みなさん、今年の夏はどんな風に過ごしていますか?アウトドアを楽しむ夏、ちょっと喧騒から離れて自然を満喫する夏、家でのんびり過ごす夏、旅行を堪能する夏…きっと、さまざまな夏の過ごし方があるはず。そんな夏の思い出を、“香り”と一緒に楽しみませんか?

今回ご紹介するのは、日本のフレグランスブランド。千葉にある工房に伺い、物作りのことや香りの楽しみ方、夏におすすめの香りを教えてもらいました。

手間を大切にする。『アポテーケ・フレグランス』

カジュアルに香りを楽しむ生活を。『APOTHEKE FRAGRANCE』
(画像=『PARIS mag』より引用)

千葉県に工房を構える『APOTHEKE FRAGRANCE(アポテーケ フレグランス)』は、自社工房で、調合から生産、パッケージングまで一貫して、1つ1つ手作りで制作している日本のフレグランスブランド。2011年に、代表の菅澤さんがひとりで立ち上げたブランドです。

「当時はアパレル関係の仕事をしていて、海外出張の機会にキャンドルやお香をよく買っていました。でも、日本で販売しているものは高価で日常的に使えない、それもディスプレイになっているのがほとんどで、それじゃ意味ないのに…と思っていたんです」。そこから、当時日本にほとんどいなかったルームフレグランスメーカーの創設を目指し、千葉にある自宅の1室でキャンドルを作り始めたのがブランドのはじまりでした。

カジュアルに香りを楽しむ生活を。『APOTHEKE FRAGRANCE』
(画像=ブランド名の「Apotheke」はドイツ語で「薬草を調合する、薬局」などの意味があります。、『PARIS mag』より引用)

その後、香料会社での経験を経て、香料の調合を学んだ菅澤さん。『アポテーケ フレグランス』の香りの調合も自ら行っています。商品になっている香りは約40種類。その1種類の香りを作るために、なんと約20〜50種類の原料を掛け合わせた処方箋を作っているそう!

カジュアルに香りを楽しむ生活を。『APOTHEKE FRAGRANCE』
(画像=工房では、1つひとつの工程が職人の手で作られています、『PARIS mag』より引用)

菅澤さんひとりから始まった『アポテーケ フレグランス』、今では約10人の仲間たちと一緒に手作業で1点1点作っています。

パッケージのラベルにはアメリカで活版印刷をしたものを、紙製のパッケージは日本のものを、容器やボトル、そして香りの原料は世界各国から仕入れしたものを…と、納得のいくものにとことんこだわって作っているからこそ、世界中の技術や文化がぎゅっと詰まったフレグランスなのです。

どんなシーンにおすすめ?香りのアイテム

カジュアルに香りを楽しむ生活を。『APOTHEKE FRAGRANCE』
(画像=『PARIS mag』より引用)

『アポテーケ フレグランス』では、フレグランスオイルはもちろん、キャンドルやインセンス、ルームスプレーにディフューザーなど、香りを楽しむアイテムのラインナップも豊富。それぞれどんなシーンで使うのがおすすめなのか、紹介したいと思います。

カジュアルに香りを楽しむ生活を。『APOTHEKE FRAGRANCE』
(画像=「フレグランス キャンドル」、『PARIS mag』より引用)

「フレグランスキャンドル」は、時間があるときにおすすめ。キャンドルは長く火をともすことで香りが広がるアイテム。キャンドルの表面がオイル状になり、1.5cmほどの深さになればOK。時間がないときでも、フチが溶けきるくらいを目安に火をともすと良いそうです。

火を灯してからすぐに消してしまうと、香りが拡散が弱くなったり、芯が埋まってしまうことも。そんなときは、少しスプーンで削って平らにして、使ってみてください。

カジュアルに香りを楽しむ生活を。『APOTHEKE FRAGRANCE』
(画像=「インセンススティック」、『PARIS mag』より引用)

一番人気だという「インセンス スティック」は、バンブースティック型のお香。香りもすぐに広がるので、気軽に始めやすいアイテムです。

カジュアルに香りを楽しむ生活を。『APOTHEKE FRAGRANCE』
(画像=「ルームミストスプレー」、『PARIS mag』より引用)

「ルームミストスプレー」は、香水ほど強くないので、洋服やクッションなどのファブリックに吹きかけてもOK。車の中に置いておけば、気軽に気分転換ができちゃいます。

カジュアルに香りを楽しむ生活を。『APOTHEKE FRAGRANCE』
(画像=「リードディフューザー」、『PARIS mag』より引用)

香りが常に広がる「リードディフューザー」は、玄関や寝室に置くのがおすすめ。お家へ帰ってきたとき、眠りにつくとき、心地よい香りに癒されてみては?

カジュアルに香りを楽しむ生活を。『APOTHEKE FRAGRANCE』
(画像=浅草橋『BP.』と共作の「フレグランスオイルバーナー」。オイルをたらす所作も美しく魅せてくれます、『PARIS mag』より引用)

さらに、フレグランスオイルならでは楽しみ方も。台座を組み立て、キャンドルに火を灯し、グラスに水を注ぎ、そこにオイルを…と、1つ1つの所作をあえて時間をかけて楽しみたくなるから不思議。おうちでひと息つきたいとき、ゆとりを持って過ごしたいときにおすすめです。

また、香りの名前にも注目。「FIG」「OAKMOSS & AMBER」など、香りをダイレクトにイメージさせるものもあれば、朝日をイメージした「BLUE HOUR」、曲名から名付けたというものも!気になる名前から、香りを試してみるのもいいですね。

どんな風に過ごす?香りで楽しむ夏

夏の香りというと、グレープフルーツなどいわゆる爽やかなものを選びがち…という方も少なくないのではないでしょうか?

菅澤さん曰く、「夏だからこそ楽しめる香りに挑戦してみるのもおすすめです」とのこと!40種類ほどもある香りの中から、夏におすすめの香りを教えてもらいました。

カジュアルに香りを楽しむ生活を。『APOTHEKE FRAGRANCE』
(画像=『PARIS mag』より引用)

・Endless summer(エンドレス サマー)
…旅すれば世界のどこかに夏がある。ストロベリーとライチのスムージーにジャスミンの華やかさを加えた、フローラル・フルーティーの香り。

・NEW DAY(ニュー デイ)
…ウッディーフローラルムスクの香りをベースに、グリーンペッパー、ジンジャーのスパイス、プチグレン、ベルガモット、ラベンダーなどのフレッシュなシトラスグリーンをトップに感じるとても爽やかな香り。

・MAGHREB BUKHOOR(マグリブ・バフール)
…日の没する地、モロッコにインスピレーションを得た異国情緒ただようオリエンタル・ウッディーな香り。

・Paradaise(パラダイス)
…ザクロとセージをブレンドしたグリーン・フルーティーの香り。

実際に香りをかいでみると、さまざまな夏をイメージさせる香りにワクワクしてしまいます。「Endless summer」は、初めは甘いトロピカルな香りで、そのあとからジャスミンがふわっと優しく香ります。

グリーン系の「NEW DAY」は、すっきりとしていて、新しい1日の始まりに元気をくれそう。それでいて、スパイシーな深みもあり、心が落ち着く香りです。

カジュアルに香りを楽しむ生活を。『APOTHEKE FRAGRANCE』
(画像=人気のインセンスから7月に新登場した「インセンス コーン」。ポータブルで旅先でも便利、『PARIS mag』より引用)
カジュアルに香りを楽しむ生活を。『APOTHEKE FRAGRANCE』
(画像=『PARIS mag』より引用)

「MAGHREB BUKHOOR」は、モロッコなどのマグリブ地方をイメージした香り。世界中の国や中東、旅や歴史をモチーフにして作った新作フレグランスの1つです。神秘的で異国情緒を感じる香りに、さらに隠し味のペパーミントがすっと鼻を抜けていきます、重すぎない印象で、夏の暑い夜にぴったり。

ザクロをイメージした「Paradaise」は、ザ・夏休みといった雰囲気の印象的な香り。ぜひ、実際に体験してみてください。

カジュアルに香りを楽しむ生活を。『APOTHEKE FRAGRANCE』
(画像=「インセンス スティック」、『PARIS mag』より引用)

「今年はどんな夏にしようかな?」と、楽しみたい夏をイメージして香りを選ぶのも◎。朝・昼・夜といった日常のシーンはもちろん、気分に合わせて楽しめるのがフレグランスの魅力の1つです。ぜひ、みなさんもお気に入りの香りとともに、素敵な夏をお過ごしください。

■ブランド情報
APOTHEKE FRAGRANCE(アポテーケ・フレグランス)


提供・PARIS mag(シンプルで上質なライフスタイルを提案するWEBマガジン)

【こちらの記事も読まれています】
今気になるのは“固め”プリン。都内で楽しめるプリン6選
フランスの国民食!クスクスを使ったタブレのレシピ
おうち時間に作りたい!家庭で作るフレンチレシピ集
パリのブロカントショップ『Brocante Petite LULU』に聞く、アンティークの楽しみ
2020年最新!パリグルメ通がおすすめするパリのお土産4選