嫉妬深く、予定を把握したがり、何かと私の行動を制限する。最近彼氏と一緒にいるとなんだか疲れるし気を遣う……。もしかしたら、それは愛情ではなく「モラハラ」かもしれません。彼の言動にモヤっとしたら、モラハラ彼氏診断リストでチェックしてみましょう。
■「モラハラ」とは?
モラハラとは「モラル・ハラスメント」の略で、言葉や態度などによる精神的な嫌がらせや暴力のことを指します。「パワハラ」は職場などの権力差や上下関係のはっきりした場所で起こりやすいハラスメントですが、「モラハラ」は立場に限らず発生するもので、夫婦間や恋人間でも起こりやすいのが特徴です。
恋人間でのモラハラのややこしさは、「わかりづらさ」ではないでしょうか。付き合い始めの段階ではモラハラ本性は鳴りを潜め、どっぷりと気持ちがはまってしまったタイミングから徐々にその本性を現してくる――といった傾向があるため、モラハラの性質を持つことが初見では判断しにくいのです。
「これはモラハラである」「モラハラではない」と明確に区別することは難しいですが、「嫉妬が度を越している」「不機嫌で相手をコントロールしようとする」など、モラハラには一定の行動パターンがあります。
彼の言動に違和感を感じたら、次に紹介するチェックリストでモラハラ傾向がないか診断してみましょう。
※モラハラは性別を問わず加害者になる可能性がありますが、本記事では【男性→女性】のモラハラを想定しています。
■【モラハラ彼氏度チェック】もしかしてモラハラかも?と感じたら
彼へどっぷりと気持ちがはまってしまった後では、引き返そうと思ってもなかなかそうはいかない。だからこそ、モラハラは早期発見が大切。
以下にモラハラ彼氏に多い15の言動を紹介します。「もしかして、この人モラハラかも?」と感じたらモラハラ度を診断してみましょう。
1.「~べき」や「当たり前」「常識」など自分の価値観を押し付ける発言が多い
モラハラ彼氏は自分の価値観こそがベストと信じて疑いません。だから
「それって、自分でやるべきことだよ」
「それはできて当たり前でしょ」
「常識的に考えて、そうに決まってるじゃん」
と考えの基本が自分軸。こんなモヤっとする発言が多い場合は要注意です。
2.自分より「上」か「下」で発言、態度を変える
モラハラ彼氏は自分より強いと思った存在にはに弱く、弱いと思った存在に強い。上司や先輩に対してはヘコヘコしても、後輩をパシリのように使っていたり、自分より弱い立場の人に対して度を過ぎたイジリをするような傾向が見えたら要注意です。
3.「だからだめなんだ」「考えが甘い」などアドバイスは否定形
モラハラ彼氏はパートナーに対して常に上から目線。特にアドバイスは否定から入るのがパターン。少しでも言い返そうものなら10倍返しで説き伏せられます。
4.「女のくせに」「生意気な女」など女性を下に見る発言が多い
女性全般に対して“下“と位置付けた価値観が強い傾向があり、上に立たれることを極端に嫌がります。だから自分より“上“に感じる女性に対してこんな発言をしがち。
5.嫉妬深い
支配下に置きたがるのがモラハラ彼氏の特徴。自分の知らないところで彼女が楽しんだり、ましてやそこに他の男性が居たりするということ自体、裏切りや自分を馬鹿にされたと感じてしまうのです。そのせいでモラハラ彼氏は嫉妬深く彼女の行動を制限したがります。
6.疑い深い
彼女は最優先で自分に時間を使うべきと考えているモラハラ彼氏。けれど、そもそも人を信頼したり信用するという気持ちが希薄なため、すべてにおいて疑い深くなります。LINEで今いる場所の写真を送らせたり、「今すぐに電話してこい」など相手の都合を考えない要求がたびたびあるのであれば要注意。
7.予定が変わると不機嫌になる
彼女は自分を最優先して当たり前という価値観なので、予定を変えられることを極端に嫌います。そのくせ、自分の都合で気軽に予定を変更する、そんな傾向が見えたら危険です。
8.都合を押し付けてくる
「今日残業なくなったから会えないかな?」「来週の金曜日にうちに来ない?」など自分の都合で当日アポや日程決め打ちの誘いが多いのも、「アイアム・ルール」の価値観を持つモラハラならでは。
9.「男として」「男だから」と男たるもの的発言が多い
女性は男性より“下“という価値観を持つため、「男たるや」発言が大好き。“頼れる俺”を演じたがるわりには、考え方や行動はとてもセコかったり……。
けれどその矛盾をモラハラ彼氏に指摘するのはNG。暴言、暴力を振るわれる危険性がありますので止めておきましょう。
10.店員へのクレームが多い
自分と関係性が薄い人への発言や態度は基本上から目線。自分を尊重して当たり前という価値観なので、店員さんの態度が普通でも“尊重されていない”“馬鹿にされた”と拡大解釈しがち。そのため、クレームが多くなります。
11.母親への当たりが強い
一番身近にいる女性、母親への態度は結婚した後の配偶者への態度です。彼女である自分に優しくても、母親に対し邪険に振舞ったり、暴言を吐いたりなど、当たりが強いと感じたら要注意。
12.スマホをチェックしたがる
相手を支配下に置きたいモラハラ彼氏は、彼女や配偶者のスマホをチェックして当たり前という価値観を持っています。安易なパスワードは執念で解除しますし、「今日いい天気だね」くらいの気軽さで「スマホみせて」と要求してきます。
13.予定を細かく確認したがる
交際初期はモラハラ傾向を隠しがち。なので、さり気なく予定を確認するという行動に出ることが少なくありません。「今日は同期会だよね。迎えに行こうか?」や「25日の午後は予定空いてたから会えるかな?」とマネージャー並みに予定を把握しています。一見マメで嬉しいこんな傾向も、もしかするとモラハラ予備軍かも?と用心しましょう。
14.容姿を否定する
「もっと痩せれば?」や「メイクしてもしなくても地味顏だよな」と容姿に対する否定発言が多いのもモラハラ彼氏の特徴です。否定することで相手の自信をなくし、自分への依存度を高めることが目的です。
15.感謝と褒めの言葉がない
否定、批判は大好きでも感謝と褒めの言葉が極端に少ない。そんな傾向を感じたら、モラハラ危険度はかなり高めかもしれません。
チェック項目にひとつでも当てはまれば要注意ですが、半数以上が当てはまる場合はモラハラ度はかなり高い可能性があると言えるでしょう。「あれ?」と思ったら気持ちのアクセルではなくブレーキを心がけ、深入りする前に一旦立ち止まって冷静になりましょう。
■モラハラ彼氏と別れるべき理由
モラハラ彼氏だけど「やさしいところもある」「好きだから」と別れられないでいるかもしれません。けれど、モラハラ傾向はすぐに治る傾向ではないのです。そして関係が深まり、時間が経つにつれ、その傾向は強くなりパートナーである女性への精神的、肉体的、社会的な危険性は高まります。モラハラだと感じたら離れる準備をしましょう。
すでに深い関係になってしまっているのであれば、モラハラな彼との関係解消は慎重かつ戦略的に取り組みましょう。すぐに関係をスパっと断ったり、こちらから関係解消を申し出るとストーカー化する、攻撃に出るなど危険が伴います。
時間がかかろうとも、モラハラ彼氏との未来は描かずに解消に向けて動くことをおすすめします。
■一見魅力的、でも……
モラハラ彼氏は、恋愛初期の段階で一見魅力的に映ることも多くあります。自分のことを一番に思ってくれる、連絡をマメにくれる、自信ありげにエスコートしてくれる……などなど。
けれど、恋人に対し「自分への気持ちが揺らがないだろう」「強く出たらいうことを聞く」「劣等感が強く自分に自信がないんだろう」と確信すると、モラハラ傾向を徐々に出していきながら相手を支配していきます。
大切な自分の時間をモラハラ彼氏へ費やさないために、君子危うきに近寄らず、モラハラには関わらないこと、それが一番です。
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