サスティナブル、SDGs、クルエルティフリー…。これらの文字をメディアで見ない日がないほど、世界の環境への関心は年々増しています。

フランスは欧州諸国の中でも環境への配慮に優れた国として有名です。スーパーでの買い物袋が有料なのは当たり前ですし、とにかくフランス人は無駄を嫌っているように思います。今回はそんなサスティナブルに特化した商品を集めたセレクトショップ『WELCOME BIO BAZAR』へ行き、パリの最新エコ事情をリサーチしてきました!

サスティナブルな暮らしをはじめよう。パリのBIO雑貨のセレクトショップへ
(画像=『PARIS mag』より引用)

“BIO”と聞くと、どんなイメージを持っていますか?体に良さそう、環境に良さそう、意識が高いなどのイメージでしょうか?基本的には、「オーガニック(有機栽培由来)製品」という意味で、食材だけに限らず日用品も含まれることがあります。

サスティナブルな暮らしをはじめよう。パリのBIO雑貨のセレクトショップへ
(画像=『PARIS mag』より引用)

パリではあまりにもさまざまな所でこの“BIO”という文字を見かけるため、てっきりフランス人はみんなBIOに慣れ親しんでいると思い込んでいましたが、実際のところBIOを選ぶ人は何らかのこだわりや理由がある人が多いそう。

サスティナブルな暮らしをはじめよう。パリのBIO雑貨のセレクトショップへ
(画像=『PARIS mag』より引用)

ある人は「BIOは高額で、ファッション的なもの。富裕層がおしゃれ感覚で楽しむもの」とまで語っていました。

サスティナブルな暮らしをはじめよう。パリのBIO雑貨のセレクトショップへ
(画像=『PARIS mag』より引用)

エコな商品がおしゃれ、かっこいいというカテゴリーに入ったのは、ここ最近のこと。BIO商品が高額でファッション的なものであったとしても、多くの人が「エコ=かっこいい」と思ってもらうためのきっかけになるのであれば、それで良いではないか!と私は考えます。

『WELCOME BIO BAZAR』で見つけたエコなアイテム

『WELCOME BIO BAZAR』には暮らしに取り入れやすいBIO商品が揃っています。気になったアイテムを少しご紹介します。

サスティナブルな暮らしをはじめよう。パリのBIO雑貨のセレクトショップへ
(画像=『PARIS mag』より引用)

『Manicurist』のネイル「green」。アニマルテストなしで発色もきれい。艶感もあるパリで人気の商品です。

サスティナブルな暮らしをはじめよう。パリのBIO雑貨のセレクトショップへ
(画像=『PARIS mag』より引用)

おしゃれなパッケージの生理用品。使うたび楽しい気持ちになるデザインは生活を豊かにしてくれます。

サスティナブルな暮らしをはじめよう。パリのBIO雑貨のセレクトショップへ
(画像=『PARIS mag』より引用)

蜜蝋ラップは洗って繰り返し使える食品用ラップ。プレゼントにも喜ばれそう!

サスティナブルな暮らしをはじめよう。パリのBIO雑貨のセレクトショップへ
(画像=『PARIS mag』より引用)

『WELCOME BIO BAZAR』の店員・Manon(マノン)さんにお話を伺うことができました。

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Q.このお店をはじめた理由は?

―もともと店主がこのお店の向かいにBIO専門の食材店をやっていて、食材以外でBIOを展開していきたいと思い、このショップをはじめました。コンセプトは“サスティナブルな生活”。例えば、お茶はティーバッグ商品ではなく茶葉のものを買って、コットンのミニバッグに入れてお茶を濾すようにする。ほんの少しだけ手間がかかるけど、慣れると無駄がない生活の楽しさに気づくはずです。

Q.日本の商品もちらほらありますが、おすすめの商品はありますか?

―日本の商品のデザイン性の高さはフランスでも非常に定評がありますよ!中でも個人的におすすめなのが『KINTO』の水栽培用の花瓶。水だけで栽培ができる手軽さがいいのと、きれいな水が植物の根っこから行き渡っていく様子をみると浄化されたような気持ちになるの。

サスティナブルな暮らしをはじめよう。パリのBIO雑貨のセレクトショップへ
(画像=『PARIS mag』より引用)

Q.コロナ渦で仕事、プライベートで何か変わったことはありますか?

―プライベートも仕事も正直あまり変わったことはなかったの!私はインドア派でもともとおうち時間を大切にしているほうだから、ロックダウンもさほど苦ではなかったわ。

サスティナブルな暮らしをはじめよう。パリのBIO雑貨のセレクトショップへ
(画像=『PARIS mag』より引用)

Q.日常を楽しくするヒントってありますか?

―私は毎朝、メディテーション的な感覚でやっていることがあるの。それは電気を使わないコーヒーマシンで丁寧にコーヒーを淹れること。好きな音楽をかけてゆっくりとたっぷり時間をかけて1杯のコーヒーを淹れる。コーヒーが濾される様子を眺めながらいい香りを楽しんでいると、チャージされた気持ちになるの。

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マノンさん、ありがとうございました。

「丁寧に1杯のコーヒーを淹れる時間を楽しむ」

「綺麗な水が植物の根っこから行き渡っていく様子を見ると浄化されたような気持ちになる」

生活を本当に愛おしんでいるのを感じました。こんな風に自分の時間を大切にできれば自然と他人にも優しくなれるだろうなと。サスティナブルな生活を心がけることで、無駄がなくなり、生活がデトックスされ、より良い暮らしになっていく気がしますよね。

日本はまだまだ利便性が優先され、過剰包装やペットボトルなど無駄が多く、サスティナブルな暮らしとはほど遠い現実があります。私も東京でオフィスワークをしている頃は、ゆっくりとお茶やコーヒーを淹れ、水筒に入れて持ち歩くなんて言う余裕はなく、1日1本ペットボトル飲料を買っていましたが、今はすっかり買わなくなりました。ささやかな行動ですが、気づかされたことはたくさんあるように感じます。

サスティナブルな暮らしをはじめよう。パリのBIO雑貨のセレクトショップへ
(画像=『PARIS mag』より引用)

ペットボトルの飲み物をやめて、自分で淹れてみたり、エコバッグを持ち歩いたり、BIOの製品を選ぶようにしたり。おうち時間が増えている今こそ、できるところからエコライフをはじめてみませんか?無駄が削ぎ落とされた生活から何か新たな気づきがあるかもしれませんよ。

■お店情報
WELCOME BIO BAZAR
住所:13 Rue Boulle, 75011 Paris
営業時間:11:00〜19:00
Instagram:@ welcomebio_bazar


提供・PARIS mag(シンプルで上質なライフスタイルを提案するWEBマガジン)

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