日本国内において最大手の自動車メーカーであるトヨタ自動車。2020年上半期の世界販売台数は、前年と比べると21.6%減となったものの、ドイツのフォルクスワーゲンを抜いて6年ぶりに世界首位に返り咲きました。そんな企業力の優れたトヨタの気になる平均年収について調査してみました。

気になるトヨタの従業員の平均年収は?

(写真=PIXTA)

2020年3月期のトヨタの有価証券報告書から、気になる内部事情を読み解いていきます。まず従業員数に注目してみましょう。東洋経済オンラインが、2018年12月期から2019年11月期における有価証券報告書の従業員数を元に調査した結果、トヨタは国内における従業員数の多い企業第1位となりました。

それでは平均年齢や勤続年数、年間給与もあわせて見ていきましょう。

従業員数 74,132人
平均年齢 39.6歳
平均勤続年数 15.8年
平均年間給与 8,658,711円

次にトヨタの平均年収を、国内の主要な自動車メーカーのデータと比較してみましょう。こちらは本田技研工業(ホンダ)の2020年3月期有価証券報告書より、データを抜粋したものです。

従業員数 25,379人
平均年齢 45.5歳
平均勤続年数 23.8年
平均年間給与 8,168,000円

こちらは日産自動車の2020年3月期有価証券報告書より、データを抜粋したものです。

従業員数 22,717人
平均年齢 41.4歳
平均勤続年数 17.7年
平均年間給与 8,102,672円

3社を比較してみると、どの企業も平均年間給与が800万円を超えているものの、トヨタの平均年収が最も高くなっています。平均年齢もまた、他の2社と比較すると若いことがわかります。

在宅勤務恒久化を決定したトヨタ

(写真=PIXTA)

トヨタは、新型コロナウイルスの影響により一時的に行われていた在宅勤務を、2020年9月から恒久化していくとして大きな話題を呼びました。国内最大手のトヨタが在宅勤務を活用することで、働き方改革への取り組みが国内企業に広く影響する可能性があります。労働時間の管理や、通勤手当といった待遇面、給与面など、働き方だけでなくさまざまな面で大きな変化が見られそうです。