国民年金の前納制度とは、まとめて支払うことで保険料がお得になるという仕組み。しかし、実際にどれだけお得になるのか知らないという人も多いでしょう。ここでは前納制度の魅力や手続き方法についてご紹介します。

年金の前納制度とは

国民年金の保険料は、毎月納付することが義務付けられています。これを「半年分」「1年分」「2年分」とまとめて納付することを前納制度と言います。

厚生労働省によると、2018年の4月~2019年3月までの国民年金保険料の月額は1万6,340円。年間では19万6,080円となり、結構大きな金額となることが分かります。そのため、少しでも金額がお得になればありがたいですよね。では次で前納制度で実際どれぐらいお得になるのかをチェックしてみましょう。

前納制度でどれだけ受給額はお得になるの?

厚生労働省が前納制度を利用した場合の金額を示したものです。

<半年前納>
・口座振替をした際の保険料:9万6,930円(通常より1,110円お得)
・現金納付をした際の保険料:9万7,240円(通常より800円お得)

<1年前納>
・口座振替をした際の保険料:19万1,970円(通常より4,110円お得)
・現金納付をした際の保険料:19万2,600円(通常より3,480円お得)

<2年前納>
・口座振替をした際の保険料:37万7,350円(通常より1万5,650円お得)
・現金納付をした際の保険料:37万8,580円(通常より1万4,420円お得)

前納期間が長くなるほど保険料がお得となっているほか、現金納付よりも口座振替の方がさらにお得となることが分かりますね。