ギリシャの首都・アテネで簡単に食べられるギリシャ料理を、定番のみ8品ピックアップしました。どんな料理かという説明とともに、味の特徴や食べられる場所も併せて紹介します。
ギリシャ料理とは?
ギリシャ料理とは、ギリシャやその周辺で食される料理のことを言います。ギリシャは地中海に接しているため、「地中海食(Mediterranean diet)」としても認知されています。
ちなみに地中海食(Mediterranean diet)は、2013年にユネスコ無形文化遺産として、キプロス、クロアチア、スペイン、イタリア、モロッコ、ポルトガルと同時に登録されています。
個人的な感想ではありますが、ギリシャ料理を簡潔に説明すると「イタリア料理と中東料理が混ざったような料理」となります。
1. ドルマ(Dolma)
ドルマとは、肉や米などの具材を野菜や葉で包んだ料理です。中東地域でよく食され、地域によって様々なドルマがあります。ギリシャのドルマは「ドルマデス(Dolmades)」とも呼ばれます。サイズは日本の寿司よりもやや小ぶりです。
- ドルマの相場:バラだと2つで約1〜2ユーロ(130〜260円)
ドルマの味
これぞ異国の料理というか…、恐らく日本人にとって慣れない味のように思います。あえて例えるなら、レモンをかけた冷たいお米を桜餅の葉で包んだ…ような味がします。これが決して不味いわけでは無いのが不思議な料理です。
ドルマが食べられる場所
アテネの食堂やレストランなら、だいたいどこにでもあります。ホテルの朝食バイキングなどでもよく見かけるので、簡単に食べられます。
2. スパナコピタ(Spanakopita)
スパナコピタは、ほうれん草やフェタチーズが入ったギリシャのパイです。小さくカットされたものから、サンドイッチほどの大きさのものまで様々です。ギリシャを代表するファストフードとも言えます。
- スパナコピタの相場:1切れ約5ユーロ(650円)
スパナコピタの味
ほうれん草とチーズがふんだんに入っているので、かなりしっとりとした食感です。ほうれん草が嫌いな人は絶対に食べられないと思います。ハーブなども入っていて独特な風味があるので、ハマる人はハマると思います。
スパナコピタが食べられる場所
ギリシャではサンドイッチのような感覚で食されるので、スーパー、コンビニ、パン屋、レストラン、空港のカフェなど、いたるところで売られています。
3. サガナキ(Saganaki)
サガナキはチーズを油で焼いた前菜料理です。レモンをかけて食べるのが一般的です。チーズはギリシャの代表的な食材であるフェタチーズが使われます。日本の揚げ出し豆腐のようなポジションの食べ物です。
- サガナキの相場:1皿約4ユーロ(520円)
サガナキの味
「チーズを油で焼く」と聞くと重たそうですが、チーズは解けずにボロボロと崩れる食感なので、意外にも軽いです。
サガナキが食べられる場所
空港やカフェではあまり見かけませんが、大衆食堂やギリシャ料理のレストランならほぼ確実にメニューにあります。
4. ザジキ(Tzatziki)
ザジキはギリシャのヨーグルトのディップです。ヨーグルトにキュウリやディルを混ぜたものが一般的です。
- ザジキの相場:1皿約4ユーロ(520円)
ザジキの味
ヨーグルトとはいえ非常に濃厚なので、クリームチーズにも近い食べ物です。サガナキよりも重いです。
ザジキが食べられる場所
サガナキと同様に、レストランなどで主に食べることができます。ザジキを頼むとピタパンがついてくることがあります。
5. ギリシャ風サラダ(Greek Salad)
ギリシャ風サラダは、その名の通りギリシャを代表するサラダです。フェタチーズの板が乗っているのが特徴的です。欧米諸国にも「Greek Salad」があるレストランは多く、サラダのスタイルとして確立されています。
- ギリシャ風サラダの相場:1皿約6ユーロ(780円)
ギリシャ風サラダの味
キュウリ、トマト、ピーマン、玉ねぎ、オリーブ、フェタチーズに、オレガノとオリーブオイルをかけた極めてシンプルな内容です。その結果オリーブオイルの風味が引き立つので、これを食べれば、オリーブオイルはドレッシングである考え方ができるようになるかもしれません。