オランダのベニスとも言われる水郷の村・ヒートホールン(Giethoorn)には、オランダ独特の田舎の風景が残り、観光地としても人気のある場所です。ベニスのように運河や湖をボートで遊覧するのが特におすすめ。今回は、そんなオランダの美しい村を紹介します。
ヒートホールンについて
ヒートホールンはオランダ北部に位置した、ウェーリッベン・ウィデン国立公園にある水郷の村。日本人にはあまり知られていない場所ですが、まるで絵葉書のような美しい光景が一面に広がり、観光や休暇を過ごす場所としてとても人気のあるスポットです。
この地域では中世の頃から泥炭の採掘が行われ、1950年まで続けられていました。泥炭を採掘することで湖や運河ができ、泥炭の島にはたくさんの家が建てられ、170以上の木橋が架けられているのです。
村へは車が入ってこられないので、歩行や自転車、そしてボートが主な村内の移動手段。まさに自然の中にある村なので、たくさんの鳥に会えたり鳥の囀(さえず)りもよく聞こえてきます!
ヒートホールンの特徴は、茅葺屋根(カヤブキヤネ)の家々が数多く立ち並んでいること。その中の一つには、犬の顔のようにも見える屋根の家もあります!
ボートで運河や湖を遊覧したり、村の小道を散歩して水辺のカフェやレストランで食事をとったり、工芸品などのお土産を見て回るのことなどがヒートホールンでの楽しみ方です。
ヒートホールンとはオランダ語で「ヤギの角」という意味です。大昔に発生した洪水による被害で死んだ山羊の角が、この地域でたくさん見つかった事が村の名前の由来になったのです。そのことから、村を散策していると、所々にヤギのオブジェや絵などを見かけます。
ボートでの遊覧
ヒートホールンで一番おすすめのアクティビティは、なんと言ってもボートでの遊覧!たくさんある橋の下を通り抜け、独特な茅葺屋根(カヤブキヤネ)の家々の眺めを楽しめます。また、水際や運河には多くの鳥もいるので、とても長閑な風景を満喫できることは間違いないでしょう!
ボートで村を巡るルートはいくつかあるので、時間に合わせて運河や湖での遊覧が楽しめます!
村の運河を出ると長さが約2km、幅が1kmほどの湖があり、そこでもたくさんのボートが行き交っています。
ヒートホールンへのアクセスの方法は最後の方にお伝えしますが、最寄りのバス停近くにある運河沿いにはたくさんのボートがあるので、人数や遊覧の目的に合った船が選べます。
ボートは電動式となっており、16歳以上であれば免許がなくてもレンタルできるので、自分で操船するのも楽しいですよ。4〜8人乗りボートが主流で、1時間以上のレンタルが必須。夏の時期は最低2時間以上がレンタルの条件となっています。
レンタルボート料金 (目安)
4人乗り・1時間 25ユーロから(約3,125円)、1時間ごとの追加料金 20ユーロから(約2,500円)
※レンタルする場合は、身分証明証(パスポート)の提示が必要
ガイド付きの大きなボートでのツアーもあるので、自分で操舵せずにドリンクでも飲みながら美しい景色をじっくりと眺めるには最適。ツアーには1時間と2時間のコースが用意されています。
't Zwaantje(ズワーンチェ)のボートツアー料金・1時間
12歳以上 12.5ユーロ(約1,563円)、3〜11歳 7.5ユーロ(約938円)、2歳以下 1ユーロ(約125円)
2020年はコロナ禍の影響で海外から訪れる人は限られていますが、通常ホリーデーシーズンの最盛期になると、運河はボートで大混雑するほどの人出となります!
参考までに、レンタルボートやツアーの船が出航する場所は、't Zwaantje 以外にも運河沿いのレストランやショップ等に窓口が多数あるので、散歩の途中の場所からでも利用できます。なお、料金はどこの窓口で申し込んでもさほど変わりません。