前出の韓国ネットの反応は、主に若い世代が多く、彼・彼女らの記憶で生きるBIGBANGは、ネガティブな側面が多い。物心ついた時は、すでにビッグスターだったBIGBANGのニュースの大半は、”薬物”や”売春”、”賭博”だった世代だ。その反面、BIGBANGの誕生から、トップスターへと駆け上がる姿を見守っていたファンは、現在30-40代となり、一連の不祥事には怒りを覚えたものの、かつての”マイ・アイドル”を心配し、残念がる気持ちのほうが大きいだろう。
ただ、”残念な気持ち=同調”に見なされてしまう厳しい社会であることを、誰よりも知っている年頃になり、今回V.Iの姿が写っている写真には密かに歓喜する、いわば”シャイファン”になっているのかも知れない。
BIGBANGをバックアップする30-40代の”シャイファン”の影響力を示す指標がある。
2018年に発売されたデジタル・シングル『花道(꽃길)』は、上述のようにMV公開や、プロモーション活動がなかったにもかかわらず、主要音源サイトで1位を獲得。当時、公開から27日間(4月9日まで)チャートインするという底力を見せたが、30-40代の利用者数の存在が人気を後押ししたと評価されている。
今回YG側が、無謀ともとられる写真を掲載した理由・・BIGBANGを批判する人より、BIGBANGとの記憶を大切に心にしまっているファンへの思いを、表現したかったのではないかと、思わずにいられない。
G-DRAGONは最近『DAZED』のインタビューを通して、「スマートフォンのメモ帳に書いた内容を教えてほしい」という質問に「メモに書くより、最近はBIGBANGの作業をやっていることが多い」「何であれ、作業に関連する音楽のキーワードを探すことに集中している」と、BIGBANGのカムバックを予告した。
元メンバーのV.Iは、2019年2月に浮き彫りになった江南のクラブ『バーニングサン』事件の重要人物として、17回もの警察の取調べを最後に、昨年初頭、在宅起訴されている。彼が受けている容疑は、性売買斡旋、性売買、性暴力犯罪の処罰などに関する特例法違反、常習賭博、外国為替取引法違反、食品衛生法違反、業務上横領、特定経済犯罪加重処罰などに関する法律違反(横領)、特殊暴行教唆容疑の9つだ。
BIGBANGIファンにとって、V.Iの存在の受け止め方はそれぞれ違うだろう。しかし、いまだに多くのBIGBANGのファンは、かつて5人が発していた”エネルギー”を追憶している。
BIGBANG
BIGBANG(ビッグバン / ハングル 빅뱅)は韓国出身の4人組男性アーティストグループ。 メンバーはG-dragon、TOP、SOL、D-LITE(元メンバーV.Iは2019年3月に芸能界引退)で、YGエンターテインメントに所属している。2006年に韓国でデビュー。メンバーは、MTVコリアの「リアルドキュメンタリーBIGBANG」を通して選ばれた。 2006年デビュー後から若い世代のファッション、トレンドに大きな影響を与えたグループであり、これ以降にデビューするアイドルグループのコンセプトなどにも影響を与えたグループだ。
提供・Danmee
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