感謝の気持ちが伝わる労いの言葉をご紹介
職場であるいはプライベートで、頑張っている人や困っている自分を支えてくれた人には「労いの言葉」を伝えてみませんか。
感謝や応援の気持ちを素直に伝える労いの言葉は、人との絆を作ったりモチベーションを維持したりするのに役立つのですよ。
今回はそんな労いの言葉をピックアップし、例文を作ってご紹介します。《仕事》《友達》《恋愛》とシチュエーションごとに分けましたので、当てはまるものがあればぜひ参考にしてくださいね。
労いの言葉とは?
「労い」は「ねぎらい」と読み、相手の労苦や努力をいたわることを意味します。ですから労いの言葉は相手がやってくれたことに対して感謝する言葉ということですね。
そんなあたたかな言葉なのですが、使う相手やかけ方によっては失礼になったり、あまり適切ではない場合もあるのです。せっかくのいたわりの言葉ですから、正しく使いたいものですよね。ですからここでは労いの言葉の気を付ける点やかけ方について見てみましょう。
労いの言葉を伝えるときに気を付ける点
労いの言葉をかけるのは、相手に感謝していたり、心からのお礼を言いたかったり、その頑張りを称えたい時ですよね。そんなあたたかな言葉なのですが、取引先や上司など目上の人に使うのは失礼でマナー違反ということになります。労いの言葉は同等や目下の人に対して使う言葉とされているのです。
ですから「あなたと私は同じ、あるいはあなたの方が下」とマウントを取っているようなものになり、あなたの気持ちを誤解されてしまうかもしれません。
目上の人をいたわりたい時は?
ですがフォローしてくれた上司をいたわりたいと思うことはありますよね。そういった時は「ありがとうございます」と、素直に感謝の言葉を伝えましょう。また「迷惑をかけてしまった」と思うのならありがとうの前に「ご迷惑をおかけして申し訳ありません。」と一言添えると良いでしょう。
また最近では挨拶で「お疲れさまでした」を目上の人にも使うことがあります。上司などには問題ないのですが、社外の人は失礼だと取られるので使わないようにしましょう。
労いの言葉の伝え方
では労いの言葉のかけ方とはどのようなものがあるのでしょうか。まず考えられるのは直接相手に労いの言葉を口にすること。いたわりたいと思った時にすぐに労いの言葉をかけるようにすると気持ちがよく伝わりますし、直接相手の様子を伺いつつ言えます。
また相手が忙しそうだったり、会えないところにいるのであればメールも良いでしょう。また面と向かって言いづらければ手紙もおすすめ。何も丁寧な手紙でなくとも、付箋などに労いの言葉を書いてそっとデスクや相手にわたす書類に貼るのも喜ばれますよ。
労いの言葉の例文《仕事》
労いの言葉とは相手の努力や労苦をいたわり、ありがとうの気持ちを伝えるあたたかな言葉ということがわかりましたね。仕事で頑張っているときや、誰かのミスをカバーしたとき、そんな言葉を言われて心が和んだり、肩の力を抜けたりした経験はありませんか。
きっとそのときあなたは「報われてよかった」あるいは「もっと頑張ろう」と思ったはず。今度はあなたがそんな労りの言葉を伝えてみましょう。ここではビジネスで使える労いの言葉をご紹介します。
頑張っている人に贈りたい労いの言葉
例文:お疲れ様、いつも頼りにしてるよ。
いつも遅くまで作業を頑張っている、あるいは数字達成のために努力している部下にかけたい労いの言葉です。せっかく仕事に打ち込んでいても「誰も自分の努力を見てくれない」と一度思ってしまうと、頑張り続けるのは難しいですよね。
そんな部下の姿をちゃんと見ていて感謝していることと、そしてその人の能力を認めて頼りにしていることを伝える言葉をかけてみましょう。きっとモチベーションの維持に役立つはずですよ。
お礼の気持ちを伝えたい時に添える労いの言葉
例文:○○してくれてありがとう。本当に助かりました。
何か自分の作業を分担してもらったり、同僚にミスをフォローしてもらったり、シフトを変わってもらったりしたときは、ありがとうと共に「助かります」という労いの言葉をプラスしてみてください。
「相手のおかげで窮地を脱せた」や「相手の助力がありがたかった」というニュアンスで、「ありがとう」の言葉をより強められます。迷惑をかけてしまったと思ったときに使いたい労いの言葉です。
相手が心配なときにかけたい労いの言葉
例文:○○さん最近すごく頑張ってるね。でも無理しすぎないでね。
労いの言葉というのは感謝や応援の気持ちを伝えるだけでなく、相手を思って心配しているときにも使えます。こちらは仕事を頑張りすぎているのが心配な部下に、伝えたい言葉です。
まず相手の頑張りを認めてから、心配しているという言葉かけをするのです。また、もし相手が困難な状況にあるのなら、一緒に解決策を考えようという提案をしてみてもいいかもしれませんよ。
一仕事終えたときの労いの言葉
例文:○○さんのおかげで無事終わりました。ありがとうございます。
「おかげで」というのも、お礼の気持ちと共に、相手を労いたいときにぴったりな言葉です。恩恵や影響を受けてという意味で、ともに一仕事終えた同僚や部下の功績をたたえられます。
大きなプロジェクトが終わったときや難所を乗り切ったときに使ってみてください。ただより丁寧にしようとして「おかげさまで」と「さま」をつけると、皮肉に取られてしまうので、あまり使わないほうが良いでしょう。