新橋にある烏森神社は「社交性」「美容」のご利益があるパワースポットです。今回はそんなサラリーマンの街「新橋」にある烏森神社をご紹介します。

パワースポット巡りをされている方の中で「御朱印(ごしゅいん)を集めています」という方が多くいらっしゃいます。「御朱印」ときくと「渋い趣味」というイメージや「そもそもはじめて聞いた」という方もいらっしゃるかと思います。

実は最近、「御朱印」はパワースポット巡りが好きな方をはじめ、旅好きな女性にも人気が出ています。特に新橋の烏森神社の御朱印はカラフルで人気があり、個性的な御朱印の先駆けとも言われています。

■烏森神社のご利益は仕事運だけじゃない

烏森神社の歴史は烏森稲荷から始まり、稲荷は「商売繁盛」や「仕事運」の向上のご利益が多大にある場所です。新橋という土地柄、「商売繁盛」「仕事運向上」などはもちろんのことですが、意外に知られていないのが「社交運」「美容運」にもご利益があることです。

実はこの神社「天鈿女命(アマノウズメノミコト)」をお祀りされています。

「天鈿女命」は神話の時代、天照大御神(アマテラスオオミカミ)が天岩戸(あまのいわと)に隠れた際、踊りを踊って賑やかに振る舞い、天岩戸から天照大御神が出てくるきっかけをつくった神様です。

このことから「天鈿女命」をお祀りしているところは芸能の神様として「芸ごと」にご利益があるといわれています。「私は芸とは縁がないなぁ」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、芸ごとには周りを引きつける力、人々を魅了する力があります。つまり「社交性」の向上、女性であれば「美容運」の向上にもつながります。

ほかに「天鈿女命」をお祀りしている神社は京都・嵯峨にある車折(くるまざき)神社や長野の戸隠神社などがあります。

そんな鳥森神社で、ご利益を得るために必要なポイントを3つほどご紹介します。

■ご利益ポイント1 丁寧に参拝しよう

ここでご利益を最大限いただくには「丁寧」に参拝するのがポイントです。

神社での参拝方法は一般的に“二礼二拍手一礼”です。烏森神社も例外ではありません。

最初に2回頭を下げ(礼)、2回手をたたきます(柏手)。そして最後にもう一度頭を下げます。この動作をひとつひとつ丁寧に行います。烏森神社は芸ごとの神様ですので、この参拝の仕方が丁寧であれば、ご利益をより得ることが可能です。

■ご利益ポイント2 参拝のあとは御朱印をもらおう

烏森神社(新橋) - 社交運・美容にご利益があるパワースポット
(画像=『DRESS』より引用)

参拝のあとはぜひ御朱印をもらいましょう。

「御朱印」とは、寺や神社で参拝者に授与される印章のことです。

はじまりは平安時代とされています。室町以降、庶民の間でも広がり、お経を納めた証として授与されてきました。近代になり神社でも参拝の証として授与されるようになり、現在では300円程度でいただけますが、お経を納めないと御朱印がいただけない寺もあります。

一般的に御朱印は文字と朱印のみで白い御朱印帳に黒と朱の文字や印だけですが、烏森神社ではカラフルな御朱印がいただけます。

烏森神社(新橋) - 社交運・美容にご利益があるパワースポット
(画像=『DRESS』より引用)

今でこそ、個性的な御朱印が各地で登場していますが、烏森神社は個性的な御朱印の先駆けといわれています。

ご利益を最大限いただくためには、参拝したあとに御朱印をいただくようにしましょう。最近、参拝をしないでスタンプラリーのように集める人、一人で何枚も御朱印をお願いする人、さらには転売をする人まで出てきています。

神社本来の意味である信仰を逸脱することでは、ご利益は得られませんのでご注意ください。

■ご利益ポイント3 お詣りの後は新橋でうどんを食べるのが吉

私は普段から、神社でお詣りしたあとには「精進落とし」をすることをおすすめしています。お詣りの後に、何か食べたり、飲んだり、見たりすることが重要です。昔から「精進落とし」といって巡礼・祭礼などの後は食事などをしたりしてきました。今でも祭礼の後は、「精進落とし」をする場合は多いですが、最近は、巡礼やお詣りだけのあとにすることがなくなりつつあります。

今回も「精進落とし」は「陰陽五行学」から判断しようと思います。陰陽(学)とは、男と女、昼と夜、表と裏のように世の中は相反するモノから成り立っているという考え、また五行(学)とは世の中ものは「木」「火」「土」「金」「水」の5つから成り立っているという考えです。これを組み合わせたのが「陰陽五行学」です。

この考えの下、烏森神社を判断した場合、「陽」は「土」、「陰」は「火」を表します。烏森(新橋)は昔江戸湾の砂浜で、一体は松林地帯でした。この松林に、烏が多く集まって巣をつくっていたため「烏の森」とも呼ばれるようなり、「烏森」という町名として昭和7年まで使われていました。

陽は「新橋」「砂浜」というワードから「土」と判断できます。陽とは表面上わかりやすいもので、今回の場合、新橋の土地と感じました。

「森」なので「木」じゃないの? などと思われるかもしれませんが、私は現在に合ったもので判断をいたします。烏森には既に森は無く、また「新橋」という地名に変わりました。なので「新橋」や「砂」というモノから「土」の性質が強いと判断できます。

「烏(カラス)」は大変重要で「陰」で判断します。カラスは見た目が黒色なので「水」と思われがちですが、それは「陽」での判断です。「陰」は裏ですので、もう一歩深く考える必要があります。カラスは頭がいい生物です。「頭がいい」は「火」を表します。さらに烏森神社には興味深い出来事があります。

それは1657年(明暦3年)の明暦の大火から、奇跡的に火災を免れたことがありました。江戸城も燃えたという明暦の大火は震災、戦災をのぞけば日本史上最大の大火災といわれており、ほとんどが焼けてしまいました。この奇跡的な出来事も、カラスの神様のおかげかもしれません。

このような歴史からも五行の「火」が重要となります。「土」は方角的には「中央」、つまりご近所を表します。「火」つまり熱いもの、辛いもののことを指します。ここからは私の経験上の感ですが、お詣りのあとは新橋付近で熱いうどんを食べるといいでしょう。


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