カラーに関わる資格、色彩検定ってどんな資格?試験内容、試験の難易度や、取得のメリットを調べてみました。色の勉強をしたい方や、色の知識を仕事にしたい方にオススメの資格です。

色彩検定とは?

色彩検定とは、文部科学省後援のもと、色彩検定協会が実施する、「色に関する知識や技能を社会的に評価する『尺度』」として行われている資格です。20年を超える実績を誇り、年々増加する志願者数は累計で120万人を超えるほど、人気の検定となっています。

試験内容について

色彩検定に受験資格はなく、誰でも自由に受験することが可能です。飛び級も認められているので、一番難しいと言われている、1級から受験することも。

試験は1級から3級までに分かれており、それぞれ3級は「色のはたらき」「色の基本的な考え方」「インテリアと色彩」「色彩と生活」「ファッションと色彩」など、色彩に関する基本的な事柄を理解していることが求められます。

2級は「配色イメージ」「色名」「ファッションと配色」「売り場における商品陳列と色彩」「プロダクトデザインと色彩」「住宅のエクステリア環境色彩」などが出題内容に。3級の問題に加え、基本的な事柄を理解し、技能を持っている事が求められるようになります。

そして一番難しいといわれている1級の出題内容は「ヨーロッパの色彩」「文化日本の色彩文化」「色の心理的効果」「コーポレートアイデンティティ」「ファッションカラーの変遷」「インテリアカラーコーディネーションと色彩計画」等となっており、2級と3級の内容に加え、歴史や文化など、色についての歴史や事柄を十分に理解し、専門的知識と技能を持つことが求められてきます。

難易度と合格率

気になる合格ラインは、級に関わらず「満点の70%前後」。その時出題される、問題の難易度により多少の変動があるようです。合格率は3級は75.53%、2級は66.17%、1級は31.88%と、やはり徐々に難しくなってきていることがわかります。色に対して、興味がある人はやはり基礎の3級からが良いのではないでしょうか。

テストに合格すると色彩検定協会により「色彩コーディネーター」の称号が与えられます。
合格者は、アパレル、インテリア、フラワー、広告、コスメ、建築等幅広い業界で、デザイナーや販売職として幅広い業界で活躍しています。

試験日程・検定料・試験方式

試験日程は
3級は夏期(6月)・冬期(11月)の年2回
2級も夏期(6月)・冬期(11月)の年2回
1級は、冬期のみで、1次試験(11月)2次試験(12月)年1回行われます。
自分にあった日程で、計画的に試験にのぞみましょう。

試験の方式、試験時間は
3級は、マークシート方式で試験時間は、70分。
2級は、マークシート方式(一部記述式)で試験時間は、80分となります。
1級は、1次試験はマークシート方式(一部記述式)で90分、に加え、2次試験もあります。2次試験は記述式(一部実技)で、試験時間は90分となります。