東京都内には、様々なジャンルの美術館やアートギャラリーがあります。中には、入館無料の施設もあり、気軽に来館できるのも大きな魅力です。今回は規模が比較的小さく、子供から大人まで気軽に楽しめる東京都内の美術館・ギャラリーを厳選して5か所紹介します。

1. 虎屋赤坂ギャラリー(赤坂)

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(画像=aka-region とらや赤坂店外観、トリップノートより引用)

「とらや」は室町時代後期に京都で創業した、言わずと知れた日本を代表する和菓子屋の老舗です。関東地方を中心に、直売店とともに茶寮・喫茶を併設しています。都内の茶寮の中でも、赤坂にある虎屋赤坂店は全国でも珍しく、直売店・茶寮のほか、とらやの歴史アーカイブや企画展示をするギャラリーがあります。

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(画像=aka-region とらや2階売店、トリップノートより引用)
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(画像=aka-region 2階の売店には、赤坂店限定の商品も。、トリップノートより引用)

木造りの明るいエントランスから入ると、3階に茶寮、2階に売店、1階に予約品受け渡しカウンター、そして地下1階に先述した入場無料のギャラリーがあります。ギャラリーは、時期によって異なるテーマに沿った企画展示が開催されており、誰でも気軽に入場できます。

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(画像=aka-region 3階は茶寮カフェスペースになっている。、トリップノートより引用)

取材時には、「とらや パリ店」40周年を記念して約6か月間にわたり、虎屋赤坂ギャラリー企画展「ようこそ!お菓子の国へ ―日本とフランス 甘い物語―」が開催されていました。フランス菓子界を牽引する「ピエール・エルメ・パリ」と「とらや」の和菓子文化比較や特徴がストーリー性を持って展示されていました。

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(画像=aka-region 地下1階のギャラリー入り口、トリップノートより引用)
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(画像=aka-region ギャラリーでは、興味深い企画が定期的に行われている。、トリップノートより引用)

このように虎屋赤坂ギャラリーの企画展は、和菓子文化の歴史や暮らしとの関わり、職人と仕事道具、和菓子制作をとらやが世代を超えて受け継いできた歴史資料や映像を交えて、様々な視点でわかりやすく紹介しています。

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(画像=aka-region 和菓子の制作に使う道具。、トリップノートより引用)

長い歴史を持つとらやならではの歴史と新しい切り口で和菓子文化に触れることのできる、とてもワクワクするギャラリーです。季節の和菓子をいただける茶寮で一服つきながら、ぜひ各企画展ごとに訪れてみてください。

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(画像=aka-region とらやの他、海外の菓子文化との比較展示も。、トリップノートより引用)

2. インターメディアテク(IMT)(東京駅)

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(画像=aka-region インターメディアテク(IMT)内部、トリップノートより引用)

東京駅丸の内口すぐ、日本郵便が手がける商業施設KITTEの入るJPタワー内2・3階部分にインターメディアテク(IMT)があります。日本郵便株式会社と東京大学総合研究博物館が共同で運営するミュージアムで、東京大学が開学以来、蓄積してきた学術標本の常設展示をする学術文化ミュージアムとなっています。

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(画像=aka-region 東京大学の昔の講義室を再現したスペース、トリップノートより引用)

ミュージアムの入る建物は、かつて東京中央郵便局舎として使用され、昭和モダニズムを代表する歴史建築として知られていたビル。そこをミュージアム・スペースとして改装し、誕生しました。ミュージアム内の窓からは、東京駅駅舎も眺めることもでき、歴史とともに歩みながらもモダンな都市空間の中で再生させるデザイン技術がIMTの見所となっています。

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(画像=aka-region IMT内部からは東京駅駅舎がすぐそこに見える。、トリップノートより引用)

常設展示「Made in UMUT――東京大学コレクション」では、東京大学総合研究博物館の研究部と資料部17部門が管理する自然史・文化史の学術標本群が展示され、ミンククジラ、キリン、オキゴンドウ、アカシカなどの骨格標本は圧巻です。また、昭和天皇旧蔵品の剥製標本、岩石・鉱床の標本などが木棚に並べられ、いい意味で「博物館っぽくない」モダンな方法で展示されています。

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(画像=aka-region 骨格標本が見所のインターメディアテク(IMT)、トリップノートより引用)
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(画像=aka-region IMTでは植物標本など所蔵品をおしゃれに展示。、トリップノートより引用)

他にも時期により、様々なテーマで特別展示やイベントが開催され、大学における最先端科学の成果や調査を様々な表現方法で一般向けに公開しています。また、ミュージアム内には、IMTのオリジナルグッズの販売もされており、ここでしか手に入らない貴重なグッズも購入できます。

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(画像=aka-region オリジナルグッズの揃うIMT売店、トリップノートより引用)

3. 長谷川町子美術館・記念館(桜新町)

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(画像=aka-region 長谷川町子美術館入口、トリップノートより引用)
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(画像=aka-region 長谷川町子記念館入口、トリップノートより引用)

『サザエさん』の生みの親である長谷川町子が過ごした世田谷区用賀・桜新町エリアにある長谷川町子美術館では、独自のテーマに基づいた企画展が開催されています。収蔵コレクションからセレクトした美術品が2階にわたり展示室2部屋に展示されています。

2階のアニメの部屋ではサザエさんの過去の放送や人物相関図、原画からアニメ動画になる制作過程を知ることができます。1人1人のキャラクターの様々な表情をした原画は必見です。

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(画像=aka-region 長谷川町子美術館横のサザエさん一家銅像、トリップノートより引用)

美術館から通りを挟んで向かい側にあるのが、美術館分館として機能している長谷川町子記念館です。1階部分には、常設展示室があり、デジタル化された町子の原作作品を見られるほか、アニメ本の閲覧コーナー、そして『サザエさん』のアニメに出てくるお茶の間を再現した原寸大セットを見ることができます。また同じく1階部分には、ショップ及びカフェも常設されています。

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(画像=aka-region 記念館1階には、磯野家の茶の間を再現した空間がある。、トリップノートより引用)
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(画像=aka-region 記念館1階の売店及び喫茶、トリップノートより引用)

2階の一角には、町子の生涯に関する常設展示室があり、町子が愛した仕事道具や写真などを見学できます。また同じ階には、他に企画展示室もあり、その時々に応じた様々な切り口で町子の作品の背景に迫る企画展示を楽しめるのも魅力です。『サザエさん』だけに留まらない、長谷川町子の魅力を知れますよ。

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(画像=aka-region 売店では、サザエさんの漫画に出てきそうな昭和の日用品も売られている。、トリップノートより引用)
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(画像=aka-region 記念館2階の企画展示の一角、トリップノートより引用)

また長谷川町子美術館・記念館での配布物は、サザエさんのキャラクターでいっぱいなので記念にもなります。

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(画像=aka-region 長谷川町子美術館・記念館での配布物は、サザエさんのキャラクターでいっぱい!、トリップノートより引用)