韓国の兵役制度の中に存在していた”芸能兵”が2013年に廃止されてからというもの、その後の有名人の拠り所となった所属部隊が”軍楽隊”となった。現在も、多くのアーティストが軍楽兵として任務を遂行しているが、実際のところ、この部隊は”芸能兵”を引き継ぐ要素があるのだろうか?(写真提供:©TOPSTAR NEWS)
韓国の兵役制度にある“軍楽隊”に、これまで多くの有名アーティストが所属し、現役活動中の者がいる。
それはかつて存在していた、慰問公演などを行う”国防広報院 国防広報支援隊”という部署が廃止されたから。彼らはいわゆる”芸能兵士”と呼ばれ、アーティストとしての実力が発揮できる部隊であったため、非常に人気が高かった。
しかし、当時の所属兵たちの不祥事が発覚。世論からの「芸能兵制度の見直すべき」という声を受けて、2013年に部隊が廃止されると、芸能兵に最も近いとされる部隊が、軍楽隊と言われるようになる。
過去に所属していた有名人は、東方神起ユンホ、JYJジェジュン、SUPER JUNIORのシンドン、ソンミン、リョウク、SHINeeオニュ、キー、VIXXエンなど。現役では、BTOBソンジェ、ヒョンシク、VIXXケン、TEENTOPリッキー、俳優のパク・ボゴム(海軍)などが服務中であり、今年5月に入隊することを明かしたSHINeeのテミンが、陸軍軍楽隊に合格した事を伝えている。
上述しただけでも、そうそうたるメンツだ。
しかし、ここではアーティストである前に”軍人”であるということが最優先なため、厳しい規律の中、決められた時間内で技術を磨かなければならない。そういう意味では、アーティスト活動のことだけを考えている時よりも、精神的にも肉体的にもキツイとも言われている。
他の部隊のように、前線に出る訓練や肉体的鍛錬は少なく、体育会系なイメージが若干薄まるが、実は軍楽隊の方がどこよりも*軍気に溢れており、上下関係などに厳しいとも囁かれているようだ。
*軍気:士気が高いこと