老後には新しい趣味を見つけましょう!
定年退職後は、生活が大きく変わります。生活が仕事を中心に回っている、そんな状況が人によっては40年近く続きます。その生活を長らく続けた後に、朝好きな時間に起きることができる、好きな時間にやりたいことができる生活が来るのです。初めは、そんな自由を満喫して、のんびり過ごすことを楽しむかもしれません。
しかしこんな生活は1ヶ月も続けると、飽きてしまうもの。「することがなくて退屈…!」そんなことにならないために、老後に楽しむことのできる趣味を見つけることがすすめられています。何か打ち込めることがあると生活にハリができますし、地域社会とのかかわりを持っていくことができます。その趣味が健康増進や脳の活性化に役立つのなら、一石二鳥というところでしょう。
こう考えるといいことずくめに見える老後の趣味ですが、よく考えて趣味を選ばないと、あとでいろいろと問題が生じてしまうことがあります。一度始めた趣味を長く楽しみ続けるために、老後の趣味を選ぶときに考慮したいポイントやおすすめの趣味をみてみましょう。
若い頃と同じ趣味を楽しむことは難しい場合も
若いころには体力がありますから、アクティブな趣味を楽しんでいた人も多いことでしょう。サーフィンやサッカー、野球など、若い時ならではの趣味といえるかもしれません。しかしいくら体が動かすのが好きとはいっても、これらのスポーツを70代、80代まで楽しむというのは難しいですし、実際的ではありません。老後もアクティブな趣味を持ちたいのなら、山登り、ハイキング、グラウンドゴルフなど、年代に合った体力に見合った趣味を探す必要があります。
スポーツ系の趣味ではなくても、若いころにディズニーグッズやアイドルグッズなどを収集する系の趣味にはまっている人もいることでしょう。これも若いころはいいですが、老後まで続けるにはとても現実的でない趣味です。収集系の趣味は意外にお金がかかりますから、年金生活になる老後まで続けるのはとても無理。しかも断捨離をして生活をシンプルにしておきたい老後に、収集系の趣味は全く正反対。適当なところで見切りをつけておきたい趣味かもしれません。
ということで、若いころからずっと続けることが可能な趣味もありますが、多くの趣味は老後まで楽しむことは難しいでしょう。老後には経済状況も変わり、関心や好みも変わってくることが多いのす。それに見合った趣味を新たに探す方が、長く楽しめる趣味に出会えるのかもしれません。
老後の趣味を選ぶときのポイントは?
老後におすすめの趣味を選ぶポイントにはどのようなものがあるのでしょうか?いくつか参考になるポイントを挙げてみました。もちろんすべてを満たすことのできる趣味というのは見つからないでしょう。しかし、この中から自分の状況に合うものをピックアップして、それに合った趣味を探すことができるでしょう。
コストパフォーマンスの良い趣味を選ぶ
老後の趣味を選ぶときに気をつけたいのが、お金のかかり過ぎない趣味を選ぶこと。定年退職後、高額の退職金を手にして舞い上がってしまい、ついお金のかかる趣味に手を出してしまうことがあります。高価なバイクを買うのは、一時的な出費ですからそれほど問題がないでしょう。
しかし、このバイクで頻繁にツーリングに出かけるとしたら、1回の出費はそれほどでもなくても回を重ねていくことで、出費は膨らんでいきます。それを支えることができるだけの年金や資金があるのであれば問題はありませんが、そうでないのならその趣味にどのくらいのお金をかけることができるのか、上限を設定してその範囲内で楽しむことのできる趣味を見つけるほうがいいでしょう。
やっていて楽しい趣味を探す
老後の趣味を探す前に、自分は何に興味があるのか、何をしているときが一番楽しいのかよく考えてみましょう。ちょっと立ち止まって自己吟味をしてみることで、自分の好みがよく見えてくることでしょう。これは、自分が本当に楽しむことができる趣味を探すのに役立ちます。よくあるのが、付き合いでなんとなく始めた趣味をいつまでも続けているパターン。本当にその趣味が好きになって楽しむことができるのなら問題ないのです。
しかし、すべてそう上手くいくわけではありません。仲の良い友人が誘ってくれたので始めた趣味ですが、本当は好きではなくお付き合いでやっているだけ、なんてこともあるのです。老後の時間を有意義に使いたいのなら、本当に自分が楽しいと思うことのために時間を費やすほうが有意義ですし無駄がありません。
健康維持に役立つ趣味
老後の趣味でおすすめなのが実益を兼ねたもの。そこでおすすめなのが、健康の維持に役立つ趣味を見つけることです。豊かな老後を過ごすのに、健康は欠かせません。40代を過ぎると、体の筋力はどうしても低下していきます。それは筋繊維の中でも速筋繊維(瞬間的に力を発揮する筋肉)の割合がどんどん減ってしまうのです。そのため、年齢を重ねるととっさの体が動かない、体の動きが鈍くなるといったことが起こってしまうのです。