『PARIS mag』より引用)

エトルタの海は波がとても穏やか。そのさざ波はまるで子守唄のように優しく穏やかです。ビーチでわいわいするより、ゆっくり本でも読んでくつろぎたいという人にぴったりの雰囲気です。街自体はコンパクトなので1、2泊で十分に満喫することができます。日帰りで楽しむ人も少なくないとか。

パリからは電車2時間とその後バスで1時間ほどなのでやや遠いですが、この絶景が見た後は移動時間のことなんて忘れてしまうでしょう。

次にフランスへ訪れた際、ぜひエトルタの海も訪問地の候補に入れていただけるとうれしいです!


提供・PARIS mag(シンプルで上質なライフスタイルを提案するWEBマガジン)

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