整理整頓や片づけは、少しでも生活を快適にするために避けては通れない課題の1つですが、いざ取り組んでみたところで「なかなか片づかない…」という方は少なくないようです。そこで、整理収納アドバイザーとライフオーガナイザーの資格取得の際に学んだ内容から、仕事や家事、気持ちを片づけるときの基準にしていることを紹介します。

|まずは「引き出し1つ」から。片づけを嫌いにならないコツ

片づけを、「ラクに」「無理なく」「嫌にならずに」続けるためには、「小さい範囲で片づける」ことが大切です。

「きょうは時間があるから、時間をかけて片づけよう!」

こんな風に大がかりな、いわゆる「片づけ祭り」を開催することはあまりおすすめできません。なぜなら、祭りはそんなに頻繁に開催できるものではないからです。時間もかかるし、それなりに疲れます。そして、その祭り1回で完全に片づくとも限らないのです…。下手すると、中途半端に片づいた(でも片づききってはいない)収納場所が複数できてしまい、不完全燃焼で終わる可能性も。

そうなると、「第2回片づけ祭り」は当分開催されないのではないでしょうか。そうならないためにも、「片づけは小さく、そして、スッキリの回数を増やす」ことがコツです。

(1)まずは「引き出し1つ」を片づけてみる

わたしは、片づけについて相談されたときはたいてい、台所の片づけからおすすめします。それは、「賞味期限」や「消費期限」があるので、明確に判断しやすいから。

たとえば、台所の食材を入れているカゴ1つや引き出し1つ、棚の1段など、小さい範囲で片づけてみてください。入っているものをすべて出して、「賞味期限」や「使っているかどうか」を確認。食材であれば賞味期限が切れてしまっているものを区分けし、処分したり(大丈夫な種類のものであれば)すぐ食べるものとして出しましょう。

引き出し1つだけでも「思った以上に不用なモノが出てきた!」という方も案外多いので、だまされたと思って一度試してみてください。「引き出し1つ」の片づけのメリットは、

  • 10分くらいで終わることも多いので疲れない
  • その割には、スッキリ感を味わえる
  • スッキリを何回も繰り返すうちに、片づけが楽しくなってくる

こと。この「ちょっとスッキリした」「でも疲れない」が、片づけを嫌いにならずずっと続けていくためにはとても大切だと思います。